山に溺れる金魚

お山にはまってまだ6年。横浜発☆週末日帰りハイカーのお山の記録。
ブログ『深い森の金魚』続編です。

■歓喜の絶景広がる【南ア烏帽子岳】青空と白銀の世界を2人占め!!(前篇)

2014-06-03 20:08:03 | 南アルプス

※これは2013年11月30日の記録です。

 

年に二度もここに来るとは思ってもいなかった。
駐車場から登山口までの林道が長いのが難だが、それでもどうしてもどうしても自分のこの目で見ておきたい景色があった。
久々にお山に呼ばれた気がする。
ここは鳥倉林道ゲート前駐車場。
満天の空の下、車は我々一台だけ。

前日までどこの山に登ろうか決まらないまま。。。
雪がまだ少ない時期なのでなかなか登りたい山が無い。
そんな時ふと見たあるサイトで目を見張る写真を見つけた。
それが今回の烏帽子岳。
雪も結構あるし、景色が素晴らしいし、とにかく9月に登ったばかりのお隣の塩見岳より近いので雪があるとしても楽じゃないかな。
あの林道歩きは少し長かったけど、塩見岳山行はとても素晴らしかった。
塩見行けたんだから全然行ける、と。

問題は積雪の関係上、駐車場まで車が上がれるかどうか。
前々日に降雪があったというので道路の凍結(アイスバーン)だけが心配だった。
とりあえずダメなら木曽駒にでも行こうと代案も準備。


けれど、その心配もなく無事駐車場まで辿りつく。
寝袋に入って仮眠しているともう一台車がやってきて、
準備して先に出発して行かれた。

予定どおり5時半頃ゲートを出発。
少し明るくなる頃登山口に着く予定で歩く。
林道には所々雪がうすく積もっていた。

40分弱歩いて登山口に着く。
ここから登りになるので衣類調整。
予定通り空は明るくなってきた。

ヘッデンはもう用無し。

どのくらいで行けるかな~。
雪の状態次第。

うっすらと赤く染まってきた。朝が来る。

サラサラの新雪の上を歩く。

 

三伏峠までの目安。
今日は塩見ほど遠くないのでちょっと気持ちに余裕あり。

 

2/10を過ぎるとちょっと急坂。

もうすぐ3/10。

 右側滑って落ちると厄介なので少しだけ慎重に。

三伏まであと2時間だって。

ここからは結構好きな道。
だけど梯子とかは出てきます。

うっほ~♪
北アルプス見えてるよ~♪
お天気ばっちり♪

中央アルプスも綺麗♪

丸太の橋は雪被ってますが、サラサラなので歩きやすい。

ずっと日陰なので明るさに少し飢え気味。。。

ずっとサラサラの雪なのでそのまま登る。
もう少し締まっていたらアイゼンの方が登りやすいかな。

あと1時間だって。
特に苦も無くここまで来てる。

だってサラサラで楽しいんですものー♪

例のごとくほとんど寝てませんが、元気です。

お。何か見えてる。

梯子も何のその。
雪で埋もれてますが、たまに隙間があったりします。

(*´ー`) フーと一息。

 

歩きにくい箇所もたまにあり。

塩川小屋ルートとの合流地点。
未だこちらは通れず。

雪が少し深くなる。
この辺りになると気温がぐっと下がるのか寒いです。
三伏峠に近付いてる証拠。

9/10ですよ。
あとちょっと♪

 

仙丈ヶ岳と甲斐駒。

 

仙丈ヶ岳。

 

ん?あれは・・・

塩見岳!!!!
白い塩見岳だ~♪
かっこえーー!  (*゜∀゜)==3

 

テンションあがります。
あと200歩。

小屋が見えてきました。

木々の向こう側がやたら明るい。

まぶしい世界が広がってそう~♪

 

三伏小屋に着きました。

当然小屋は休業中です。

 

ちょっと一息。

 

冬期小屋は開放されているらしい。

テント場に行くと、、、

わーお♪ ヾ(*´∀`*)ノ

すごーい♪ (*ノ≧∀)ノ

テン場から先は別世界でした。。。
もう綺麗で嬉しくて思わず感激で叫びそうになる。
(叫んでましたw)
まさかこんな景色に出会えるとは。

感動の嵐でついつい歩みも遅くなる。

 

そして塩見岳と烏帽子岳との分岐。

見てわかるように先行者は左の塩見岳に行かれたらしい。

右の烏帽子岳へ伸びる道はノ―トレース。

うは、、、ここからは初めての道。

しかも誰も足を踏み入れていない新雪♪
ドキドキする。(ノ∀`♥)

霧氷~♪



青い空の下、キラキラ光る太陽の光をいっぱい浴びた霧氷たち。

はぁぁぁぁ♪
もうため息しか出ないよ~♪(´∀`)

まさかこんな景色に出会えるとは。
感動の嵐でさらに歩みが遅くなる。

 

そして樹林帯を抜けると目の前には、、、

 

白い塩見岳!!!(*゜∀゜)=3!!

うきゃー!!!かっこいい!!

間近に見る塩見岳は雪を被り、夏とはまた違って見える。

白兜の塩見岳。
冬の方がさらに男前だねっ!!!

しばしうっとりです。(´∀`)

 

そして、後篇へと続く。。。

 

 

 


■甲斐駒ヶ岳~日帰り【黒戸尾根】制覇<後篇>

2012-07-19 20:51:21 | 南アルプス

※これは■甲斐駒ヶ岳~日帰り【黒戸尾根】制覇の続きです。

 

ついに念願の黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳の山頂。

「やったぁ~♪」

生憎のガスで何も見えませんが、今日は景色よりも登頂できたことの方がありがたいのです。

楽な北沢峠からの登山客が多い。

なんだかその中に混ざるのがすごく嫌w

黒戸尾根を登っての甲斐駒ヶ岳の山頂。

嬉しくて涙が出そうになった。

けれどまだ終わってない。無事下山するまで涙は取っておこう。

って、、、本当にこれからまた長い長い黒戸尾根を下るのかと思うとテンションが下がる。

楽して北沢峠から帰りたいとチラっと思ってしまう。

だってここから3時間弱で下山できるなんて。。。

でもそんなことしたらせっかく苦労して登ってきた意味がなくなってしまう。

ピストンしなければ黒戸尾根制覇したことにならない。

 

人も増えてきたし、風があるのでゆっくり休む場所がない。

少し下って駒ヶ岳神社本宮で休憩することにする。

下っていると、黒戸尾根を登ってきた2人連れの男の人に

「黒戸日帰り?すごい!写真撮らせてもらえる?」といきなり言われる。

睡眠ゼロで目の下に大きなクマがバッチリあるんだけどぉぉぉ~。(´Д`;;;)

なので後ろ姿だけ提供する。


ん? なんだかこのおじさんどこかで見たことがあるような。。。

もしかしてヤマレコで見たことあるのかな???

