山に溺れる金魚

お山にはまってまだ6年。横浜発☆週末日帰りハイカーのお山の記録。
ブログ『深い森の金魚』続編です。

■怒涛の丹沢主脈縦走<焼山~蛭ヶ岳⇒丹沢山⇒塔ノ岳~大倉>

2012-05-13 14:34:57 | 丹沢

 ※これは2012年5月12日の記事です。

 

暑くなる前に一度は足を運ぼうと思っていた丹沢。

以前から旦那さまが挑戦したいしたいと言いつつずーっと長いこと保留になっていたルート。

 

丹沢主脈縦走。

 

もちろん日帰り。

こんなの日没までに歩ききれるの? とずっと疑問符が頭の中にあったのだけど。。。

黒戸尾根の日帰りを成功させるためには、コレ一度は歩いてみなきゃダメなんじゃないかと、、、

思い始めたら実行するのみ。

今の私たちなら行けるかもしんない。

すべては黒戸尾根のため♪ ←単純明快?


まずは焼山から丹沢に入る。

この焼山から蛭ヶ岳は初めての道だけど、蛭ヶ岳から先は2年前に歩いたことがある。

過去記事⇒2010年5月22日『丹沢山・蛭ヶ岳縦走』

下りで道迷いに遭って泣いたというほろ苦い思い出w

 

午前3時半起床。

やっぱりほとんど眠れないまま準備して出発。

JR横浜線で橋本まで出る。

駅北口の1番のりばでバスを待つハイカーの列に加わる。

6:20発 三ヶ木行。ゆったり全員座れる人数で出発。

6:50三ヶ木に到着。そのまま待機している月野夜行のバスに乗込む。

6:55月野夜行バス出発。

橋本駅から乗ってきた乗客がそのまま乗り継いだ形となる。

土日だけでも橋本駅からの直行便があれば便利なのになぁ。

7:20焼山登山口バス停で下車。

10人ほどの人が下車して各々出発。

(時刻表を見ると、土日は午前午後ともに1便ずつしかないのがわかる。)

バス停の前には神社があり、その裏にキレイな水洗トイレがあります。(紙有り)

バス停にはこんなものも常備?

ヒル駆除用の塩です。

私は自分でも塩は持ってきました♪

そう、もうこの時期から丹沢ではヤマビルが活動を始めています。

旦那さまは一度やられて懲りているので、我が家はコレで防御します。

出発前に靴に大量にスプレー。

あとはむやみに腰やザックを地面に下ろしたりしないように気をつけよう。

さて、誰もいなくなったところで長い長い一日の始まりです。

まずはバス通りを進みます。

すぐに親切な道標あり。

新緑と花が美しい。

ゲートがあり、登山者は脇から入ることを許されています。

そして登山口。

焼山まで3.4km。

バスの中で仲睦まじく話ししていた若い3人組が前を歩きます。

こんなところに石畳が敷き詰められている。。。

すごいな~とただ感心するのみ。

新緑気持ちいい~♪と言ってられるのも最初だけ。

いつものごとくなかなかエンジンかからない。

 

しかも暑い。

木陰なのに汗が出てくる。

焼山まで1時間と勘違いしていた私。(予定では2時間としてました)

