※これは2012年8月15日の記事です。
今まで私の中では苗場山=スキー場というイメージが強かった。
行くなら花の時期の夏かなぁ~とうっすらと思っていたところ、
某TV番組で苗場山の山頂の景色を取り上げているのを見て、
「この景色絶対見に行かなきゃ!」と断然登る意欲が沸いてきた。
天気予報と相談の結果、やっとその機会到来。
このところ不安定な天気が続き、最高の天気とは言えないけれど予報を信じて登ってみることにした。
お盆最終日とあって、Uターンラッシュで帰りは大渋滞を少しでも避けたいと思い、
なるべく早い時間から登り始めたい。
早朝暗いうちからの登山は慣れているから平気と思っていた。
のだけど。。。
和田小屋の手前の駐車場への道がどうもちょっと怖いwww
同じように暗い道は今まで何度も通ったことがあるのになんでだろう?
やっと駐車場に着くと、4台ほどの車が真っ暗やみの中駐車されていた。
中に人がいるかどうかは不明。
予定の時間になるまで仮眠する。
と、ふとフロントガラスから見える空を見て感動。
満天の星だった。
わー。。。すごぃ。
都会では絶対に味わえない星の数。
山に登るからこそ、味わえる景色。
また素晴らしい星空見れました。感謝。
4時過ぎに駐車場を出発。
スタート地点の和田小屋までしばらく歩かなくてはならない。
立秋が過ぎるととたんに日の出は遅くなり、4時になっても空は明るくならない。
今日は雲が多いせいもあってなおさら暗い。
霧雨も少し降っている。
「天気、、、予報より悪いかも。。。」
そんなことを思いながら和田小屋まで歩いて行く。
ぼんやりと朝がやってきた。
雲が多いので御来光は無しです。
小さい灯りが付いている和田小屋には立ち寄らずそのまま登山道へ。
まだ辺りは暗いのでヘッデンの明かりを頼りに歩く。
明るくなるまでしばらく撮影を控えます。
ちなみに和田小屋前がスタート地点で五合目です。
20分ほどで明るくなってきましたが、小雨が降ってきました。。。
雨粒が少しだけ大きくなってきたのでレインウェアを上だけ着込み、ザックカバーを装着する。
う~。。。雨なのか?今日は雨なのか?
こんな天気じゃ山頂の景色が望み薄だ。。。(´・ω・`)シュン
テンション上がらないまま登り続ける。
少しすると雨は止みました。
やった? もう降らないかな。
東の空を見ると明るい。
そして青空も少しずつ見えてくる。
ヨシヨシヨシ♪
レインウェアを脱ぎ、濡れた登山道を滑らないように登る。
滑りやすそうな登山道でしょ?
青空来い来い。
そう願いながら登る。
いい感じに晴れてきたみたい?
下ノ芝。六合目。
立派なベンチがあります。
この辺りは時々木道があったりで歩きやすい。
右の雁ヶ峰を見ると虹を発見♪
天気、良くなるかな♪期待増♪
行く先はかなりガスっているものの、我々の背中には太陽の光が当たっていた。
このまま晴れを山頂までつれていく。
青空も一緒に連れて登ってやる。
晴れ頑張れ。
山頂方面はガスの中。
もしかしたらガスで何も見えないかもなぁ。。。
下ノ芝から先は木道や階段が整備されていることが多い道。
足運びも少し楽になります。
そして中ノ芝。
ガスが濃くなる。
う~。。。
上ノ芝。
何かの石碑。
小松原分岐。
少しすると股スリ岩。
うーん。ガスガス~。
晴れてお願い晴れて。
青空負けないで。
八合目の神楽ヶ峰。
ちょっと休憩。
ここからしばらく下りです。
ウツボグサかな。
初めてのお花。
ホソバコゴメグサ。
これも初めて。
ここを過ぎてから旦那さま、転んで手の平から出血。
細い枝のようなものが手の平に突き刺さったみたいです。
血がポタポタ登山道に垂れ落ちてました。
うーむ。。。これから歩く稜線の向こうはガス。
せっかくの苗場山が見えない。
少し下ると水場がありました。
ここで傷口を洗い流して手当完了。
ここで初めて登山者とすれ違う。
昨日山頂で泊まった方たちみたいです。
この向こうに苗場山が見えるはずなのだけど。。。
どうしても見えない。。。
こっち側は晴れているんだけどなぁ。。。
ま、、、この先お花が増えてきてちょっと楽しみ♪
ヒメシャジン。
こんな風にたくさん咲いてます。
トリカブト????
ここ一帯お花畑です~。
晴れてきてちょっと暑くなってきました。
ミヤマリンドウ??? の蕾??
歩いてきた道を振返ると晴れている。
ハクサンフウロ。
レインウェアを干しながら歩いてるw
ガスが晴れてきて眺めも良くなってきた♪
向かう先もちらっと青空が。。。
緑がイイ。深い感じ。
谷間から沸き出てくるガス。
ウメバチソウ。
振返る。
あの峰を越えてきた。
九合目っ。あともう少し!
青空、もっとがんばって!
雲尾坂。
ここから階段。高度を稼ぐ。
山頂はガスってるな~。
大きな岩をよじ登ったり結構な登りです。
あれだけ下ったのだからシワ寄せが最後に。。。
せめてガスが晴れてくれていたらなぁ。。。(´・ω・`)
眺望ダメだったらまた来るしかないな。
そんな思いで登って行きます。
高度を稼ぐ感じで今までになく急登。
ん? もうすぐ山頂? 空青い?