(帰宅後、ヤマレコを見るとやはりそうでしたw )

もう山ガールという年齢でもないのにこんな格好しててごめんなさいw

にしてもこの時ひどい顔してたんですよ。

汗と雨で髪もびしょ濡れで、日焼け止めも流れてひどいもんですw

今思うとものすごく恥ずかしい。。。

でも厳しい山に登る時は、そんなこと気にしてられないのが実情。

 

ここで風を避けながら休憩。(写真は再掲)

私は最後のおにぎり。

あとはあんパンとおやつだけ。

いつもなら食欲沸かないので持ってきたおにぎりを残したまま帰ることもあるのだけど、結構今回は食べました。

 

山頂での滞在を合わせると30分弱休憩。

そろそろ下山しなくては。

 

途中あの単独の可愛らしいおじさんとすれ違う。

かなりしんどそうだった。

荷物も多いしね。

「ゆっくり行くよ。」とにっこり笑うおじさん。

「お気をつけて~。縦走楽しんでください。」とお別れする。

 

登ってきた道をひたすら下る。

まだ足も大丈夫。気力も残ってる。

花を愛でる余裕もある。

振返っても何も見えない。ガスの中。

そのガスが幻想的だったりもする。

下界は晴れてきてるみたい。。。

 

もう雨は降らないと判断して八合目御来迎場でレインウェアを脱皮。

すっきり♪

今日は朝から鳳凰山だけは見えてるなぁ。。。

結構沢山の人が黒戸尾根を登ってくる。

日帰りの人も小屋で泊まってた人も色々。

それにしてもこんなに人が多いなんて。

山と渓谷の今月号で特集が組まれてたけど、まだそのせいじゃないと思う。

(これからはそのせいでさらに増えそうだけど。。。)

 

下っている合間にもいろんな人に追い抜かれました。

トレランの人だけでなく普通の登山者にも。。。(普通じゃないかw)

みんなどんだけ元気なの?

 

登りの時に懸念していた二箇所の鎖場。

下りの方が容易かったという。。。

それほど高さはないので心配することはなかったです。

 

やっとのこと七丈小屋のテン場まで下りてきた。

カラフルなテントがたくさん設営されている。

七丈第二小屋。

ここで泊まって登るのが一般的です。

小屋前に着くと、またトイレ拝借。200円。紙有り。

水も補給しておきます。

ここのお水は美味しい♪

持って来ていた水筒の氷がまだ融け残っていたのでそちらに水を追加しました。

15分ほど休憩して出発。

とにかく慌てず無理のないペースで下ることにする。

たとえどんなに多くの人に追い抜かれても~♪

時間も予定より早いし。大丈夫。

慌てて足でも痛めたら帰れなくなる。(^^;

高度感ありあり。

鎖を持って慎重に足場を確保すれば問題なし。

梯子は下りが厄介かなと思ってたけど、それほどでもない。

(靴底によっては滑りやすいこともあるかもしれません。)

垂直の梯子の下はこんな感じでした。

ツリーハウスみたいな感じだw

また抜かれました。

みんなほんとに速い。なんで?w

五合目小屋跡後の登りはさすがにちょっときつかった。

でもずっーと下るよりはマシなのかな。

 

日が差してきました。

木陰が多いのでそれほど暑くも無い。

ここまで来れば刀利天狗まであと少し。

夜中出発してここで12時間が過ぎました。。。

 

14時前に刀利天狗到着。

前回と同じところで撮影しました。(ゴリラポッド使用)

今日はほんとの意味でピースです。

すぐにガソリンが切れちゃうのでまたここでシャリ休憩。。。燃費悪い。。。

長丁場だから仕方ないね。

刃渡りで登ってくる3人組の女性パーティとすれ違いざまに挨拶する。

日帰りですか? 何時に出たんですか? すごいっ。

と言われるものの、私たちよりずっと遅くに出て、下りで風のように追い抜いていったツワモノがどれだけいることか。。。(苦笑)

なので全然すごくないんです。

 

 

途中で見かけた初めて見る植物。。。

なんだろこれ。

 

今日は旦那さま元気ですっ!

いつもなら下りは私が先行しますが、今日は先に歩いてもらいます。

私は膝がヤバくなってきた。。。(´Д`;)

 

そしてやっと、、、最後のポイント。。。笹の平。

足の裏と膝が悲鳴を上げ始めました。。。(´Д`;)

でもあと1時間半の辛抱。。。

膝を騙し騙し下らなければ。。。

少し休憩して最後の下りに入ります。

 

ここから顔を歪めながらの下山になる。

あと1時間半となっていたけど、そんなに耐えられるかな。。。

とにかく笹の平からが長い。

でも今日だけは「こんなに登ったっけ?」とはさすがに思わない。

こんなに登ったのだ。

今日はしっかりと覚えてる。

こんなに登ったからそれ以上に下りは長い。

ギンリョウソウ。

すごく不思議な植物です。

生では初めて見ました。

 

膝の痛みが半端ない。。。

Wストックを使っていてもその痛みは減ることは無い。

後方から熊鈴を鳴らしながら人がやってくる。

また抜かれる。みんななんでそんなに平気なの?

そんなに私たちって遅いの??と思ってしまいそうになる。

悔しいな。。。

登山を始めた頃に塔ノ岳の下りで味わったときのあの敗北感と全く同じだ。

やっぱり毎日走り込んだりしないとダメなのかな。

 

足を半分引き摺りながら下る。

ペースはそれほど落ちてないけど。。。

 

沢の音が下の方から聞こえ始める。

と共に後ろからまた鈴の音が。。。。

 

もう追い抜かされるのはイヤ。

どんなに足が痛くてもラストスパートだ。

最後は私が先行してスピードを上げて下る。

 

そしてやっと帰って来れたよぉぉ~~。(TwT。)

 

最後の人に追い抜かれることもなく無事帰還。

神社でお礼参りして駐車場へと戻る。

今までで一番つらい山行でした。

一番つらかったのは、最後笹の平からの下り1時間余りのあの時間。。。

膝が悲鳴をあげ続けた時間。

 

なぜか晴々とした気持ちはあまり沸いてこない。

ただただ疲れた。足痛過ぎ。。。

せっかく山頂で泣くの我慢したのにな。。。

やり遂げた感動はどこに行った?


