勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

レミング

2013-06-01 23:19:50 | 徒然
レミング観てきた。
寺山修司らしい、母親、大八車、家族の在り方、異空間、電車、ひっくるめて異形。
寺山修司と維新派がガチャガチャ混ざってわけわからんくて面白かった。

役者さんって凄いな、台詞とか立ち回りとか、やれと言われてもできない。
そんで、また凄いのが演出家。そんでもって舞台美術さん。
あかん、無理や。
空間を区切る人達ってなんであんな事になるんやろ。怖い。

私、天井桟敷があった時代の雰囲気、進んで調べたりする程じゃないけど好きで、なんでか考えたら、ちょっと薄暗いからかなーと思った。
常に夕方の中にあるイメージで、知らない人に連れ去られる=誘拐じゃなくて、二割くらい神隠しが含まれてるような。
今は総てが蛍光灯に晒されていて、誘拐は誘拐でしかない。
部屋の隅の薄暗いところに隠れてた物の居場所が無くなって居なくなったような。
昭和に産まれたけれど、殆どの記憶は平成な為、何がわかるんや、と言われたら退散しなきゃならないが、祖母と高架下にツバメの赤ちゃんを見に行ったあたしは、まだ夕方に居る。
早く寝ないと魔女が迎えに来る、とか、本気で信じていた。
小さい自分がいつまでも其処からでていかないから、いつまで経っても感傷的で潔癖な詰まらない思春期を引きずったままなんやろな。
せめて、幼児から成長してくれたらいいのに。



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