1時間経っても焼山に着かないので、不思議でたまらない。

そんなにゆっくり歩いてるのかなと思ったり。。。

しんどいな~。足が重いな~。

まだ始まったばかりなのにこんなので大丈夫かな。

最後までもつか自信なくしそう。

最初の山頂、焼山が待ち遠しくてたまらない。

仲良し三人組はもうずっと後ろ。のんびりゆったり歩いてる感じ。

他の先行者の姿はゼロ。追いつけもしない。

みんな健脚者なんだな~。

やっと尾根道に出る。

あまりに暑くて、半袖になりたくなった。

けどその下に長袖を着ているので脱ぎ着するのが厄介だ。。。

山頂まで行ったら人がいないだろうから絶対着替えようと決める。

そして山頂への道標。

巻いて姫次に行きたいのが正直なところ。

けど心を鬼にして焼山山頂へ向かう。

緩やかな坂を登ると、山頂があった。

展望台とベンチがあります。

私は展望台へ登る元気なし。

旦那さまは登ってました。

ここで着替えようと思ってたのに、やっと追い付けた先行者が3人もいたので断念。。。

けれど休憩していたら汗もひき、ちょうどいい感じになりました。

次は黍殻山へ。

途中歩きやすい東海自然歩道から右に外れて痩せ尾根を登るルートになります。

ここでも「ああ、できれば巻きたい。巻いて東海自然歩道を歩きたい。」という悪魔のささやき。

けれど、負けずに黍殻山へ。

黍殻山へは根っこが蔓延る丹沢らしい道を登ります。

そして黍殻山山頂。

山頂とわかる物は、コレだけです。

さっき焼山でミニあんパンを食べたのに、またお腹がグゥ~。

燃費悪い。

ここで立ったまままたあんパンを食べる。

黍殻山を後にして、東海自然歩道に下りれそうな細い道があったので合流します。

水場まで1分という道標あり。

東海自然歩道を少し歩くと左下手にかなり広い広場があり、避難小屋もありました。

野球できるぐらい広い広場でした。

しばらくなだらかな道を歩きます。

この辺りではチェーンソーの音が響き渡り、作業員が木に登って枝を伐採中。

次は八丁坂ノ頭へ。

名前からして、、、登りがキツいのかな?と思いましたが、距離も短いし焼山の登りほどではありません。

途中ベンチで休憩。

次はいよいよ姫次。

すごーくいい道です。

こんな道になると「いい道だね♪」と2人で言い合います。

姫次到着。

展望も良く、ベンチもたくさんあります。

今日の展望は。。。良くなく、なんだか雲があやしい色に。。。

今日は、、、快晴って天気予報で言ってたのになぁ。。。

ここからしばらく下りです。

あんなに頑張って登ったのに下るのは悔しい。

そして平坦な道。

原小屋平というところ。

小屋があったという形跡あり。

実は私、珍しく靴ずれを起こしていて、その痛みが増してきていました。

「ここでテープ貼ったら?」と旦那さまに言われましたが、蛭ヶ岳まで我慢することに。

そして地蔵平通過。

目の前に聳えるアレが蛭ヶ岳。。。

まだまだあんなに遠いし、、、標高差もまだまだあるよ??

なのにまだ下りが続いたりする。

そしてやっと登りに。

靴ずれしている私にはこの階段がありがたい。

なんだか晴れている所と暗い所と同居する空。

ありがたいけど長い階段w

けれど踵に負担がかからないので感謝です。

ここから先は昔ながらの登山道といった感じ。

まだまだ登る。

息があがる。

近くなったけど、まだまだだな~。

かなりしんどい~。

あと少し、がんばれ自分~。

そして12:12 蛭ヶ岳山頂着♪

(※実は別々に撮って合成した写真w)

 

つ、、、疲れました。。。

お腹も空いたし、ベンチで10人ほどのハイカーに交じっておにぎりを食べます。

それにしても寒いです。

汗で衣類が濡れたせいもありますが、気温もグッと下がってます。

フリースを着て温まる。

こんな寒い中で靴下脱いで靴ずれ箇所にテープを貼ることになろうとは。。。

さっき旦那さまに言われた時に貼っておけば良かった。。。トホホ

蛭ヶ岳山荘、2年前より綺麗になってる気がするけど気のせい?

下界は晴れているのだけど~。

今日の丹沢はお天気あやしいです。

まだ行程の半分もこなしていない。

次の丹沢山へ向かいます。

バイケイソウが畑のキャベツのように生えている。

ここからしばらく尾根歩き。

この季節は色がイマイチ。でも緑の時期は暑くて地獄。。。

鬼ヶ岩ノ頭の鎖場。

登りなので鎖なしで岩をよじ登る。

蛭ヶ岳を振返る。

随分と歩いてきたもんだ。。。

なんだか2年前のMr.オレンジさんを思い出す。

歩いても歩いても丹沢山に近づかない。

結構距離あるんだなぁ。

雲行きがどんどんあやしくなってくる。

でも日があたらず、暑くないことで体力がセーブされている気がする。

あれが塔ノ岳。。。遠いな~。。。

 