 
駐車場の売店でバッジを購入。

痛む膝のまま運転して帰る。

今日はいつもより長時間車を借りているから慌てて帰る必要無し。

 

途中のSAで食事をしたけれど、いつものように食べることができなかった。

それだけ疲れてるってことなのかな。

食事後、眠くなったのでそのままSAで仮眠。。。

ちょっとだけね。

 

その後帰り道。。。

高速で30キロ以上の渋滞にはまって横浜に帰宅できたのが23時半。。。

2時間半で帰れるところ、7時間ぐらいかけて帰ってきたよ。。。トホホ(´Д`疲)

 

今回のルート&標高グラフ

 総距離   約21km

   所要時間 15時間11分

※予定は『日本百名山地図帳(山と渓谷社)』の標準タイムを参考にしました。

 目安

  体力度 ★★★★★★★
   危険度 ★★     (鎖場や梯子多数あり。)     
  整備度 ★★★★   
  眺望度 ★★     (ガスってなければもっと良し)       
 山スカ度 無いでしょう        


※上記は、2012年7月15日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します

 

まとめ


さすが黒戸尾根= 漢道  というか。。。

日帰りのツワモノが予想以上にたくさんいました。

しかもみんな健脚で。

下りで多くの人に追い抜かれて、なんていうか、、、少し悔しい思いが残った山行でもありました。

時間じゃない。速さじゃないとは言いますが、正直悔しい。

じゃ、また挑戦する?

と言われても、「登りはいいけど下りは嫌だw」というのが今の正直な気持ちです。

でもでも、、、この悔しい思いはどうしたらいいんだろう~(複雑)

1つ思ったのが、今回甲斐駒ヶ岳に登頂したはずなのにその実感があまり無いということ。

あんなに苦労して登ったのに???

甲斐駒に登ったという意識よりも、黒戸尾根を完登したという気持ちの方が強いのです。

なんだかな~ww

良いのか悪いのかよくわからないw

なのでまたいつか甲斐駒に登る時は楽チンコースの北沢峠から登ってみたい。

できれば甲斐駒さまの麗しい姿を目の前で見てみたいと思います。

 

追記のひとりごと (2,3日経って。。。)

感動があまりないと書きましたが、やはり登頂のときの ‘うるっ’ ときたあの感情が感動だったのだと思います。

下山したときはもう疲れてて感動どころじゃなかったですけど。。。

やはりいつものごとく登頂の感動が勝るってことなんですねぇ。。。


■甲斐駒ヶ岳~日帰り【黒戸尾根】制覇<前篇>

2012-07-18 23:02:51 | 南アルプス

※これは2012年7月15日の記事です。

 

前回5月に下見登山で刀利天狗までは登っていたので、

本番をいつ決行しようかず~っと機会を窺っていました。

3連休の真ん中なら前日ゆっくり体を休めて臨めるということで、天気もそれほど悪くないし、よし決行っ!

と思ってレンタカーを借りてたはずが。。。

当日(土曜)になって日付けを間違えて車を借りていたことに気づく。  Σ(T∀T;) えーーっ?

気づいたの。。。借りる1時間前だし。。。orz

しかも間違えて借りてたの7/28です。

なんでそんな日に借りたのか自分でもわからない。

慌ててレンタカー屋に電話して事情を説明して一か八か空車があるかどうか訊いてみる。

無かったら‘行くな’ってことだ。

でもどうにかこうにかいつもの車を用意してくれることになって一安心。。。

レンタカー屋さんいつもいつも本当にすいません。。。

 


14日土曜の22時に横浜を出発。

首都高を走っているとパラパラと小雨が降ってくる。

ぅ。。。

甲府あたりになるとさらに雨は降ってくる。

なんで雨なのよ~。(ToT)

曇りの予報だったじゃん~。。。

やっぱり梅雨だから??

お願いです。今は降っていいので駐車場に着くまでには止んでください。

須玉ICを下りて、途中コンビニに寄って買い物。

雨が上がってる。

時間が悪いのか品切れが多くておにぎりがほとんど残っていなかった。

握ってくるべきだったか。。。



日付けが変わって15日日曜の1時前に尾白川渓谷駐車場に到着。

一旦止んだと思われた雨は一層激しく降ってきた。

「どうする?」「どうしよう。。。」

明日、月曜の方が本当は天気は良かった。

けれど翌日出勤する旦那さまのことを思えばそうも言ってられないし、晴れて暑すぎるのも問題だった。

「やめとく?帰る?」なんて言葉も出たけれど、しばらくすると雨は止んでくれたので

よ~く考えて、「行こう」と決断する。

あ、今回登るのは南アルプスの貴公子と言われている標高2,967mの甲斐駒ヶ岳。

南アルプスの中でも一際目立つ山容をしていて、ずっと以前からいつか登りたいと思い焦がれていました。

メインルートを使えば比較的楽に登れる山ですが、今回は敢えて日本三大急登と言われている黒戸尾根ルートを日帰りで登ります。

 

* * * * *

午前1時半。

こんな時間から登る人なんていやしない。ほんとおバカです。

みんな車中やテントでスヤスヤおやすみ中。

神社まで歩き、参拝して登山の無事を祈って出発。

ナイトハイク。。。

もう何度目だろう。良い子の皆さんには決しておススメしないし、責任持ちません。

少し前に尾白渓谷付近で熊が出没して人が襲われたというのがニュースになっていたので暗闇の中、

熊鈴を鳴らしながら登って行く。

ナイトハイクは前回偵察で登っているからできること。

怖いという感覚は特に無い(麻痺してる?w)ですが、

白い蛾がヘッデンに向かって飛んでくるのがとても厄介でイライラしました。

加えて、雨が上がったばかりのせいか湿気が半端ない。

深夜なのに汗だくになりながら登ります。

この湿気なんとかならないか~っ! (´Д`;;)

まるでサウナのようです。髪もびしょ濡れ。不快極まりない。

 

※日の出までは撮影は控えましたので、前回の偵察登山の時の写真を参考にしてくだされば幸いです。

  コチラ⇒『黒戸尾根~刀利天狗まで』

笹の平で小休憩を取り、すぐまた出発。

前回よりちょっとだけ速く登れてます。17分短縮。

この湿気が無ければもっと快適に登れたと思うのだけど。。。

私は湿気に非常に弱い。

靄がかかってはいますが、ありがたいことに雨は降って来ない。

でも葉っぱに雨粒が当たってるような音がしていたので、

もしかしたら少し降っていたものの生い茂る木々の葉が雨避けになっていたのかも。

 