わーーーぉ♪すごい♪
登りきると視界が一気に開けて大パノラマが待ってたっ!
しかも青空♪
なんだか別世界です。
ワタスゲもいっぱい咲いてる♪ すごいよぉ~♪(´∀`)
さっきまであんなにガスってたのに???
山頂は嘘みたいに晴れていた。
広大な緑の湿原が広がる山頂。
楽しみにしてた池塘も♪
キレイだぁ~♪
感動しながら木道をゆっくり歩きます。
やばぃ~w
嬉し過ぎるご褒美。。。
青空ありがと~♪
思わず歩みを止めちゃうね。
先に最高峰へ行きます。
山小屋みたいなのがあります。
小屋の裏側に最高峰がありました。
晴れました。ありがとう♪
三角点タッチ。
山頂ヒュッテに行きます。
立派なヒュッテ♪
バッジを買って、トイレも借りました。
ありがとうございました~。
いい感じのヒュッテでしたよ~。
少しゆっくりと散策します。
天気が悪ければ散策も無しでした。
なので嬉しい♪
ワタスゲいっぱい♪
池塘も点在しています。
苗場山の山頂は大湿原が広がり、大小1000を超える池塘があります。
その絶景をテレビで目にしてどうしても見たくなってやってきました。
その絶景が目の前に広がってる。
テレビと同じだ♪
なんだか日本じゃないみたい~。
乱舞する雲。
池塘三昧♪
穏やかな風が吹く中、しばらくの間木道を歩いたり、休憩スペースで座ったり寝転んだりして湿原の中でゆったりとした時間を過ごしました。
周りの山は雲がかかっていたりで見えなかったのですが、不思議と苗場山山頂は雲が避けて通ります。
晴れて良かったぁ。この景色見れて本当に良かったなぁ。。。
ワタスゲ♪今年はいっぱい見れました♪
ここから帰りたくないんですが。。。
そういうわけにも行かないのでゆっくりと天空の庭を後にすることにします。
行けなかった遠くの池塘をズーム。
大きな池塘♪
ほんと青空で良かった♪
さぁ、現実の世界に帰ります。
帰り道、登ってくる多くの人たちとすれ違いました。
みなさん暑そう。
「山頂どうでしたか?」と度々訊かれる。
「晴れてすごく良かったですよ~♪」
ヤマハハコ。
帰りはガスもすっかり晴れて帰り道がよく見える。
こういうの見ると楽しくなるね。
谷合いもガスも減ってる。
お花たちに見送られながら帰る。
タカネナデシコさん、乾いて元気になってきました。
クジャクチョウ。
「開いて開いて~」とお願いしてたら羽をちょっと開いてくれました♪
お花畑から神楽ヶ峰への登りかえしがキツかったw
暑いし。。。
帰りの登りはしんどさ倍増。
暑いけど、やっぱり青空はいいね♪
股スリ岩。
股すってる感じ??
滑らないように削られた跡。
でも下るに連れて、、、ガスが。。。
下の方はガスってる?
神楽ヶ峰を過ぎるとガスがまたかかってくる。
暑かったので涼しくなってちょうどいいかな。
下ノ芝では休憩していたおじさまグループに声をかけられてちょっとだけ会話。
おじさまたちは今日上で泊まって明日は下山後赤湯温泉に入りにいくらしい。
おじさまたち、ウキウキで楽しそうでしたw
ガスで何も見えないですね。
あんまり好きじゃない。この道。
下ノ芝までは快適な道ですが、以降は岩がたくさんゴロゴロしていたりでとても歩きにくい。
途中どこだったか、、、珍しく濡れた石で足を滑らせてしまい派手に転んだ私。
お尻と左足を打ちました。
痛かった。。。
下山時、足元が濡れていると非常に危険です。。。
歩きにくいよ~。
歩きにくさ、伝わるでしょうか?
そしていつものごとく、、、帰り道が長い。
同じような景色が続くので余計にそう感じてしまいます。
最近毎度出るセリフ。
「こんなに登ったっけ?」
言いたくないけどつい口から出てしまう。
ピストンだからこそなのかなぁ。。。
まだ着かないかな~。
疲れてきたよ~。
足の裏が痛いよ~。
最後の方、とても歩きにくい登山道をやっとの思いで下り、和田小屋前の五合目まで帰ってくる。
でも駐車場まではまだまだです。
帰り道、蛇が2匹も出てきました。(´Д`)ヒィ
そういえば朝早く登ったときはカエル様にも度肝抜かれましたっけ。。。
登山靴も泥まみれ。
あー、履き替える靴持ってくればよかった~。。。
やっと駐車場着~。
登山口です。スタート時は真っ暗だったので。
トイレもこんな感じでした。
電灯がないので夜中だと1人じゃとてもいけませんよね。。。
今回のルート&標高グラフ
総距離 約15.7km
所要時間 約8時間20分
目安
体力度 ★★★
危険度 ★ (雨天時滑りやすい)
整備度 ★★★★
眺望度 ★★★★
山スカ度 ★★★★ (ちょっとした岩を登る時もあります)
※上記は、2012年8月15日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します。
まとめ
最初天気が良くなくて暗い気分だったのが、登るにつれてどんどん晴れ、
楽しみにしていた山頂の景色も満喫することができました。
テーブルマウンテンに広がる湿原とたくさんの池塘。
なんだかここだけ宙に浮いている感じを受けます。
ここにしかない絶景。
私はよく天国という言葉を使ってしまいますが、ここもまさに宙に浮いてる天国だと思います。
なので一度は登ってこの景色を見ることをぜひおススメしたい。
見る価値絶対ありです☆