※■2012GW山行その2~残雪の立山雄山へ(前篇)のつづきです。
一ノ越を通過して雄山への急登。
想像以上だった。
ピッケルくん、頼りにしてますヨ。
途中、座りこんで休憩しているおじさんがいて話かけられる。
「やっぱりそういうの無いとだめだよね。」と私のピッケルのことを言っている。
「アイゼンの爪刺さらないんであった方が心強いですね~。」とわたし。
「最近の人は良いの持ってるね。その時計もいいね~。」と、おじさんよく見てますねw
私が6本爪で登ってるのを知ると、おじさんももう少し頑張って登ってみると言う。
もしかしたらここで登るの諦めようとしてたのかな?
地元富山から登りに来たおじさんは夏に一度登っているらしいけど、
残雪がこれほど厄介だとは思わなかったみたい。
おじさんは私の後ろを這いつくばりながら付いて登ってくる。
雪が途切れて岩場まできた。
もうずっと岩場で登れるかなと思ってここでアイゼンを外してしまった私。
実はまだまだ雪道は続くのです。
岩場を少しだけ歩いてまたすぐにアイゼンを装着する羽目に。。。
まぁ6本なんで私は1分もあれば余裕で着けられますが、私が外したのを見ておじさんも外しちゃった。。。(汗)
ごめんなさーい。
おじさんまごつきながら再びアイゼンを着けます。
おじさんのアイゼン装着の間、ちょっと待っててあげる。
そういえば周りの景色を楽しむ余裕も無くずっと足元を見て登ってた。。。
だいぶ雲が広がってきてる。
午後からはくもりの予報。
そして最後の急登が待ってた。
なんだろうな、この角度ww
夏道では味わえない角度だと思うw
あのスキー担いで登ってる人たち尊敬するw
暑い中、急斜面を必死で登ってやっと三角点に着く。
針ノ木岳。
五竜岳(左)と鹿島槍ヶ岳(右)。
雄山の山頂へ行かねば。
行きますよ~。
雄山山頂、標高3,003m到着。
この先は大汝山。
立山最高峰は、大汝山。
行けないことも無いのだけど、今日は一睡もしていないし、体力的にも時間的にももういっぱいいっぱいです。
また緑の時期に来ます。。。
そろそろ帰りましょう。
下りも慎重に。。。
首、真っ赤に焼けてますよ、旦那さまw
また来るね~♪
夏の立山も楽しみだ♪
岩の露出した場所から帰ったので、また少々ビビりながら下りました。
アイゼンしてるので歩きにくいったらありゃしない。
途中50センチほど足滑らせてしまって、左の膝に大きな青タンできました。(涙)
雪道下った方が正解だったかも~。。。
さすがの私もバテてきてます。
お腹も空いてきてるし?w
1時間弱かけて一ノ越まで戻ってきました。
トイレ休憩。
100円払って山荘のをお借りします。
と、済ませて出てきたら外で待ってた旦那さまが「雷鳥が歩いてたよ」と。。。
えっ? 雷鳥???????????
ここに来るまで雷鳥のことすっかり忘れてました。←ダメぢゃん
頭の中、雄山でいっぱいでした。
雷鳥どこどこどこ~????
確かにブーとかグゥ―とか鳴いている声が聴こえるw
とりあえず手あたり次第撮影する。
手あたり次第撮影したのを帰宅後写真を見たら
偶然雷鳥写ってましたww
右端に写ってるのわかりますか?w
拡大したら確かに男の子の雷鳥でしたw
尾っぽ広げて鳴いてるのがわかります。
もう頭が黒くなってますね。
ずっと鳴き声が聴こえるので目を凝らして雷鳥を探します。
すると。。。
ウォーリーを探せの世界です。肉眼ではこれぐらいしか見えません。
岩の先の小さい白い点わかりますか?