登るにつれて鳥たちのさえずりが少しだけど聞こえてきた。

もうすぐ夜明け。安堵する。

無事に朝がやってきた気がする。

計画通り刃渡りの手前で明るくなってきた。

雨は降っていない。雲は多いものの鳳凰が少し見えている。

やはり明るいのがいい。

明るいと気分も違う。

雲が多いので日の出は期待していなかったけれど、朝日の欠片が少しだけ見えた。

刃渡り。

雨がひどく降っていたらここも危ないかな。

鎖、雨で濡れてる。

ずっと暗かったし、樹林帯だったので解放感を味わう。

刃渡りを超えると、梯子が出てくる。

これから始まる梯子地獄のウォーミングアップ。

前回も登っているので難無くクリア。

経験って心強い。

刀利天狗到着。

やっぱり前回より早く登れてた。

まぁ前回は体調悪かったし。(苦笑)

ここから先が今回の核心部。

まずは次の五合目目指そう。

地蔵岳のオベリスクが見える。

あそこもこないだ登ったんだ♪

苔、シダに覆われた道。

蒸し暑い。

わかっていたけど、ここから下り。

せっかく登って来たのにね。

でもちょっと気分転換になる。

たまに下るのもいいけど、帰りは登らなきゃだな。。。

登る体力残ってるかなw

五合目小屋跡。

今は何もありません。

ガスの向こうには甲斐駒見えるのかな。

屏風小屋跡。

ここでちょっと休憩。

今回はやたら休憩多いです。

休んでいると汗で濡れた髪と衣服が冷たくなってきて寒くなってくる。

 

さぁ、ここから梯子の連続。

まずは黒戸一長い梯子から。

そして次も長い梯子。

そして急登になる。

次も急登。

梯子の繰り返し。

また急登。

でもね、特にしんどかったという記憶がありません。

ダラダラと歩くよりメリハリがあって楽しいです。

次の梯子~。

吊り橋のようなものも登場。

容赦ない梯子の連続。

けれどしっかりしているし登りやすいです。

垂直の梯子もあり。

鎖もあるので心強い。

次も梯子。

梯子ばかりの写真でごめんなさい。

でも同じ梯子は写してませんw

長いものから、垂直なもの、高度感たっぷりなもの、いろいろな梯子が出てきた。

嫌になるほど梯子が出てくると聞いていたけど、こういうの嫌いじゃない。

下りはどうかわかんないけどw

途中で単独の可愛らしいおじさんを追い抜く。

そしてやっと七丈小屋に到着しました。

本来ならばここで一泊して先に進むのが普通一般的。

この先まだまだあります。

七丈小屋に着いてトイレ休憩。200円。

トイレは水場の向こうにあります。

この時期だともう水も出ているのでここでしっかりと水を補給できます。

休憩していると先ほどのおじさんがやってきたので声をかけてみる。

昨日五合目小屋跡でテントを張ったらしい。今日は北沢峠まで行く予定と。

縦走なんだ。いいな~。

ここまで来れば後は山頂へまっしぐらと言いたいところですが、まだまだ距離がある。

ここで敗退してる人過去に結構いるそうです。

小屋から5分ほどで第一テン場。

天気が良ければ鳳凰がよく見えそうです。

ここからさらに上に第二テン場がありました。

 

また梯子の世界に引き戻される。

急登も容赦ない。

でももう嫌だなんてちっとも思わない。

テンポよく登って行ける。

でもよく考えたら出発して6時間以上経ってるんだな。。。

でもまだこんな時間なんだな。。。

 

剣が1本岩の上に突き立ってる。

振返ると雲海。

そこから30分ほどで八合目御来迎場。

石の鳥居が無残に倒れている。

小雨が降ってきたのでレインウェアを着込む。

とうとう降ってきた。

風も時折強く吹く。

どうか山頂へ無事に辿りつけますように。

ここまで来たのに風雨で撤退なんて受け入れられない。

ツガザクラ系。

雨にも負けずに登って行く。(※大雨の場合などは無理せず撤退してください。)

鎖も出てくる。ステップがあるのでありがたい。

この辺りになると、昨日から登って一泊していた人たちが登頂して下りてくるのとすれ違う。

 

一旦緩やかになり。。。

またステップ岩場。

雨なので滑りやすい。

ハクサンイチゲ。

岩場と鎖の連続。

ステップがあるのでそれほど苦労しなかったけれど、2箇所ほど

「これ下りのとき大丈夫??」と思ってしまう岩場があった。

岩登りなどの時は足がもう少し長ければなぁ~と思うことがよくある。。。

ただひたすら登る。

岩登りは好きなのでまったく苦じゃない。

今度は剣が2本。

ガスで先がよくわからない。もうすぐなのかな?

 

駒ヶ岳神社本宮。もうすぐだ。

駒ヶ岳神社本宮を通過するとガスの向こうから人の声がする。

甲斐駒ヶ岳山頂着きました。。。

嬉しくてジワっと涙腺が緩みそうになる。

でもまだ帰りがあるからぐっと我慢。

まだまだ終わってない。ここがゴールじゃない。

 

                                                               ------後篇へ続く-------

 


■南アルプス【鳳凰三山縦走】後編

2012-06-26 20:21:27 | 南アルプス

※これは 前編のつづきです。

 

地蔵岳を後にして観音岳に向かって歩く。

帰宅後わかったこと(なぜそのときにわからない?) だけど、

地蔵岳でかな~りゆっくりしてしまっていました。

 

そういえばずっと気がかりだったこと。

帰りは中道の予定だけど、あの川ってどうなんだろう。

渡れるのかな。

暗かったからよくわからなくてドンドコルートにしたけれど、帰りはどうなんだろう?って。

中道側から登ってきた人がいれば訊かなきゃ。。。

 

 

私の中では、今日は白鳳三山は脇役。。。

地蔵岳から観音岳への登り返しがしんどいと誰かが書いていたけど

思ってたより観音岳って遠い(苦笑)

見てると挫けそうになります。

けれどあそこまで行かなくては今回の山行の意味が無い。

 

途中、中道から登ってきた人に会ったので訊いてみると

「橋があるから渡れますよ。」と教えてくれた。

橋。。。橋なんてあるんだ?

ちょっとまだこの段階ではこの‘橋’の意味が理解不能だった私。

でもまぁ中道ルートで下山できるならなんでもいいや。

 

 

自然が造ったものだなんてね。。。いつも驚かされる。

この辺りはまだ平坦でどんどん歩ける。

途中にあったオブジェのような枯木とその向こうにオベリスク。

というか、よく見たらまだ生きてるよね、この木。

 

下りきったところから観音岳への登りが始まる。

鳳凰小屋分岐点。

え。まだここから40分もあるの?

