モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

フランスに来ると、性別を変えられる名前。

2017-09-30 | フランス
月初め、やる気を出して、ブログを毎日書くぞ!!と思ったとたん、インターネットが使えなくなった。

インターネット会社の窓口に行き、事情を説明すると、「非通知で電話が来るかもしれないけれど、必ず取って。技術者だから」と言われた。

その日は何やかやで、遅く寝て早く起きたので、寝不足気味。昼寝を2時間ほどしようと横になった。

ところで、私の名前は「~子」。フランスだとCOやKOで終わる名前は、男の名前だと思われるらしい。
フランスに来て以来、何度店頭に行って直してもらっても、必ずムッシューに変えてくる電話会社を筆頭に、細かな何やかが、最初はマダムだったのが、いつの間にやらムッシューに変えられていることが多々ある。

話は戻って、寝入りばな。ちょうど気持ちよく深い眠りについた頃に、鳴る携帯。
「これはインターネットの会社の技術者かもしれない」と寝ぼけた頭で電話を取る。

S・「アロー」

相手・「もしもしムッシューキタムラサキコ(仮)はいらっしゃいますか?」

S・「私です。マダムキタムラサキコ(仮)です」

相手・「いえ、ムッシューキタムラサキコ(仮)をお願いします。」

S・「だから、私です。マダムなんです」

相手・「ムッシューキタムラサキコをお願いします」

S・「だから、ムッシューキタムラサキコ(仮)はマダムなんです。私が、マダムキタムラサキコ(仮)です」

相手・「ムッシューをお願いします!!」

S・「だから、ムッシューじゃなくって、女性なんだってば!!」

相手・「だから、ムッシューを…ちょっとあなた何歳なのよ!!(ケンカ腰)」

S・「(寝ぼけた頭で)(インターネット会社なのに年齢確認?)××だけど?」

相手・「…では、マダムキタムラサキコ(仮)なのですね?」

S・「そうなのです。(やっと話が通じた…)朝、窓口でもお話ししたのですが、インターネットが昨日の夜から使えなくなって…」

相手・「いえ、ペットの保険なのですが、もうお決めになりましたか?」

S・「ああ、保険?(うんざり)もう一年前に決めたんだって」

1年ほど前に、ペットの保険に入ったのだが、1件だけ別の会社から電話が掛かってくるので、うんざりしているのだ。
しかも、どこに入ったかも言わないのに「そこはダメ。うちの方がいいから。保険を替えるのは簡単だし」と根拠もなく無理やり勧めてくるので、嫌悪感しか感じず、掛かってくる度、着信拒否にしているのだ。

相手・「いえ、マダム。どこの保険にされましたか?」

S・「名前は覚えてないの。今忙しいので。さようなら」

「ではまたお掛けしますね」と聞こえたが、構わず切り、掛かってきた番号を着信拒否に設定。
何とも言えない徒労感に襲われながら、再びベッドに入った。


モンペリエ オペラ

マダムだ。それは女性なんだ!!って言っているのだし、外国人の名前なのだから、ちょっとくらい疑問を持ちなさいよね。
その前に、勝手に私の性別を変えるのをやめてくれと心から思う。


←実は女性です。



近代化についていけなかった私。

2017-09-27 | モンペリエ
先日は漫画の翻訳をしようとしたら、オノマトペがお手上げだったので、久しぶりに図書館へ。
何年か前に行った時に「ベルサイユのばら」が置いてあったのを思い出したのだ。

図書館の漫画コーナーには、「ONE PIECE」や「NARUTO」など有名どころから、全く知らないものまで、少年漫画から少女漫画まで、様々な漫画が取り揃えてあった。

