岐阜市立女子短大生6人、フィレンツェの大聖堂壁に落書き(読売新聞) - goo ニュース
またまた、呆れた日本人の「痴態」をさらした現状が、浮き彫りになりました・・・。
ニュースによると、今年2月に岐阜県立女子短期大学の当時1年生の6人の女子学生が、海外研修旅行で、イタリア・フィレンツェ市を訪れた際、「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」を観光中、落書きしたことを短大側が24日発表したということです。
その発表に、つくづく同じ日本人として、情けなくて恥ずかしい思いをしました。
短大側の発表によると、落書きをした6人はいずれも現在2年生で、大聖堂の大理石の壁に縦約30cm、横約20cmにわたって、日付や自分の名前、短大名などを油性フェルトペンを使用して落書きしたということで、 翌3月に日本人旅行者によって落書きを発見され、短大側に連絡が入った際、この事態が発覚したそうです。(-_-ll)
6人は「気分が高揚して書いてしまった」などと話しているということですが、学校や公園のトイレなどの公共施設などの「落書き」とは、まったく意味合いの違うものです。
ましてや、フィレンツェ全体は「世界遺産登録」ですので、歴史的に著名なルネサンス文化の象徴のひとつに、身勝手な人間の言動によって、貴重な文化財を汚してしまった責任は逃れられるものではありません。
最近では、北京五輪の日本での聖火リレーの当初の出発点だった、長野市の有名な古刹・善光寺の本堂にペンキの落書きが描かれ、悪質な「いたずら」として、世間を騒がせましたね・・・。
今回は、この行為に「悪気」があったのか、詳細は不明なのですが、長年にわたり地域の人々に守り伝えられた「歴史的文化財」をいとも簡単に汚すという行為に関して、不可解な気持ちを深く感じえます・・・・。
短大側はイタリア大使館と、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂双方に謝罪のうえ、当事者の学生6人と引率教員2人を学長厳重注意処分にしたそうです。
大聖堂のあるフィレンツェ市中心部は世界文化遺産に登録され、景観や環境の保全が義務付けられているので、短大側は修復費用の負担を申し出たそうですが、大聖堂側から「謝罪してもらえば責任は問わない。費用負担は不要」と連絡があったそうです。
これ以上6人の学生の行為を批判するつもりはありませんが、今まで世界的に「道徳マナーレベル」の高い日本人のイメージを汚した点においての信頼回復はそう簡単にはいきません・・・。
この6人の学生が今後社会人として人生を歩む上で、この「人生経験」の失敗点を猛省し、二度とこのような不名誉な行動をとらないように願いたいものです。