北岳さまたち。。。ガスってきた。

さっき脇役って言ったから拗ねたのかな。(´Д`;)

 

観音岳まであと少し。

後ろを振り返る。

旦那さま、がんばれ~。

オベリスクにもガスがかかってきてますね。

 

歩いてきた稜線。

その向こうにちらっと甲斐駒ヶ岳。

 

そしてとうとう観音岳の頂到着♪

40分もかかりませんでした。

同じように登ってきた2人連れの方に写真を撮っていただいたので

私もお礼に撮ってあげました。

 

 

景色を眺める旦那さま。

良かったね、ついにここまで来たよ。

 

時間もそうないので、ちょっとだけ休んですぐ次へ進みます。

残るは薬師岳。

ここからは帰り道なのでさらっと稜線歩き。

30分と書いてあったけど、それほどかからないな、きっと。

ちょっとだけ雷鳥を探しながら歩いたけれど、やっぱり姿を見つけることはできませんでした。

今ちょうど抱卵中の時期かな。

 

 

そして20分ほどで三山目の薬師岳登頂~。

半年ぶりの薬師岳。

やっとここまで来た~。

 

観音岳を振返る。

薬師岳にもオブジェのような花崗岩がある。

ここは一度来ているので5分ほど休憩しただけで、下山することにする。

4人のパーティが「下山して早くビール飲みたい」と言いながら駆け足で下って行きました。

いいな、私もビール飲みたい。

 

中道ルートは薬師岳からしばらくは決して歩きやすいルートとは言えません。

しかもドンドコの登りから右膝がちょっと怪しかった私。

足の裏も痛くなってきたのでストック1本をサポートに使いながら下山。

このルートは何も景色見えません。

疲れも出てくるし、気が滅入ります。

御座石というところ。

大きな岩があります。

標識にはここから青木鉱泉まで2時間45分とありました。

まだ2時間45分もある。。。

挫けそう。

 

下れば下るほどガスがかかってくる。

そして時計を何度も何度も見るのだけど、時間が全然進まない。

時計壊れた? と思うほど。

一生懸命下ってるつもりなんだけど、実はそんなに進んでないとか?

ぁぁ。長い。

 

2時間ほど下ると、少し視界が開けてくる。

どことなく黒戸尾根の雰囲気に似ている。

黒戸尾根はもっともっと長くてキツいぞ。

 

道はなだらかになってはきたけれど、今度はつづら折り地獄。

この辺りからWストックにして下る。

あと1時間我慢すれば着く。。。

休憩時、座り込むと立てなくなってしまうので私はいつも立ったまま休む。

それでもつらい。

だからといってダラダラと長い時間かけて下っても痛いと思う時間が長くなるだけw

なのでペースはあまり落とさない。

 

薬師岳から3時間。

 

何か廃屋が見えてつづら折り地獄が終わった。

ここから平地だぁ。。。

 

青木鉱泉まで40分だって。

 

これが林道だね。。。

あとはひたすらこの道を歩けば着く。

40分か。。。結構あるなw

 

途中足元の小さな石が生き物みたいに動いたような気がした。。。

つ、、、疲れてるよ、わたし。。。(´Д`;)

 

林道を24分ほど歩くと「青木鉱泉 近道」と書いてある標識があった。

できれば近道がありがたいのけれど、その右に

「増水時には下の青木橋を渡って下さい」と別標識がある。

 

ここから河の様子は見えない。

今朝暗がりで見た時は ‘激しく増水’ してた。

今この時間もそれは変わらず、河を渡ることはできないだろう。

そうか、、、、今朝見た「近道」って言うのはそういうことだったのか。。。

 

そしてそのまま林道を歩き続ける。

遠回りになるけれど、青木橋を渡らないと帰れない。

 

青木橋とは、車で青木鉱泉にたどり着くまでに渡る比較的大きな橋のことでした。

中道ルートから登ってきた人が言ってた橋って、、、このことだったのか。。。

出発時、増水して河を渡ることができないって困ったけどこの橋まで戻ってくれば良かったのか。。。

そして16時過ぎに青木鉱泉手前にある駐車場に到着。

やっと着いたぁ。。。

お約束どおり、車のワイパーには駐車料金の請求書が挟まれていたので

荷物を置いて青木鉱泉まで払いに行く。

 

老舗旅館のような青木鉱泉。

バッジを買おうと思いましたが、ここには売っていませんでした。

鳳凰小屋で買っておけばよかった。。。orz

駐車料金を払って、鉱泉のおじさんと少しだけ話して帰りました。

 

帰宅後。。。一枚の写真を見て自己嫌悪。(写真は再掲)

ちゃんと「増水時は青木橋を渡って下さい」と書いてあるじゃないかーっ!

なんで出発時に気づかなかったんだろう。。。

でもまぁ、「青木橋」自体がわかっていなかったのでどっちにしてもドンドコで登るしか無かったのです。

青木鉱泉のおじさんも「その方が良かったんじゃない?」って言ってたし。

 

とりあえず、初めて青木鉱泉から登る方のために位置関係を示しておきます。

トイレ、青木橋の位置など把握していただけるといいなぁ。

 

 今回のルート&標高グラフ

 

 総距離 約19.5km

 所要時間 12時間43分

  

  ※予定は、『山と渓谷地図帳』の標準タイムを参考にしています。

  ※「休憩」以外にも歩いている途中で小休憩はとっています。歩きっぱなしではありません。

地蔵岳オベリスクでの滞在時間が大幅に長くなってしまったけど、登りたかったからしょうがない。

 

 目安

   体力度 ★★★★★

   危険度 ★        (何度も渡渉あり。滑らないように。)

   整備度 ★★

   眺望度 ★★★★ 

  山スカ度 ★        (大きく足を上げたりするところ有り。オベリスクに登るのも不適。)

 

 まとめ

   ずっと縦走したいと思っていた鳳凰三山。

   黒戸尾根の前哨戦の1つとして登りました。

   出発時増水で河が渡れないハプニングがありましたが、結局は青木橋まで遠回りすれば行けたという。。。

   完全なる下調べ不足でした。

   でもまぁ結局は午後からガスが上がってきたようなので、ドンドコ沢から登って良かったんだと思います。

   オベリスクを堪能しすぎたせいで時間がどうなるか不安でしたが、結局は予定以上の速さで歩いたことになり。。。

   あとは体力勝負のみ。

   でも黒戸尾根往復15時間て。。。果たして精神的にも耐えられるのか??

