仕事がきちんと12時に終わったので、京都で美術館・博物館めぐりをしようと思います。
京都文化博物館→京都国立博物館そして余裕があれば京都市美術館か龍谷ミュージアム。
無理かなぁ?
京都行きの急行は奈良駅からは一時間に一本しかないのですが、たまたまそれに乗れました。
今話題の平城宮跡を横切る奈良線。
車窓から平城宮跡の桜、そして大極殿が見えます。
駅に着いて地下鉄の駅に向かう途中、「美術館『えき』KYOTO」で浮世絵「芳年」展が開催中ということで、
まずそこに行ってきました。
月岡芳年(1839-1892)は、江戸から明治へと急激に変遷する時代に活躍した浮世絵師です。
浮世絵の需要が失われつつあった当時において最も大成した絵師であることから、「最後の浮世絵師」と称され人々を魅了し続けています。
本展は、日本屈指の芳年コレクションとして知られる西井正氣氏所蔵の作品によって、芳年の初期から晩年に至るまでの代表作を網羅した回顧展です。歌川国芳に入門して浮世絵を学んだ芳年は、時代の変革にあわせ西洋画の研究も行い、人物描写や構図において近代的な感覚をみせました。その大胆な構図、鮮やかな色彩、人物のアクロバティックなポーズは、現代の目で見ても驚かされるものばかりです。歴史画、物語絵、美人画など幅広いジャンルの約130点により、芳年の巧みな技と、豊かな想像力、卓越した画面構成のセンスをご堪能ください。
(ちらしより)
去年の夏、神戸市立博物館で国芳・国貞展を観たわけですが、
その国芳のもとで浮世絵を学んだようです。
「文治元年平家の一門亡海中落ち入る図」
いかにも国芳・国定を彷彿させる浮世絵。
碇知盛ですね。
「美勇水滸伝 高木牛之助」
「つきの百姿 月宮迎 竹とり」
「魁題百撰相 駒木根八兵衛」
この構図と表情、撃ち抜かれそうで一番印象に残った一枚です。
上野の戦争でその惨状を見聞きした芳年は「血の饗宴」「異常作品集」といったタイトルが踊る画集を出版します。
それが「魁題百撰相」「英名二十八衆句」です。
これらは少し隔離された区域で展示され、小さな子供や血の表現で気分が悪くなる人は見ないようにとコメントがあります。
「團七九郎兵衛」(左):「夏祭浪速鑑」の團七と義平二です。
「福岡貢」(右):「伊勢音頭恋寝刃」の福岡貢。
「佐野次郎左ェ門」(左):「籠鶴瓶花街酔醒」の佐野次郎左ェ門
東浮世絵稿談「幡随院長兵衛」(右) :「極付幡随長兵衛」の幡随院長兵衛
今回は浮世絵ということで、図録を購入。
ハードカバーで結構重かったです。
とにかく良かった。芳年の様々な浮世絵をみることができます。
これはお勧めです。
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