「さすがはフランスで漫画が人気なだけあるな~」と思いながら、3冊ほど漫画を選ぶ。

久しぶりに行く図書館は近代化されていて、貸出も返却も機械化。

機械の前で首を捻りながら、エラーを出し続けていたら、見かねて、親切な男性がやり方を教えてくれた。

にっこりお礼を言って、図書館を後にした。


モンペリエ 9月上旬のコメディ広場

なんだかんだとこちらの人は親切。


←困ってると結構助けてくれる。


迷える子羊に愛の手を♪

2017-09-22 | モンペリエ
先日、スーパーに買い物に行ったら、豆乳をショッピングカートに投入したところで、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、私のいたビオコーナーには不似合いな、体格のいい若い男性。

男性・「あの、すみません。こんにちは」

S・「こんにちは」

男性・「あの、ライスミルクと豆乳の違いって何でしょう?」

S・「(私は店員か?)ええと・・・、ライスミルクは飲んだことがないのだけれど」

男性・「じゃあ、アーモンドミルクと豆乳はどう違うのでしょう?」

S・「(私は店員か…)アーモンドミルクは美味しいですよ。ほんのり甘くって。でも値段は比較的お高めですね。豆乳は、比較的特徴がなくって、値段もお手頃です。(自分が選んだ豆乳を差し出して)これはここの地域で採れた大豆を使用している上に、一番お安いですよ」

男性・「ええと、牛乳と豆乳は何が違うのでしょう?」

S・「そうですね~(気が付けば接客スマイル)、牛乳は動物性で、豆乳は植物性ですね」

男性・「では、何故あなたは、豆乳を選ばれたのでしょうか?」

S・「ああ、私は乳製品アレルギーだからです」

男性・「(納得した顔)ああ!!ありがとうございました。良い夜を!」

高校卒業したばかりの18歳には見えなかったが、大学を変えたり、修士課程などで、初めて親元から離れた男性の、初めてのスーパーでのお買い物といった感じだった。

身体に良い物を摂った方がいいらしいけれど、何がどう違うのやらさっぱりで、途方に暮れていた所、接客慣れした東洋美女が通りかかったらしい。


9月上旬のコメディ広場。テロ対策のためにコンクリートの柵が設置されている。

途中からスイッチが入ってしまい、完全に接客スマイル、接客口調になった自分にびっくり。


←その後、彼は牛乳を探しに行ったと思われる。


お祭り野郎復活。

2017-09-03 | モンペリエ
昨夜も、隣人のお祭り野郎達が、夜通し大騒ぎ。
朝の7時まで、部屋の真上、廊下で大騒ぎ。

朝の7時に大騒ぎしながら、「じゃあ、おやすみ~」などど聞こえてきた日には、軽く殺意すら覚える。
その後、別の隣人から苦情が入り、やっと静かになった。


モンペリエ コメディ広場のメリーゴーランド

テロの警戒が最優先事項となり、警察も来てくれなくなってしまい、この先が思いやられる今日この頃。


←前はね、騒音で来てくれていたのよ。


「ベルサイユのばら」を読み返す。

2017-09-02 | フランス
先週は、「ベルサイユのばら」が全巻無料だったので、久しぶりに読んでみた。

絵がとても綺麗で、年齢による顔の描き分けが上手く、小さい頃に何度も読んでいるが、全巻楽しく読めた。やはり名作だなという感想。

フランスに住み、パリを旅行したことは数回あるし、革命記念日には、テレビで放送される行進も見ているので、場所などは昔読んだ時よりも、ずっと身近に感じられる。

それから、日本にいた時は「国王一家の脱走なのだから、もっと綿密に計画を立てればいいのに…」と思ったものだが、フランスに来てしまうと、「ああ、フランス人だと、肝心な時にもちょっと抜けるんだよね…」と納得。


モンペリエの隣町 カステルノールレズにある古そうな建物。

次にパリに行くとしたら、「ベルサイユのばら」巡りも楽しそうだとちょっと妄想。


←ベルサイユ宮殿、コンシェルジュリーなどなど。別々に行ったことはあるけれど、それをテーマに行ったことはないので…