 


■南アルプス【鳳凰三山縦走】前篇

2012-06-25 19:54:21 | 南アルプス

※これは2012年6月23日の記事です。

 

この週末も嬉しいことに梅雨晴れになり、山に登ることができる。

ありがたい

旦那さまのリクエストで南アルプスの鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)を日帰りすることに。

   ※地蔵岳(標高2,764m)、観音岳(標高2,840m)、薬師岳(標高2,780m)

鳳凰は、今年1月に別のルートで薬師岳のみ登ったことがある。

あの時も11時間超えの山行だったけれど、今回はそれをさらに上回る12時間超えとなる。

夢の黒戸尾根を歩こうとするならば、これぐらいはこなせないと。。。

初め23日は休息日にして24日に日帰りするつもりだったのだけど、天気を見て急遽23日に変更。

日が昇る前に出発したいので家を出るのも22日の日付けが変わるまでには出なくては。


22日(金)23時に横浜を出発。

かなり眠いです。

またいつものように眠ることなく登ることになりそう。。。

良い子の皆さんは真似はしないように。

私たちもいつまでこんな弾丸ができることやら。。。

今回鳳凰三山へは青木鉱泉を起点として周回する計画。

中央自動車道韮崎ICをおり、コンビニで買い物を済ませて青木鉱泉へ向かいます。

わかっていたことですが、途中からは悪路。

暗いので地面の抉れた部分に勢いよく突っ込んでしまったり。。。ここはゆっくり運転しましょう。

それでも思っていたより舗装されていた部分があってマシでした。

2、3日前に通過した台風4号のせいで青木鉱泉までの道も荒れていたようですが、

関係者の方たちのおかげで迅速に整備され、何事も無く青木鉱泉手前の駐車場に到着。

すでに数台の車があり、私たちも静かに駐車。

3時に出発する予定なので15分ほど休んだ後、暗い車内で準備します。

駐車場には明かりが一切ないので車内灯だけが頼り。

23日午前3時。駐車場を出て少し先の青木鉱泉へ歩きます。

ヘッデンはあるものの、真っ暗だし、そもそも周辺の位置関係がまったくわからずちょっと不安。

「青木鉱泉へ近道」と書いてある案内を見つけたので導かれるまま登って行きます。

2分ほどで青木鉱泉前のトイレに到着。

トイレ内には電灯がついていないのでヘッデン要です。

青木鉱泉も暗闇の中ひっそりと佇んでいました。

トイレ付近に中道コースへの案内あり。

中道コースで登り、帰りはドンドコ沢コースを下ることにします。

この方が少し標準コースタイムが短いからという単純な理由です。

暗くてよくわかりませんが、「近道」と書かれていたので導かれるまま歩きます。

広い河原に出ました。

目の前には大きな川。

暗くてもそれはわかります。

しかもかなりの激流。。。

あ。。。昨日も雨が降ったんだった。。。

しかも2、3日前にはかなり大きな台風が通過したばかりで大雨だった。。。

しまった。。。

しばらく河原をウロウロ。

おそらくこの川を越えなくてはいけない。

けれど増水、しかも激流で渡れそうなところが見つからない。。。

立ち往生。。。

スタートで躓くなんて。。。

無理して川を渡っても危険なだけなので、すっぱり頭の中を切り替えて

下りで使う予定だった「ドンドコ沢ルート」を登ることにしました。

青木鉱泉まで戻ります。

せっかく3時に出たのに時間ロスしてしまいました。

仕切り直しで再出発です。

暗いので撮影も控えます。

ただただ暗い中をヘッデンの明かりだけで歩くのみ。

 

途中、工事されているところがあって案内どおり迂回することに。

足元は砂利(?)を山にしてその上を人が通れるように平にしたような感じの道。。。

ヘッデンの明かりだけでは暗くて自分たちがどんなところを歩いているのかがよくわからない。

私たち以外誰もいないし、おそらくこの日一番乗りで歩くのですごく怖い。

雨後だし、、、土砂崩れとか起きたらどうしよう。。。などと考えてしまったり~。

台風後の山に入るなんて。。。迂闊だった。。。と後悔もしました。

やっと迂回路を通過して、普通の登山道に。

赤いマーキングを頼りに歩きますが、時々見失って迷ったりもしました。

真っ暗な登山道を歩く時は、やっぱり事前に偵察いるよなぁ~。。。

予定の中道コースだと最初の40分は林道歩きと聞いていたのでこんな不安も無かっただろうに。。。

最初から思いもよらない(いや、想定しなかった私が悪い)ハプニングで計画通りに進まず、

ちょっとテンション下がり気味の私です。

だけど救いは、登りでドンドコ沢ルートを使う計画もちゃんと立てていたこと。

前日まで迷いに迷っていたので一応3パターン用意してきていました。

ロング山行になるので時間の管理はすごく重要。

時間次第では途中敗退も考えなくてはいけないので。。。

怖い標識。。。

でもこれがあるから安心して前に進めます。感謝っ♪

「なんかガサガサ音がする。。。」という旦那さま。

忘れてました。もう動物たちも目覚める時間。

熊鈴を鳴らしながら歩きます。

うるさくしてごめんなさい。でも熊にはお会いしたくない。

 

4時過ぎると撮影できるぐらい明るくなってきました。

木が多いのでまだ暗めですが。。。

っと、、、この辺りで目の前にカモシカがっ♪

私の姿を見てすぐにどこかへ逃げて行ってしまいました。

なので写真は無し。

逃げ足が速くて旦那さまは見ることができませんでした。

えへへ、またカモシカちゃんに会えちゃった♪

 

鳥たちの目覚めのさえずりも聴こえてきました。

とりあえず、最初のポイント南精進ヶ滝へ急ぎます。

途中いろんな滝がちらほら見えます。

この辺りは水量全然問題なし。

川を渡る。

1時間40分ほどで南精進ヶ滝への分岐。

いいペースです。

滝には寄り道しません。

ここから白糸の滝までが結構しんどそう。。。

谷合いのガスが上がっていくのが見える。

何度も渡渉あり。

 

やっとまぶしい陽が差してきました。

 

明るい緑。

 

容赦ない急坂。

足を高くあげなきゃいけない箇所も何度も有り。

こんな日に限って山スカート履いてきてしまいました。。。

鎖や梯子が無いってことだったので。。。

まぁ私たち以外に誰もいないのでいいですが。。。w

これから暑くなるのかな。

暑くなる前に標高上げたい。

そして白糸の滝。

次は五色滝を目標に頑張ろう。

この辺りになるとコイワカガミがちらほら咲いています。

こないだ権現岳で見たのより小ぶり。

きっとこっちがコイワカガミだな。。。

ガスが立ちのぼってゆく。

少しヒンヤリとした空気。涼しい。

 

また渡渉。

そして五色滝。

私は休憩したいので旦那さまだけ滝を見に行きました。

 

初めて出てきた木の階段。

地面が抉れているところも登ります。

 

そして観音岳が見えてきた。

今日の最終目的はアレ。

鳳凰三山の最高峰に立たなくては。

 

なだらかな道になる。

 

そして見えたのは、オベリスクっ!!

