Bonjour Bon Sejour フランス留学体験記

フランス語学習やフランス生活、フランス人の謎などつらつらと・・。サッカーブログではないデス・・一応。

一度で満足する街

2005年04月15日 | 旅行
イタリア3日目はヴェニスへ。
ミラノから日帰りできるところとでジェノバかヴェニスを候補としていたが、ヴェニスは数十年後に水没するらしい、一度訪れたら何度も行きたくなるらしい・・ということでヴェニスに行くことに。前日切符を購入しておき特急電車に揺られて約3時間。この日は曇り空でTシャツだけではちょいと寒い。まずは駅前から水上バスに乗ってヴェネチアの中心まで行く。 まずはドュカーレ宮殿へ。この宮殿は1979年のヴェネチア共和国が崩壊するまで総督の住まいとされていたところです。中は美術館になっていてかなり見ごたえあり。

その後腹ごしらえとして適当にレストランへ入る。ボーイの男の人が私たちのテーブルにやってきて 「私どものオススメは海の幸です」 といって注文を取りにきた。その直後Y(前述:天下のイタリアに雪駄でやってきた男) 「カルヴォナーラ下さい」(バカがつくほどのカルボナーラ好き) ボーイさんはちょっとムっとしてた。。そのほか適当に頼む。そしてしばし待って料理が運ばれてきた。「イタリア料理=ハズレなし!」という勝手な思い込みを持っていた私たちは食べだした後皆、無言・・。

あんまうまくない・・?

観光地だからか値段もミラノより高いし、見た目も味気ない。というか適当。極めつけはYがオムレツを頼んだ。(←オムレツ好き。っつーか卵好き?)そのオムレツは4ユーロだったがただのスクランブルエッグ。「こんなの俺でも出来るよ!」とかなりのご立腹。食べ物の恨みは怖い。一気に私たちのテンションは下がる。

昼食を終え、ヴェネチアといえばゴンドラでしょう!とゴンドラ乗りへ値段交渉。うちらは帰りの電車まであまり時間が無かったため40分コースを30分か20分に短縮してくれ!と言ったがゴンドラは廻るコースが決まっているらしく時間短縮は出来ないと言われる。値段はもう忘れてしまったけどあまり安くは無かった気がする。。またもや、じゃあ、いいや。とその場から立ち去ろうとすると交渉していたゴンドラ乗りとは別のオヤジが値段を下げて声を掛けてきた。「じゃあ、乗るか」とゴンドラに乗り込む。が雨が降り出し、しかも雨によってさらに気温が下がってきて半袖だった私たちはかなり寒くなってきた。途中でもう降ろしてくれ~っと懇願したいくらい寒かった。よって景色もあまり見ず。。

そのあと世界でも有数の美しさを誇るサンマルコ広場からお土産屋などが集まるお店を各自でプラプラする。
この頃から大雨が降り出す。電車に乗るために駅に戻る水上バスに乗る時間が迫ってきた。が、メンバーの一人が

「イギリスに住んでる妹にプラダの靴を買ってあげたいけどサイズがわからない。サイズ聞くのに電話したいんだけどイギリスの国番号っていくつ?」
とか言い出す。
「知らねーよ!っつーかもう時間無いよ!」

しかし敵はおぼっちゃん。他人の忠告など無視して優雅にプラダで買い物に勤しむ。ヤツのせいでもうタイムリミットはギリギリだ~!!!しかし水上バスは何故かなかなか来ない。「もうダメだ・・」とあきらめ半分、おっと水上タクシーって手があるぞ!値段は水上バスの数倍だったか数十倍だったがこうなりゃ金に糸目はつけん! 「オヤジィ!とばしてくれい!」 と運転手いうと「ヨシきた!」とばかりにあっちゅー間に駅に到着。無事にミラノまでの電車に乗ることができた。

ミラノに戻ってきた。何度でも行きたくなるらしいヴェニスは私たちには一度行ったら満足した街だった。昼食に不満タラタラだった私たちは暗黙の了解のごとくミラノ到着初日に行ったホテル近くのレストランにまた行くことに。Yは当然カルヴォナーラを頼んだ。しかも3皿も。。しかし私たちは心ゆくまでヤツにカルヴォナーラを堪能させることにした。初日の1.5倍の料理を頼み私たちはイタリアに悔いの残さないぜ!とばかりに見事に平らげた。それでも会計は100ユーロちょっとくらいだったと思う。 そして私はまた隣のジェラート屋でジェラートを食べた。幸せな夜だった。。



人気ブログランキングへ
FranceWebRing FranceWebRingについて