※これは2012年6月23日の記事です。
この週末も嬉しいことに梅雨晴れになり、山に登ることができる。
ありがたい
旦那さまのリクエストで南アルプスの鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)を日帰りすることに。
※地蔵岳(標高2,764m)、観音岳(標高2,840m)、薬師岳(標高2,780m)
鳳凰は、今年1月に別のルートで薬師岳のみ登ったことがある。
あの時も11時間超えの山行だったけれど、今回はそれをさらに上回る12時間超えとなる。
夢の黒戸尾根を歩こうとするならば、これぐらいはこなせないと。。。
初め23日は休息日にして24日に日帰りするつもりだったのだけど、天気を見て急遽23日に変更。
日が昇る前に出発したいので家を出るのも22日の日付けが変わるまでには出なくては。
22日(金)23時に横浜を出発。
かなり眠いです。
またいつものように眠ることなく登ることになりそう。。。
良い子の皆さんは真似はしないように。
私たちもいつまでこんな弾丸ができることやら。。。
今回鳳凰三山へは青木鉱泉を起点として周回する計画。
中央自動車道韮崎ICをおり、コンビニで買い物を済ませて青木鉱泉へ向かいます。
わかっていたことですが、途中からは悪路。
暗いので地面の抉れた部分に勢いよく突っ込んでしまったり。。。ここはゆっくり運転しましょう。
それでも思っていたより舗装されていた部分があってマシでした。
2、3日前に通過した台風4号のせいで青木鉱泉までの道も荒れていたようですが、
関係者の方たちのおかげで迅速に整備され、何事も無く青木鉱泉手前の駐車場に到着。
すでに数台の車があり、私たちも静かに駐車。
3時に出発する予定なので15分ほど休んだ後、暗い車内で準備します。
駐車場には明かりが一切ないので車内灯だけが頼り。
23日午前3時。駐車場を出て少し先の青木鉱泉へ歩きます。
ヘッデンはあるものの、真っ暗だし、そもそも周辺の位置関係がまったくわからずちょっと不安。
「青木鉱泉へ近道」と書いてある案内を見つけたので導かれるまま登って行きます。
2分ほどで青木鉱泉前のトイレに到着。
トイレ内には電灯がついていないのでヘッデン要です。
青木鉱泉も暗闇の中ひっそりと佇んでいました。
トイレ付近に中道コースへの案内あり。
中道コースで登り、帰りはドンドコ沢コースを下ることにします。
この方が少し標準コースタイムが短いからという単純な理由です。
暗くてよくわかりませんが、「近道」と書かれていたので導かれるまま歩きます。
広い河原に出ました。
目の前には大きな川。
暗くてもそれはわかります。
しかもかなりの激流。。。
あ。。。昨日も雨が降ったんだった。。。
しかも2、3日前にはかなり大きな台風が通過したばかりで大雨だった。。。
しまった。。。
しばらく河原をウロウロ。
おそらくこの川を越えなくてはいけない。
けれど増水、しかも激流で渡れそうなところが見つからない。。。
立ち往生。。。
スタートで躓くなんて。。。
無理して川を渡っても危険なだけなので、すっぱり頭の中を切り替えて
下りで使う予定だった「ドンドコ沢ルート」を登ることにしました。
青木鉱泉まで戻ります。
せっかく3時に出たのに時間ロスしてしまいました。
仕切り直しで再出発です。
暗いので撮影も控えます。
ただただ暗い中をヘッデンの明かりだけで歩くのみ。
途中、工事されているところがあって案内どおり迂回することに。
足元は砂利(?)を山にしてその上を人が通れるように平にしたような感じの道。。。
ヘッデンの明かりだけでは暗くて自分たちがどんなところを歩いているのかがよくわからない。
私たち以外誰もいないし、おそらくこの日一番乗りで歩くのですごく怖い。
雨後だし、、、土砂崩れとか起きたらどうしよう。。。などと考えてしまったり~。
台風後の山に入るなんて。。。迂闊だった。。。と後悔もしました。
やっと迂回路を通過して、普通の登山道に。
赤いマーキングを頼りに歩きますが、時々見失って迷ったりもしました。
真っ暗な登山道を歩く時は、やっぱり事前に偵察いるよなぁ~。。。
予定の中道コースだと最初の40分は林道歩きと聞いていたのでこんな不安も無かっただろうに。。。
最初から思いもよらない(いや、想定しなかった私が悪い)ハプニングで計画通りに進まず、
ちょっとテンション下がり気味の私です。
だけど救いは、登りでドンドコ沢ルートを使う計画もちゃんと立てていたこと。
前日まで迷いに迷っていたので一応3パターン用意してきていました。
ロング山行になるので時間の管理はすごく重要。
時間次第では途中敗退も考えなくてはいけないので。。。
怖い標識。。。
でもこれがあるから安心して前に進めます。感謝っ♪
「なんかガサガサ音がする。。。」という旦那さま。
忘れてました。もう動物たちも目覚める時間。
熊鈴を鳴らしながら歩きます。
