ネコ変態現る。

家の中庭は、三方、壁に囲まれていて、もう1面はアパートとなっているので、車もよその住民も心配しなくていい環境。
まあ、最近はたばこの吸い殻や灰皿、ガラス瓶などを窓から捨てる輩がいるので、安全な環境でもなくなったのだが…
とにかく、上階の住人が何か物を落としても、拾えない構造になっている。

昨日は、何か白い物が落ちていると思ったら、猫用のおもちゃのネズミだった。
後で拾っておくかと思いながら忘れていたら、メモ用紙がドアに挟まっていた。

それは隣人からのもので、どうやらそのネズミは、飼い猫の大事なおもちゃで、遊んでいるうちに落ちてしまったらしい。
字を見ると女性の字だったので、早速ネズミを拾い、届けに行く。

部屋番号、出来れば書いておいて欲しかったな
と思いながら、仕方がないので、一番上の階から訪ねていくことにした。

一番上の階のドアを叩くと、女性が出てきた。
メモを見せながら、「あの、これ落としませんでしたか？」と尋ねると、「ああ。それ私なんです」とにっこり笑う。
彼女がドアをもう少し開けると、「誰？お客さん？」と黒の比率の多い白黒ネコが出てきた。

彼女は「これ、家のネコの宝物なんですけど、落っことしちゃって…」と言いながら、白黒ネコくんにネズミを見せると、もう大興奮。「これ！僕の！僕の！」と背伸びをして前脚バタバタ、お腹の部分が丸見え。
あまりの可愛さに、ネコ変態度がマックスになり、クラクラする。

その後は「もう離さないぞ」とばかりに、ネズミを咥えて、ベットの下に隠れてしまった。
飼い主の彼女によると、落とした後も、ニャーニャー鳴いて探し、翌朝も諦めきれずに探していたらしい。「それでネズミなんかって思われるかもしれないけれど、メモを書いたの」と彼女。

そんなん、言ってもらえれば、真夜中でも拾ってお届けしましたのに！！鼻血を垂らしながら…

ネコさんのお名前を聞き、私もネコを飼っていることを話し、夕食時で長居するのも悪いので、すぐに切り上げた。


LANA　お気に入りの毛布の上

また、うっかりネズミ落とさないかな～と期待する日々。


←可愛い白黒ネコさんだった…