と途中ですれ違ったおじさんにどこまで行くの?と訊かれたので

大倉までと言うと、「もしかして焼山から?」と言われたので頷くと「すごいっ!」と驚かれる。

そんなやり取りでちょっとテンション上がる私w ←単純

 

そして丹沢山への登り。

なんだか笑いがこみあげてくる。。。

2年前、ここ辛かったんだぁ。(苦笑)

吐く息がちょっと白い。。。

丹沢山への登り。。。

以前は崩壊してて歩きにくかったのだけど、今では部分的に立派な階段がついてます。

やっぱり楽です。階段。

ありがたく階段を登っていると、パラパラと霰が降ってくる。

パラパラだから雨では無いと思ってたけど、、、霰とは。。。

今日も不安定な天気なのね。。。

天気予報のうそつきーっ!

 

霰が降る中、丹沢山到着。

急いでレインウェアを着、ザックカバーをかける。

トイレ(100円・紙持ち帰り)を借りてサイダーを購入。

丹沢山から去る前に撮影。

さて、あとは残りの登りは塔ノ岳のみ。

それほどのアップダウンはありません。

嬉しいことに霰も止み、青空が出てきました。

最後、あそこまで登れば今回の登りは終わり。

最後の登り、それほどつらくは感じない。

15:05 塔ノ岳山頂着。

やっとここまで来たぁ~♪

思ったより人がいなくてかなり嬉しい。

時間も遅いし、霰も降ったからかな?

人が大勢いるだけでウンザリだから。。。

雲が流れて太陽の光が少しずつこぼれてくる。

旦那さまはここで水を半分捨てる。

暑くなると思って多めに持って来ていたけど、気温が下がり水も用無しになった。

あとは下るだけの分があればヨシ。少しでも軽くしよう。

 

その後トイレに行っていた旦那さまが私を呼ぶ。

振返ると、、、

ミーくん、外に出て来てた♪

やーーん♪ 山荘内、人が多いから会うの諦めてたけど、ミーくん出て来てくれたのねー♪

走ってミーくんのそばにいく。

写真を撮っていると、外人の男の子(6歳ぐらい?)がそばに来る。

「ミーくん、追い出されたの?」と私がミーくんに話しかけていると、

その男の子、「ううん、自分で出たがったんだよ」って流暢な日本語で教えてくれたw

男の子のDaddyが山荘内から私たちの様子をニコニコしながら見てる。

男の子がカメラを持っていたのでミーくんと一緒に撮ってあげようと思ったら

ミーくんどこかへ歩いて行っちゃいましたw 残念。

 

下山の支度をして撮影。

あとは大倉まで下るだけです。

だいぶ足にきているのでWストックは必須。(苦笑)

それでも思ったより軽快に下れます。

花立山荘で暑くなったので衣類調整。

誰もいない登山道を下るのは爽快だ~☆と思っていたけれど、

結構まだ下っている人いるんですねぇ。

皆さんしんどそうでした。

途中歩荷の人にも数人すれ違う。

お疲れ様です。

堀山の家まで来ると、さらに下山途中の人が増える。

人が多いのは好きではないので、スピードあげて抜き去る。

けれど、さすがに膝に痛みが走る。

痛みを堪えて顔を歪めながら下る。

歩ききれば20km超え。痛いのはしょうがない。

ゆっくり下っても痛さは同じ。いつものペースで下ることにする。

霰が融けて、登山道は所々ぐちゃぐちゃ。

泥まみれの石の上も滑りやすい。

膝の痛みも強くなる。

痛い痛いと言いながらもペースは崩さない。

そして17:31 ゴールの大倉バス停に到着っ。

よく頑張ったぁ~♪

総距離25km弱。累積標高2,000超え。

歩ききりました。

 

35分に出るバスがあったのだけど、泥付きでは乗りたくなかったので

1本見送ってトイレ前の水道で洗うことにする。

って、、、洗う行列できてるし。。。orz

次の48分発のバスが来たけれど、鍋割山から下りてきた団体でバスが埋まってしまう。

こんなのに乗りたくないな。。。

「駅までそう遠くないし、タクシーで帰ろうか」と旦那の嬉しい一言♪

大倉から渋沢駅まで1480円で帰れました。

頑張った自分にご褒美デスw


 今回のルート&標高グラフ 

 総距離 約25km

 所要時間 10時間5分(休憩含む)