うるさくしてごめんなさい。でも熊にはお会いしたくない。
4時過ぎると撮影できるぐらい明るくなってきました。
木が多いのでまだ暗めですが。。。
っと、、、この辺りで目の前にカモシカがっ♪
私の姿を見てすぐにどこかへ逃げて行ってしまいました。
なので写真は無し。
逃げ足が速くて旦那さまは見ることができませんでした。
えへへ、またカモシカちゃんに会えちゃった♪
鳥たちの目覚めのさえずりも聴こえてきました。
とりあえず、最初のポイント南精進ヶ滝へ急ぎます。
途中いろんな滝がちらほら見えます。
この辺りは水量全然問題なし。
川を渡る。
1時間40分ほどで南精進ヶ滝への分岐。
いいペースです。
滝には寄り道しません。
ここから白糸の滝までが結構しんどそう。。。
谷合いのガスが上がっていくのが見える。
何度も渡渉あり。
やっとまぶしい陽が差してきました。
明るい緑。
容赦ない急坂。
足を高くあげなきゃいけない箇所も何度も有り。
こんな日に限って山スカート履いてきてしまいました。。。
鎖や梯子が無いってことだったので。。。
まぁ私たち以外に誰もいないのでいいですが。。。w
これから暑くなるのかな。
暑くなる前に標高上げたい。
そして白糸の滝。
次は五色滝を目標に頑張ろう。
この辺りになるとコイワカガミがちらほら咲いています。
こないだ権現岳で見たのより小ぶり。
きっとこっちがコイワカガミだな。。。
ガスが立ちのぼってゆく。
少しヒンヤリとした空気。涼しい。
また渡渉。
そして五色滝。
私は休憩したいので旦那さまだけ滝を見に行きました。
初めて出てきた木の階段。
地面が抉れているところも登ります。
そして観音岳が見えてきた。
今日の最終目的はアレ。
鳳凰三山の最高峰に立たなくては。
なだらかな道になる。
そして見えたのは、オベリスクっ!!
地蔵岳のオベリスクです。
いつも遠くに見えてた。。。オベリスク。
今日は目の前で見る。
そしてオベリスクの一番上の岩に触るんだ。
その隣の観音岳。
地蔵岳に比べると地味だけどあそこも行く。
行かなきゃ意味がない。
オベリスクを見ながら川沿いを歩く。
水がすごく綺麗。
やっと鳳凰小屋が見えてきた。
8時過ぎに鳳凰小屋に到着。
少しだけ休憩します。
旦那さまは顔色悪い。私はシャリ補給。
小屋の人は朝の作業中でした。
休憩していると今日初めての登山者に会います。
挨拶を交わすとその単独の方は休憩なしで歩いて行かれました。
ずっと後ろには人の気配全然無かったのになぁ。。。いきなり追い抜かれてしまった。
と、後でこの方は別のルートで登ってきたことを知る。(納得)
私たちは10分あまり休憩して出発。
あと少しで地蔵岳だ。ただひたすら登るだけ。
登山道が砂地になってくる。
このザレザレ場。とっても歩きにくいのです。
いよいよ、オベリスクさまの領域に足を踏み入れた感じ。
左に観音岳を見ながら地蔵岳へのラストの登り。
しんどいw
がんばれがんばれ。
近く見えますが、ズームしているから。。。w
やっぱりかっこいいな♪
まだまだザレ場に足を取られながらの歩みは遅い。
あと少し~。
やっと地蔵岳に到着。
ここまで長かった。。。6時間弱。。。疲れた。。。
でも地蔵岳の向こう側には ご褒美なのか 甲斐駒ヶ岳が見えました。。。
甲斐駒さま、、、かっこいいよぉぉぉ。(ToT)
その向こうには北アルプスも見えてます。
せっかくなのでオベリスク、行けるところまで登りたい。
岩の窪みに可愛らしい木掘りのお地蔵さまがあちこちに。。。
さすが地蔵岳。
ステップもあるので登っていこう。
今日は山スカで来たことをまた後悔。。。
ま、下に人いないからいいかーっ!w
登ってる間にも甲斐駒様にガスがかかってくる。。。
岩肌がすごいな~♪
オベリスク、先に2人ほど登ってるはずなんだけど。。。声はするけど姿は見えず。
どこから登っていいのかもわからず。マーキングもなし。
とりあえず登れそうなところを探して登る。
ここも登れそうかな。
先に登っていた2人が下りてきた。
北岳をバックに記念撮影したらしい。
どこまでのぼっていいのかな。とりあえず北岳と間ノ岳が見える。
旦那さまの姿も見えないしなぁ。ここでいいのかな~。
後から登ってきた旦那さまは、プレートがある岩にタッチしたという。
あーっ!
私、そこスルーしてしまったよ。。。(´Д`;)
ということで、写真撮りにまたオベリスク一周。。。
そしてプレートにタッチ♪
ホーオ三山って書いてある。(最初なんて書いてあるかわからなかったw)
上を見上げる。
この岩のテッペンはとても無理なのでここでヨシとする。
白鳳三山が見える。
もう雪もほとんど融けてるね。
オベリスクてっぺん手前で記念撮影。
オベリスクから無事下りてきました。
ここにもたくさんのお地蔵様。
賽ノ河原でオベリスクとともにハイポーズ。
でもまだまだ終わりじゃない。
次は最高峰観音岳。
長くなるので後篇へつづく・・・