つれづれ雑記

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足湯ボランティア③ 瓦礫集め

2011-10-02 | 災害
長部の海岸近くに水産加工工場があったが津波で壊滅し、中にあった冷凍サンマや加工中のサンマの缶詰が地区一体に大量に流出し、瓦礫と一緒にヘドロ土砂の中に埋もれた。 5月頃からこれらが腐敗し始め強烈な悪臭と、真っ黒になるほどの大量のハエが発生し、周辺の住民の毎日の生活に多大な支障が出た。

逸早く再建中の水産加工工場


付近の瓦礫は缶詰の空き缶が多い


先ずは大きな瓦礫を重機で除去し、次に多くのボランティアの手で小型の瓦礫や腐ったサンマを取り出す。 しかしここは元は住宅地だったので写真や貴重品などの重要なものが多く出て来るので作業は慎重にしなければならない。 一通り終わるとブルドーザーで地面を少し削り取る。 するとまた次の瓦礫層が出てくるので、再びボランティアの手作業が始まる。 これを元の地表のレベルまで何回もも繰り返し行なう。 瓦礫出しとはこういう作業なので、おびただしい数のボランティアの手と時間を必要としている。

ボランティアによる瓦礫集め作業






分別された瓦礫の山


既に作業が終わってきれいになったところは、この夏見事なひまわり畑になったそうだ。 また別なところは将来運動公園にする計画があるとのことだ。 作業は20人くらいの班に分かれ、受け持ち区分を決めて石や瓦、金属、ガラス、可燃物、等に分別しながら集める。 いくら集めても土を少し掘ればまたその下にたくさんあるのできりが無い。 達成感の少ない作業だがやればやっただけ瓦礫は集まり、確実に少しずつきれいになっていく。 まだまだ手付かずの所がたくさんあり、いつ果てるとも分からない作業だ。 でもこれを続けないと被災地の復旧は無い。 現地はまだまだ、まだまだ、ずっと、ずっと、ボランティアを必要としている。

作業が完了し、綺麗になって運動公園が計画されている

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