地蔵岳のオベリスクです。

いつも遠くに見えてた。。。オベリスク。

今日は目の前で見る。

そしてオベリスクの一番上の岩に触るんだ。

 

 

その隣の観音岳。

地蔵岳に比べると地味だけどあそこも行く。

行かなきゃ意味がない。

 

 

オベリスクを見ながら川沿いを歩く。

水がすごく綺麗。

 

やっと鳳凰小屋が見えてきた。

8時過ぎに鳳凰小屋に到着。

少しだけ休憩します。

旦那さまは顔色悪い。私はシャリ補給。

小屋の人は朝の作業中でした。

休憩していると今日初めての登山者に会います。

挨拶を交わすとその単独の方は休憩なしで歩いて行かれました。

ずっと後ろには人の気配全然無かったのになぁ。。。いきなり追い抜かれてしまった。

と、後でこの方は別のルートで登ってきたことを知る。(納得)

私たちは10分あまり休憩して出発。

あと少しで地蔵岳だ。ただひたすら登るだけ。

 

登山道が砂地になってくる。

このザレザレ場。とっても歩きにくいのです。

いよいよ、オベリスクさまの領域に足を踏み入れた感じ。

左に観音岳を見ながら地蔵岳へのラストの登り。

しんどいw

がんばれがんばれ。

近く見えますが、ズームしているから。。。w

やっぱりかっこいいな♪

 

まだまだザレ場に足を取られながらの歩みは遅い。

あと少し~。

 

やっと地蔵岳に到着。

ここまで長かった。。。6時間弱。。。疲れた。。。

でも地蔵岳の向こう側には ご褒美なのか 甲斐駒ヶ岳が見えました。。。

甲斐駒さま、、、かっこいいよぉぉぉ。(ToT)

その向こうには北アルプスも見えてます。

 

せっかくなのでオベリスク、行けるところまで登りたい。

 

岩の窪みに可愛らしい木掘りのお地蔵さまがあちこちに。。。

さすが地蔵岳。

 

ステップもあるので登っていこう。

今日は山スカで来たことをまた後悔。。。

ま、下に人いないからいいかーっ!w

 

登ってる間にも甲斐駒様にガスがかかってくる。。。

岩肌がすごいな~♪

 

オベリスク、先に2人ほど登ってるはずなんだけど。。。声はするけど姿は見えず。

どこから登っていいのかもわからず。マーキングもなし。

とりあえず登れそうなところを探して登る。

ここも登れそうかな。

先に登っていた2人が下りてきた。

北岳をバックに記念撮影したらしい。

どこまでのぼっていいのかな。とりあえず北岳と間ノ岳が見える。

旦那さまの姿も見えないしなぁ。ここでいいのかな~。

後から登ってきた旦那さまは、プレートがある岩にタッチしたという。

あーっ!

私、そこスルーしてしまったよ。。。(´Д`;)

ということで、写真撮りにまたオベリスク一周。。。

そしてプレートにタッチ♪

ホーオ三山って書いてある。(最初なんて書いてあるかわからなかったw)

 

上を見上げる。

この岩のテッペンはとても無理なのでここでヨシとする。

 

白鳳三山が見える。

もう雪もほとんど融けてるね。

 

オベリスクてっぺん手前で記念撮影。

 

オベリスクから無事下りてきました。

ここにもたくさんのお地蔵様。

賽ノ河原でオベリスクとともにハイポーズ。

でもまだまだ終わりじゃない。

次は最高峰観音岳。

 

 

                               長くなるので後篇へつづく・・・


■黒戸尾根~<偵察登山>刀利天狗まで~GW山行第三弾

2012-05-08 21:08:22 | 南アルプス

※これは2012年5月5日の記事です。

 

第一弾 4/29に八ヶ岳の編笠山。

第二弾 5/1に立山の雄山。

第三弾 2012年GW山行の締めくくりは。。。

天候悪化の恐れがあるために急遽行き先を変更することになった。

どこ行こう~っ。

どうせなら晴れの山がいいし~。

2,3候補があったのだけど、私がふと漏らした一声で全然別の行き先が決まってしまった。

黒戸尾根、行ってみようか。。。」

 


午前1時半頃、横浜を出発。

今日は日の出とともに登り始めたい。

 

麗しの甲斐駒ケ岳(標高2,967m)。

八ヶ岳や南アルプス方面に行くと必ずと言っていいほど目を惹く大きく美しい山。

南アルプスの貴公子と呼ばれる山である。

山に興味を持つ前からその存在感に圧倒され、ずっと気になっていた。

登山ルートはいくつかあり、

黒戸尾根とは、その甲斐駒ケ岳への伝統的登山ルートである。

ただし、標高差が2,200mもあり、日本三大急登ととも呼ばれ、

かなりの健脚の持ち主でなければ日帰りは難しいとされているので、一般的には一泊二日以上で登るルート。

標高2,032mの北沢峠から登る人気ルートもあるのだけれど、

マイカーが入れないため、バスの乗継や運行時間など私たちのような日帰り登山者には少々厄介な問題があり、

登りたくてたまらない山であるにも関わらずずーっと指を咥えてみている状態が続いている。

 

そんな憧れの黒戸尾根ルート。

いつか日帰り挑戦したいのだけど、その前に一度偵察しておきたいと思ってた。

5月も終わりになると梅雨に入り身動きが取れなくなってしまうだろうし、

その前に、いい機会だから第三弾は途中まで登ってみようということに。

第一、第二弾と疲労が溜まってきている私に代わって今回は旦那さまが計画を立ててくれた。

 

4時過ぎ、尾白渓谷駐車場に到着。

トイレを済ませて準備完了。

車も疎ら。

GWだからもっと止まってるかと思ってたんだけど。。。

ここから日向山にも行けます。

 

 

4:40 出発。

まずは竹宇駒ヶ岳神社まで歩きます。

と、、、いきなり右の斜面を何かが走るのが見えた。

 

カモシカっ!!! Σ(・ω・ノ)ノ! 

