6月22日(月)温泉につかり、朝の連続ドラマ「稀」をみてから、朝食の会場へ向かう。
私は晩酌をしながらの夕食も楽しみにしているが、その日1日の始まりに気に入った食材でお美味しく食事できる事を何より楽しみにしている。
ホテル○洋の朝食もとても満足にできる内容であった。バイキング形式の朝食の場合、主食は粥にする事が多い。和食の総菜を中心に皿にとり、牛乳とトマトジュース、食後にコーヒーと言うのが私の定番。とても美味しく、今日一日も気分よく過ごせそうな予感。
部屋に帰り、トイレも済ませて、出発である。玄関前でスタッフの方に写真を撮ってもらい、出発した。
まず、ホテルの直ぐ前にある「海の駅」へ立寄、お土産など買いあさる。「買いあさる」と言う表現がぴったりだと思うが女性は買い物をしているとき、眼が輝いて嬉々としているように見える。被災地の復興に一役買っていると思えば、まあいいか。(笑)
今日は、浄土ヶ浜で遊覧船に乗る他は、特に予定はなく、次の宿泊先「国民宿舎 くろ○き荘」までは190km程度。ゆとりのある行程である。
国道45号線をゆっくり北上した。唐桑町の湾を見下ろす高台にパーキングエリアがあったので、撮影のため一寸停止。何枚か撮影していると、パーキングに観光地図の案内板があり、この直ぐ近くに「大理石海岸」なる物がある事が分かり、急遽、そこを見に行く事にした。
国道45号線のパーキングから
大理石海岸
パーキングから1kmも走らないうちに坂道を降りて海岸に到着した。全く観光地化していないところで、入り江に小さな船着き場があり、車が3〜4台程度駐車できるスペースとトイレがあるだけ。トイレを済ませて、写真を何枚かとっている時に、あれは、日産のX−トレイルではないだろうか、われわれと同年代と思われる二組のご夫婦が降りて来られて、会話を交わす。
札幌ナンバーの私の車をみて、興味をそそられたのだろう、今後の予定などを尋ねられた。今晩は、くろ○きに泊まり、あすは北山﨑、龍泉洞などをみて、横手の「さわ○び荘」に泊まる予定である事を伝えると、横手出身の奥さんがおられて、横手へ行かれたなら、「増田の蔵」を是非みて帰られる事を薦めますと、紹介された。
24日は新潟23時30分発のフェリーに乗り込むだけで、特別なスケジュールを組んでいなかったので、蔵を拝見する事にした。親切に、横手へ来られたらご案内するので電話を下さいと携帯電話の番号交換も行った。しかし、調べれば、行き先なども分かるので、前日になって、親切にお声をかけてくれた事に対するお礼を述べながら、案内は辞退させていただく旨の連絡をさせて頂いた。
車は「陸前高田」「大船渡」「釜石」「大槌」「山田町」を通って、「宮古市」に到着。天気はいいのに、海岸には霧が色濃くかかっている。聞くところによると、夏場はこのようになる事が多いらしい。北海道の太平洋沿岸の釧路や厚岸、
白糠、苫小牧近辺も霧が発生する。それは、親潮(千島寒流)の影響によるものだが、ここら辺も、やはり親潮の影響を受けているらしい。
途中、ピンククラウンと10km程、ランデブー状態になり、楽しかった。ピンククラウンに乗っておられるのは、どのような方なのか興味があった。
運転マナーはいたって品行方正。法定速度を寸分たりとも違えない走りで、私よりも慎重のようにお見受けした。乗っておられる方は意外にも私と同じ様な年代の男性のように見えたが、本当にそうだったか定かではない。
10kmほどもこの車の後ろを走った。
余り品行方正な運転なので、追い越しさせていただいた。(笑)
山田町は、私が現役の時代に、勤務先の法人が1年間医療チームの派遣を担当したところ。会員が1〜2週間程度のサイクルで、交代しながら医療チームを組んで赴いてきたところなので、特別な思い入れを持って山田町を通過したが、特に、尋ねる宛もなかったので、素通りして宮古に抜けたと言うのが正直なところ。
空は晴れているのに、海岸は濃霧がかかり、見通しは悪い。浄土ヶ浜で遊覧船に乗る予定が、遊覧船が運航休止の看板が出ていた。それでも、折角の浄土ヶ浜なので、海岸まで降りてみたくなり、崖の上の駐車場におられる係員の方にお話を伺うと、身障者の方は、車のママ海岸まで降りて行けるように通行許可を出せますとのこと。お言葉に甘えて、申請手続きを行い、土産物屋さんなどがある海岸まで車で降りて行った。
浄土ヶ浜第一駐車場(崖の上)から
すると、土産物屋さんが行っている遊覧船(ザッパ船と言っていた)で、案内しますよと若者の言葉。霧が立ちこめ見通しは決して良いとは言えないが、妻と二人、ザッパ船にのり、案内してもらう事にした。
波の静かな湾内を15分程度の遊覧であったが、所期の目的を達成する事が出来た。船を操船していた若者が、「お客さん、運が良かった。この船は吉永小百合さんものった船だよ」と言っていた。
青の洞窟
世界中に青の洞窟とよばれているところはたくさんあるようだ。
沖縄本部町の青の洞窟には、ガイド付きで泳いでいったことがある。
この日は、一日三陸沿岸を車でドライブするのであったが、残念ながら、濃霧のため風光明媚な海岸の景色は諦め、次の日に期待する事にして、宿へ向かった。
到着したのは16時過ぎ、かなり、古い造りの建物で、その後、改修なども余り進んでいないようにお見受けしたが、温泉は良かった。熱いお風呂が苦手な私は、露天風呂があると、そちらを利用する事が多いが、残念ながら露天風呂はなかった。
一人1万円を切る値段で泊まれるので、食事の内容は期待していなかったが、われわれには充分な内容のメニューであったのは嬉しい。ビールで乾杯したが、horibonpapaさんから頂いた奈良の「生酒」があったので、スタッフの方にこれを飲む事を了解してほしいとお願いし、冷やして美味しく頂いた。
horibonpapaさんから頂いた生酒