ズーム。。。
これはこの時点で見つけられました。
↓ズームするとさっきの雷鳥とは違う子みたいです。
重いけど験担ぎで持ってきたデジイチ。
本当は雄山に登る前に雷鳥を撮影しに行けば良かったのですが、
登頂にばかり一生懸命になってしまってて、雷鳥のこと忘れてました。。。(反省)
はるばるこの季節に立山に来た理由を忘れるなんて。。。(反省)
けど、こんな形ですが会うことができてすごく嬉しい。
雷鳥との別れを惜しみながら下山していると、
今度は雷鳥が飛んで目の前を横切って行く。。。
飛んでる雷鳥、生で初めて見たwww
ごめんなさい。
撮影間に合いませんでした。
そして雷鳥の可愛い足跡発見♪
雷鳥の白い羽も結構落ちてました。
もう換羽で夏毛に変わるんだね。
巡視中のヘリが飛んでいる。
室堂山荘を横目に歩き続ける。
今からミクリガ池行っても雷鳥いないよね~。
ちょっと落胆。。。なので疲れもどっと押し寄せてくる。
ホテル立山まで帰還。
今から観光の人も結構います。
とにかく疲れたし、お腹が空いたので何か食べたい。
この日ホテルのレストランは団体客しか使えないようで、ティーラウンジでの食事になりました。
お腹は満たされたけど、なんだか疲労がピークで放心状態なわたし。。。
まだこれから長い長い帰路が待ってる。。。
室堂ターミナルから美女平までの高原バスに乗る。
バスの中では力尽きていつのまにか寝てました。
美女平からはケーブルカー。
たくさんの人ですけど、一度にこれだけ乗れちゃいます。
ほとんど観光の人っ!
私たちは後尾の方で大きなザックを重そうに持っていたのを見て
係の人がケーブルカーの前についてる荷物用の貨車に乗せてくれました。
7分だけ荷物から解放~♪
ほぼぎゅう詰めなんで、できるだけ荷物が無い方が人は乗れる。
そして駐車場まで戻ってきました。
この時間になると閑散としていて、人がいない。。。
駐車場もちらほら空きがありました。
立山駅から6時間かけて無事横浜に帰着。
22時になりましたが、渋滞もなくスムーズに帰ってこれました。
前日の22時に出てちょうど24時間w
日帰りの醍醐味だw
(※こんな弾丸日帰り登山はおススメしません。)
今回のルート&標高グラフ
総距離 約5.27km
所要時間 約5時間
目安
体力度 ★★★ (緩い残雪に足をとられて歩きにくいです)
危険度 ★ (下り、ガレ場が滑りやすいです)
整備度 ★★
眺望度 ★★★★★
山スカ度 ★ (山スカの人は見かけませんでした。)
※上記は、2012年5月1日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します。
まとめ
山行自体はたった5時間なのにやっぱり前日寝ないで長距離運転すると下山後どっと疲労が押し寄せてきます。
救いだったのは、立山駅から室堂までの交通機関の繋ぎの良さ。余計なストレスが溜まることがありませんでした。
GWだから人がすごいのかなと思いましたが、予想以下でした。(GW中の平日ということもあり。)
純白の雷鳥見たさにはるばる出かけて行ったのに、だめです。
山を目にすると 雷鳥<山 になってました。
ヤマレコで可愛らしい純白の雷鳥を間近で撮った写真など見ると、すごく後悔の嵐です。
私もあんな写真撮りたかったと。。。
でもとりあえず小さいながらも雷鳥には会えたので今回はこれでヨシとします。
なお、今回は立山最高峰の大汝山の頂には立てていないので百名山の数も保留となります。
残雪期とは言え、真っ白な雪の立山を楽しめました。
夏にはまた全然違った姿を見せてくれる山なので、ぜひまた行ってみたいと思っています。
今年の夏に行けるかどうかは、、、ちょっと難しそうだけども。。。w
おまけ
立山のバッジ。
白雷鳥のバッジ♪ すごくかわいい~♪
拾った雷鳥の羽。