つれづれ雑記

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八王子城址

2013-09-16 | 旅行
日本百名城の1つになっていて、関東の安土城とも言われている名城だった。 小田原北条の支城で、秀吉の小田原攻めの時に落城し、その後は徳川の天領となり、国の国有林として引き継がれた。 最近まで発掘されなかったのでほとんど当時のままの姿が出現しているとのことだ。 石垣の野面積みというのは築城の時に地中からでてきた自然石をそのまま加工せずに積み上げたもので、石の大きさはばらばらで適当に積んだように見えるが水はけがよく、400年以上経っても結構頑丈なものだ。 石段も頑丈に作られていて、普通は蹴出しの部分だけが石で作られるが、ここは石畳になってるので階段全部が石造りになっている見事なものだ。

本丸は自然の山をそのまま利用したもので、頂上が本丸跡ということになっているが小さな祠があっただけで天守閣があったようなところではなく、今では40分ほどのハイキングコースになっている。 途中に城の守護神とした八王子神社があり、八人の王子を祀った信仰から八王子の名の由来となったところだ。

谷を隔てて城主の住まいであった御主殿跡があるが、ここがすごい。 石垣、石段に囲まれた広い敷地に大きな館があり、礎石が発掘されて間取りも再現されている。 発掘は今も続けられていて、御主殿の裏に大きな庭園があり、次第にその姿を現し始めている。 この日はお天気が良かったので木陰で一休みしていると涼しい風が吹き、何やら遠い昔の世界にいるような気分だった。 こんな素晴らしいところが身近にあって、得をした気分だった。

八王子城址


本丸へ続く道


本丸跡


八王子市内から新宿、スカイツリーも見えた


八王子神社




御主殿に入る曳橋(敵に攻められたときは壊す)


野面積みの石垣


見事な石段


御主殿跡の礎石


発掘中の庭園


落城の時多くの人が自害したという滝(水量が少ない)

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