 

動きが止まる。こっちをジッと見てる。

わかりにくい画像だけど木の陰からこちらを窺ってる。

黒戸尾根にカモシカがいるって聞いてたけど、こんな早く出会えるとは。。。

お食事タイム邪魔するのもかわいそうなので先に進む。

カモシカ初めてじゃないからこんな余裕がありますw でも嬉しい♪

神社で安全祈願していく。

よく考えたら、日帰りするとなると真夜中にこの神社通ることになるんだな。。。

ちょっと怖いかも。(汗)

 

神社裏手にある橋を渡ると。。。

登山道に出る。

いよいよか~。

でも今日は途中までだし大丈夫。

 

新緑の美しさは暗くてもよくわかる。

 

尾白川渓谷登山道との分岐。

もう一方の尾白川渓谷道は滝めぐりができるらしい。

夏のハイキングにいいかもしれない。

 

陽の光が差し込んできました。

清々しい空気と鳥たちの鳴き声。

気持ちのいいスタートです。

今日は暑くなりそうだけど、風があります。

最初から脹脛にちょっと力が入るような道です。

でも思ったほど急登ではないです。

けれど実は私、今日は調子がいまいち。。。

足がすごく重く感じるし、眠いし、体調もすぐれない。。。

疲れが溜まってるせいなのか、立山登山の翌日には顔が別人のように浮腫れあがってしまったほど。。。

あんなこと初めてでびっくりでした。

 

反面、旦那さまは超元気。

なんでも朝から某サプリメントを飲んですこぶる調子がいいとか。

うらやましい。。。

鳳凰山に行ったときと立場が真逆になってます。

 

そんな時に癒されるのが木々の隙間から見える白い山。左側に見えました。

南アルプスの何の山だろう~。

今日は山頂まで行かないからテンション上がらないのかな?

そんなことはないと思うけど。。。

なんで調子悪いんだろう~とかなり悔しい思いをしながらゆっくり登って行く。

しばらくすると今度は右側に白いお山。

あれが本来目指すべき甲斐駒さまだ。

強風で雪煙が上がってる。

まぁ、今日はあそこまで行かないから風は関係ないのだけど。。。

 

途中痩せ尾根もあったりします。

ザレているので下りは要注意。

 

駐車場を出発して2時間。

笹の平分岐点。

横手駒ヶ岳神社からのルートとの合流点。

甲斐駒ヶ岳まで7時間と書いてある。。。

ここまで2時間かかって、、、あと7時間て。。。

やはり簡単には登らせてもらえない黒戸尾根。。。さすがだ。

 

信仰の山というだけあって、登山道の所々に石碑や石像があります。

 

ふと見ると、右下に見覚えのある山頂が。。。

日向山です。懐かしい♪

あそこもおススメのお山です。

 

少しなだらかな感じの道が続きます。

 

木々の隙間から、鳳凰三山が見える♪

先ほどちらっと見えてたの、これですね。

地蔵岳のオベリスクまで見えます♪

 

うっすらだけど富士山も~♪

 

苔生した大きな丸い岩がゴロゴロ出てきました。

ちょっと変化が出て来てテンション上がります。

 

やっとちょっとだけ展望の良いところに出ました。

と言っても鳳凰山だけですが。。。w

 

そして刃渡りと呼ばれる岩場に到達。

名前からして怖そうですけど、実はそれほどでもないんです。

まぁ、万が一転落してしまったら、、、ちょっと止まらなさそうです。

積雪期はかなり怖いだろうなぁ。。。

 

刃渡りからの眺め。

八ヶ岳が見えます。

あっちも天気良さそうですね♪

 

心配していた風もおさまっているようです。

刃渡りを通過して、あとは目的地の刀利天狗まであと少し。

私の調子も上がってきました。(やっと?w)

 

ちょこっと凍結してる箇所あり。

融けているところを歩きます。

もう刀利天狗のはずなんだけどな~と旦那さま。

GPSでは刀利天狗は通り過ぎてしまったとのこと。

ん?ん??

とりあえず9時までは先に進んでみよう。

ロープが出てきました。

そして梯子の出現。

梯子が続きます。

まだまだ続く梯子。

でもこんなの黒戸尾根全体から見ればまだまだ挨拶程度なのでしょう。

ちょっとした岩を登れば。。。

刀利天狗、ありました。

駐車場から約4時間で到着。

体調悪いながらもここまでは標準タイム内で登ってこれました。

 

刀利天狗では下山してきた2人連れがちょうどアイゼンを片づけているところでした。

ここから先はやっぱりアイゼンの出番なんだなぁ。

私たちは今は6本爪しか持っていないので最初から刀利天狗までと決めていました。

甲斐駒ケ岳までだとすると、ここは全体のまだ4合目あたりだと思います。

 

ゴリラポッドでセルフ撮り♪

まだ全然疲れてはいないし、時間もまだ少しあるけれど下山のことを考えて

予定通りここで偵察を終了します。

今日は帰りの高速も混みそうだしね。。。

体調悪かったけど、がんばった。

少しシャリ休憩して下山。

下りも気を抜かないように。

刃渡り。

 

刃渡りから鳳凰を臨む。

鳳凰もあと二山残ってるし。行かねばネ。

 

さ、気をつけて帰りましょ。

下りはだいぶスピードアップで歩けます。なので撮影も最小限にw

 

お花もちらちら咲き始めています♪

 

登りでも思いましたが、思ってたより平坦な道もあります。

 

帰り道もずーっと下り道だと膝に負担がかかるのでありがたい。

 

ミツバツツジなのかな?

所々咲いてました♪

 

笹の平を過ぎたあたりからちょっと疲れてきます。

旦那さまは相変わらず調子いいみたい。

私もそのサプリ今度試してみようかなw

 

太陽の光が差し込んできて、緑がますます輝いて見える。

新緑万歳~♪ って感じ。

今回もお天気に恵まれて良かったです。

 

吊り橋まで帰ってくると人がたくさん。。。

尾白渓谷に遊びに来る観光客結構いるんだな~。

なんだか山道具背負ってる私たちが浮いてるような雰囲気(苦笑)

駐車場まで戻ってきました。

刀利天狗からは2時間半でした。

 

帰る途中、お気に入りのポケットパークに立ち寄る。

ここからの眺め、好き♪

鳳凰三山。

甲斐駒さま♪

いつか参ります。

待っててくださいね~♪

 今回のルート&標高グラフ

黒戸尾根全体図

 総距離   約12.7km

 所要時間  約7時間

 目安(すべて刀利天狗までデス)

   体力度    ★★★      
   危険度    ★        
   整備度    ★★     
   眺望度    ★★      
  山スカ度      梯子などあるのでおすすめしません     

※上記は、2012年5月5日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します。

 

 まとめ

   今回は登頂目的ではなくて、いつか遠くない未来のための偵察登山。

   それでも普通にいつもと同じぐらいの時間と距離歩いてる。

   これで4割とは。。。本当に全部歩き通せるのかちょっと不安だ。

   今まで登った中で最長は薬師岳の11時間。

   今の私たちだと甲斐駒往復は休憩、疲労など考えても最低15時間はかかると思っていいと思う。

   死闘になることは間違いない。(苦笑)

   それでも登りたい気持ちは変わらない。

   気候のいい時期、そして体調の万全の時を狙っていつかチャレンジしてみたいと思う。

   その前に一度北沢峠からサクっと登ってみてもいいかな、なんて思ったり。← だめぢゃん。