日本フィナンシャルプランニング協会が2021年に実施した「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」における「小学生が将来なりたい職業ランキング」では、男子の1位は「サッカー選手・監督など」、そして女子の1位は「医師」だったということです。
因みに、女子の2位は「看護師」、3位は「保育士」、4位は「イラストレーター」、5位「教師」と、(男の子と違って)手にした技術を生かした堅実な将来像を描いている女の子が多いことが判ります。
令和3年の賃金構造基本統計によると、職種別平均年収ランキングTOP30の1位は、医師の1,378万円。対象を女性医師に限っても平均年収は約1,054万と、1,000万円を上回っています。
その他平均年収が1,000万円以上の大台を超えた職種は、航空機操縦士(パイロット)1,072万円、大学教授1,072万円、その他の経営・金融・保険専門職業従事者の1,030万円(だけ)とのことなので、この日本では「医師免許」の力がいかに強いかがよく分かります。
なるのは簡単ではないけれど、なってしまえばステイタスといい給料といい、恵まれているのが医師という職業。しかし、その激務さ加減は広く指摘されており、(診療科や勤務先などの状況によっては)プライベートの時間が持てないのではないかと不安を抱く人も多いことでしょう。
少し古いデータですが、2016年2月2日の「AERAdot.が「女性医師の3人に1人が独身!既婚者の半数近くは相手が◯◯だった」と題する記事を興味深い掲載しているので、参考までにここで紹介しておきたいと思います。
小学生の女の子の間で、「医師」は人気の職業だ。女性医師が活躍するテレビドラマ「梅ちゃん先生」や「ドクターX」を見て、憧れる子も少なくないと記事はその冒頭で指摘しています。
2015年の医師国家試験では合格者の約32%が女性(2021年現在では33.6%)で、将来的には10人の医師のうち3人が女性となることが予測される。勿論、やりがいが大きく収入も高い半面、長時間労働で、女性医師は未婚率が高いというデータもあるというのが記事の認識です。
例えば、子どもを出産した女性医師は復職後、育児と仕事を両立させられず、悩むことが多いと記事は言います。子育てには職場の理解とサポートが、また夫や親などの身近な家族の支えが重要になるが、それでも結婚や出産を機に常勤医師から非常勤医師へ働き方をシフトする女性医師も多いということです。
また、女性医師の大きな課題とされているのが、「未婚率の高さ」だと記事は記しています。2012年の総務省「就業構造基本調査」のデータをもとに計算すると、女性医師の生涯未婚率は35.9%。統計上は3人に1人が未婚・独身のまま過ごしていることになり、男性医師の2.8%(36人に1人)と比べると雲泥の差だというのが記事の見解です。
(女性医師の間で)しばしば要因として挙げられるのが、病院にいる時間が長く男性との出会いが少ないというもの。独身女医35人へのアンケートでも、「出会いは多くはない」もしくは「全くない」が大半を占めたということです。
ということで、恋愛の対象は自然と病院内にいる男性、つまり男性医師となるわけですが、病院内には看護師や薬剤師らの“ライバル”もいて競争は激しいと記事は綴っています。
男性医師が(ある意味モテモテで)結婚強者の代表格である一方で、女性医師は確かに一般男性からは少し「引かれる」存在かもしれません。こうして、女性医師の選択肢は絞られることになる。さらに、自分の仕事を理解してくれる方と結婚したいと考えると、自ずと相手は同業者に絞られてくるということです。
同誌が行ったアンケート結果によると、既婚の女性医師72人中30人が「夫も医師」と答えていると記事はしています。(新米医師を題材にしたテレビドラマではありませんが)医学部時代の同級生と結婚するパターンと、2年間の初期研修中に同僚や先輩と交際し、結婚するパターンが多いということです。
因みに、医療関係以外の会社員や公務員、自営業者と結婚している女性医師も少なくないと記事は言います。出会ったきっかけは友人の紹介、合コン、見合いとさまざまで、患者だった男性とめでたくゴールインした人もいるということです。
さて、記事を読む限り、もしも女性のお医者さんとお付き合いしたり結婚したいと考えている男性がいたら、(例え相手が主治医の先生であったとしても)努力次第で(案外)望みはあるかもしれません。
生活サイクルなどが多少ズレてしまうことがあったとしても、お互い位に理解し助け合えば何とかなる。(時に互いの主張をぶつけ合いながらも)協力関係の下で結婚生活を送れれば、それはそれで楽しい毎日が待っているのではないかと、記事を読んで私も改めて感じたところです。
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