   

    予定より休憩時間多めに取ったけれど、ほぼ予定どおりこなせている。

  無理したところは特に無し。

  ※予定は、ヤマケイ『日本百名山地図帳』の標準タイムを参考にいつも作成しています。

 累積標高 約2,000m

 目安

   体力度   ★★★★

   危険度   なし

   整備度   ★★★

   眺望度   ★★   (晴れならばもっと良し)

   山スカ度  ★★ 

まとめ

   とにかく日帰りでこれだけの距離歩けて、登れて、下れることの確認ができた。

    夢の黒戸尾根の距離は20キロと今回より短いが、累積標高が2,400ある。

   ちょうど塔ノ岳を2回往復するぐらいの標高差と距離なのかな。。。(うぐぐ)

   天気が快晴でなかったという条件も逆に体力保持できて頑張れたのかもしれない。

   一つだけ反省点として、霰が降ってきた時にもっと早くにレインウェアを着た方が良かったのではないかということ。

   もうすぐ丹沢山だからそこで着ようなどと思わず、天候の急変に素早く対応することも大事だと思いました。

   さて、次はどこのお山でトレーニングしようかと、、、それが結構悩みの種だったりします。

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■ミツマタ咲き誇るミツバ岳~権現山と屏風岩山縦走

2012-04-10 13:03:04 | 丹沢

※これは2012年4月8日の記事です。

に楽しめる山を求めて必死にリサーチ。

やっぱりお花かな?

桜も満開で気になるのだけど、春の山でしか出会えないお花に会いたい。

ということで今回は西丹沢にあるミツバ岳(別名大嵐山。標高834.5m)をピックアップ。

ここにミツマタという黄色い可愛らしいお花の群生があり、今がちょうど最盛期という。

以前から気にはなっていたので急遽予定を変更して行ってみることにしました。

今回はレンタカーではなくて久々に電車とバス。

西丹沢へは乗換えが多くて不便だし運賃が高いしで最近はちょっと足が遠のいてました。。。


午前4時半起床。準備して出発。

横浜駅6:12発の相鉄線海老名行急行に乗込む。

電車でお山にGO!は本当に久しぶり。

2人子連れの山ガール風の人が、車内で一生懸命化粧してる姿に目が止まる。。。

うーん。。。私は電車内で化粧することにはあまり賛成できないな。。。

派手な山ガールの格好してるから余計に目立つし(苦笑)

 

*    *    *    *    *    *

 海老名で小田急に乗換えて新松田駅まで。

7:19新松田駅到着。横浜からもう2時間経ってる。。。

西丹沢自然教室行の始発は7:20。始発は混みそうなので敢えて7:30発の2番バスに乗ります。

思ってた以上に乗客少な~。6,7人でした。

途中山北駅付近の山に菜の花がいっぱい。そして桜も見事に咲いているのが見えて見惚れる。

登山口に一番近いバス停は‘浅瀬入口’なのだけど、トイレのことも考えて1つ前のバス停で下りる。。。

下りる。。。

ブザー鳴らしたい。。。

下りたい。。。

あれ?? 下りるところどこだっけ? ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

 

バス停の名前がわからなくて下りる予定のバス停通り越してしまいました。。。ガ━━(゜Д゜;)━━ン!

‘浅瀬入口’の手前の丹沢湖記念館にトイレがあると情報をキャッチしていたので、

‘丹沢湖記念館’というバス停があるのかと。。。思いこんでました。

実際は‘丹沢湖’という名前のバス停です。

仕方ないので浅瀬入口で下りて、歩いて丹沢湖記念館に戻ります。

山から下りるまでもうトイレは無いので出発時に行っておきましょう。

 

気を取り直して出発。

橋を渡って、トンネルまで歩きます。

あんまりトンネル歩きは好きじゃないけど、ここを通らなければ登山口に行けない。

登山口までしばらく車道脇歩きです。

登山口どこだろう~?と探しながら歩くと

トンネルから25分ほどで滝壺橋にある登山口から登っている人たちを発見。

立派な標識。

車で来た場合は近くに無料の駐車場があるので便利です。

さぁ、急こう配の登りからスタート。。。脹脛の筋肉が伸びる~。

ちょっと頑張ると息が切れそうになります。暑いし。。。

身体が鈍ってる証拠。。。ユル山ばかりだったから脚力落ちてる気がする。いや、落ちてます。

 

たまになだらかな道になりますが、基本つづら折りのルートです。

登るにつれて黄色い花が。。。

これがミツマタ。ちらほら咲いています。

少し空が近くなってきました。

 

なんとなくカメラについてる魚眼機能で撮ってみる。

登り始めて1時間。そろそろ山頂かなと思っていると上の方から歓声が聞こえる。

「まぁっ! キレイね~♪」「すごいね~♪」

おばさまたちが黄色い声をあげている。

私たちもミツマタの群生地に到着。

黄色い可愛らしい花たちが一斉に頭を垂れて歓迎してくれる。

ほんと、可愛い♪

簪(かんざし)みたいだね。

写真撮るのに夢中でピークハントのこと忘れそうでした。

さらに奥に進むと。。。

富士山が目の前に見える。(ハズ)

けれど雲に隠れてますねぇ。。。

いい場所なのでしばらく休憩しながら雲から出てくるのを待つことにします。

ゴリラポッドでセルフ撮り。まだそれほど使いこなせてないからどんどん使わなきゃ。

旦那さまは花粉症持ちなのでマスクで登山です。(が、、、不思議と全然痒くも無いし鼻水も出なかったそうです。)

おにぎりを食べながら待っていたら、富士山が雲の切れ間から顔を出してくれました♪

本日二つ目のご褒美ありがとう♪

ミツマタは下向いてるので青空をバックに下から撮影するのが綺麗かな。

人も増えてきたし、時間も無いのでミツマタに別れを告げて次に進みます。

次は世附権現山。標高1,018.8m。

緩やかな尾根歩き。

その後には長い登りが待っている。

休憩し過ぎると身体が冷えて足も思うように上がらない~。

ミツバ岳から40分ちょっとで権現山到着。

 

ここにも人がたくさんいて広い場所で宴会されてました。

特に見るものは何もないのだけど、この春の陽気がそうさせるんでしょうかね。

写真だけ撮って私たちは退散。

次の二本杉峠に向かいます。

・・・・・・と、勢いよく歩いていたのですが途中で道を間違えていることに気づく。

「このままだと丹沢湖に下りてしまう。下りたらダメだよね?」

「ダメだね。間違えてる。」

「引き返そう。。。」

引き返すのも嫌なのだけど、それよりもたくさんの人がいるところへ戻ることが恥ずかしい。

誰にも気づかれませんように。。。と思っていたのに山頂で写真を撮っていた女性に声をかけられてしまう。

「健脚ですねっ!もうどこからか戻ってきたんですかっ!」

「いえ、、、道を間違えただけです。。。。。アハハ。」と私。。。モゴモゴ

ちゃんと見てる人はいるんですねぇ。。。そのことが驚きです。

気を取り直して、次に進みます。

宴会している人たちの間を縫って二本杉峠への道へ。

そう、この宴会会場を避けたことで道を間違えてしまったのでした。


急な下りが続くのですが、とても歩きにくい。

ザレで滑らないように下ります。

あの山何て言うんだろう。。。

崩落地を通過。

大雨でも降って土壌が緩くなったらいつでも崩れてしまいそう。。。

二本杉峠手前の茅の丸。

向こうに見えるのが権現山とミツバ岳。


そして二本杉峠。

時間を確認する。

予定より15分オーバー。下りに思いのほか時間がかかったみたい。

どうする? ここからでも帰れるけど。。。

予定ではこのずっと先の屏風岩山まで歩くことになっている。

次いつ来れるかわからないからペース上げて頑張ることに。

と、旦那さま気合入り過ぎて(?) 、まっすぐわざわざ急登の方へ登って行く。

左に巻き道があるのでそっちが正解。

結構道幅の細い巻き道でした。

巻き道過ぎると次はロープ場。

ちょっと緊張。。。久々に気合入るところが続きました。

二本杉峠過ぎるとまたミツマタの群生があるとのことでしたが、

小さいミツマタがちらほら程度でした。

 

渋い標識。

そして無事屏風岩山到着。

ペース上げたので予定タイムどおり。

それにしても山頂標識がちょっと寂しいな。

少しだけ休憩。

大滝橋バス停に向けて下山します。

下りが続くと膝にきそうなのでWストック使用。

この辺りにもミツマタが。。。見送られている気分です。

やっぱりお花があると気分が違いますね。

道に迷わないように虎ロープが張られていたりもします。

さすがに疲れてきましたが、バスの時間に間に合うように頑張る。

途中、分岐しているところでどちらか迷う。

右に行けばミツマタがたくさん咲いているけれど、GPSは左を差していたので左手に下りる。

道はあるものの人が歩いた形跡が少ない。

ちょっと不安になりつつも下って行く。

そして小ぶりなミツマタがまた咲いてる。

竹でルートが作られているから大丈夫でしょう。。。

と、林道に接続したと思ったらやっぱり立入禁止の道でした。

やっぱり右のミツマタの花の方へ行った方が良かったのかな~?

でもまぁ無事に下りれたのでヨシとしよう。

(あまりおススメはできません。)

 

さぁあとはバス通りに出るだけ~。急げ~。

バス停に着いたけれど。。。

うーむ。。。1時間に1本しかないじゃないか。

しかも47分まで無い。

おかしいな。ネットの時刻表だともう一本バスあったのになぁ。

それにヤマレコだと20分頃にバス来たという情報も。。。あれは臨時だったのかな。

仕方ないのでバスが来るまで待つ。

2年前畦ヶ丸登山で来た時は夏で、帰りは同じこの大滝橋バス停だった。。。

あの時は暑かったけど今日は爽やかで助かる。

そして定刻にバスが来て乗車。

西丹沢自然教室からたくさんの人が乗ってるかと思いきや、10人ほどしかいなかった。

ラッキー♪ 座れる♪

途中の細川橋バス停ではすごい長蛇の行列。

二本杉峠から直に下りてきた人たちだ。

と、その前に臨時のバスがちょうど来ていてぎゅう詰めだけど2台のバスに全員乗れてしまう。

 

新松田駅まで50分以上かかる。

途中で寝てしまっていたけど、山北駅手前で乗客の「わぁ~っ」という歓声で目覚めるとすごく綺麗な桜並木が目に入る。

ここで下りて桜並木を山北駅まで歩いてもいいな~っなんてちょっと思いました。

今日は新松田から帰るけど、桜見て山北駅から電車で帰ってもいいね。

山北駅周辺、ちょっとした穴場かもしれない。

おまけ。

オレンジ色のミツマタ。

これは朝、丹沢湖記念館の前で鉢植えされていたもの。これも可愛い♪

 

今回のルート&標高グラフ

 総距離   約14.2km
 所要時間  約5時間50分
 
 目安   

     体力度    
     危険度                 
     整備度    
     眺望度          
     山スカ度      

※上記は、2012年4月8日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します


 まとめ

  お花畑が好きで昔はよく遠出して見に行ったこともある。

  山登りを始めたばかりの頃は山に咲くお花にあまり興味が持てなかったのだけど、

  八ヶ岳縦走や北岳などで自然のお花畑を目にしてからというもの、

  人の手で造られたお花畑よりも厳しい自然界で健気にかつ精一杯咲いている姿がとても愛おしく思えてしまう。

  今回のミツマタも決してキレイに整えられた場所でなく無造作に好き勝手に群生しているのだけど

  それはそれで自然のままでいい。

     久々に丹沢の破線らしいルートも歩いた。もっと廃れてわかりにくいのかと思ったけれど

  それなりに人が歩いているようで、とりあえずは道として成り立っているなぁと思う。

  それほど高いお山では無いけれど、アップダウンの激しさに久々に心地よい疲労感を感じることができた山行だった。