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小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(13)CG

2008-07-18 16:42:30 | 小説・鉄槌のスナイパー(第一章)
小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(13)CG

「いや~っそんなの無理です。まずは皿洗いからですよ~だ」。そして隣の部屋で美保と二人で食事を済ませた。
「京平さん。私少しペンションのお手伝いしていてもいいですか」?
「うん、良いよ。でも少しづつにしろよ、疲れるから」。
「はい、なんだか楽しくて。有り難う京平さん」。
美保は母にフロントの仕事を教えて貰っていた。私はガレージに車を入れ、例のジェニルミンケースの鍵を開けるのに苦労していた。
ジェラルミンケースを諦めてブリーフケースの鍵を押した。すると鍵がかかっていなかった。パチンと音を立てて開いた。
そっと開けた。すると札束がギッシリ入っているのだった。数えてみると百万の帯び封が六十五、六千五百万も入っていた。
その片隅にキーホルダーが入っていた。私は手袋をして鍵を持つとジェラルミンケースの鍵穴に入れた。そして回した。
やった、開いたぞ。私はドキドキしながらロックを外した。何が出るか恐る恐る開けた。私は息が止まるほど驚いた。
そのケースの中には見た事もないようなライフルが三丁、スポンジを切り抜いた中に収まっていたのだった。
そして、その下には付属品のスコープや消音器、特種な双眼鏡、そしてライフルの銃弾が箱ごとギッシリ並んでいた。
そして、もうひとつのジェラルミンケースを開けると、中には、それも見た事のない拳銃が三丁、口径は38だろう。カートリッヂと消音器、まるで殺し屋の道具にしか見えなかった。
「重たい筈だ、弾が何百発、いや数千発はある。とんでもない物を私は持って来てしまった」。
私は声を出して口にしていた。そして銃を手に持って見た。ズッシリと冷たくて重い感触は本物だと知らせていた。
「そうか、分かった。あの事故で死んだ三人は殺し屋だったのか。それで何処からも問い合わせがなくて身元が不明なんだ」。
そして妙な器具が入っていた、そしてライフルの取り扱い説明書、説明書を出すと蓋を閉めて鍵をかけた。
説明書はパソコンで書かれた物だった。と言う事は特注か。銃やライフル、そして双眼鏡、そして弾薬の火薬の量や弾の作り方など、詳しく載っていた。
そして妙な器具は薬莢と弾を接合する万力だと言う事が分かった。私は車にケースを積むと家に入った。そしてロビーにいた美保に出掛けて来る事を告げた。
「うん、でもお昼には帰ってね」。
「ああ、それまでには帰るよ。母さん、お手柔らかに頼むよ」。
「はいはい、大事な奥様をお預かりしますね。美保さん覚えが早くて教えていても楽よ京平」。と母は満面な笑顔を見せていた。
私は車で家を出ると家の持ち山に行った。そこは私有地で誰一人として入って来ない。そして私用のログハウスの山小屋もある、三十分程で着くと鍵を開けて中にケースを運び込んだ。
そしてライフルを組み立てた。消音器を装着させ、弾を装填した。窓を開けて遠くの枯れ木に照準を合わせて狙った。
「パシュッ」と言う微かな音をさせて肩に重圧がのしかかった。
そして枯れ木は真っ二つに割れて吹き飛んだ。
凄い破壊力だ。独り言を言いながら遠くの木を狙って引き金を引いた。
そしてもっと遠く、より遠くの木を。そして200メートル程はあろう木を狙って撃った。10センチ程の木が真っ二つに折れた。そして拳銃を持った。
消音器を付け、カートリッヂに弾を詰めた。すると、カートリッヂには二十発も入った。私は震える手を押さえ、二度三度と深呼吸をして狙いを合わせた。息を止めて引き金を引いた。
殆ど音もなく、外の樹々を亙る風に掻き消された。そして太い樹木を貫通して後ろの樹木に当たって止まった。
私は弾を一つ手にした。それは鉛ではなく、冷たく黒褐色の鈍い光を帯びた鉄鋼弾だった。
そのと時、ゾクッと背中に冷や汗が流れるのを覚えた。そして直ぐにライフルと銃を分解してケースに入れた。
そして地下室の物置に入れるとシートをかぶせた。
現金の入ったブリーフケースを持ってログハウスを出た。そして白馬町のカバン屋に向かった。
三十分ほどで着くと、大きめのブリーフケースを買い求め、同級生のいる銀行に行き、半分の三千万を自分の通帳に振り込んだ。
「あ~っ紺野さん、お久し振りです。毎度ありがとうございます」。
「海野、久し振り。残念ながら会社から預かった金だよ」。
「なんだ、金持ちって思って少したかろうかなって思ったのに。なんて冗談だけど、いつまでいられるの」?
「うん、明日帰らなきゃならないんだ。またゆっくり来るから」。
銀行を出ると近くにあるショッピングセンターに向かった。そこでカッターナイフと厚手のスポンジとボンド、厚手のビニール袋、油紙を買うとログハウスに戻った。
そして、地下室でライフルと銃を出し、買って来たスポンジに形を写した。弾のケースも消音器の型も。
そしてカッターナイフで切り抜いた。そしてブリーフケースに合わせて切るとケースの中に接着した。
そしてカートリッヂと弾丸を入れ、銃とライフルを入れた。まるでカメラケースを作る段取りで我ながら奇麗に出来た。
「よし、出来た。此れなら目立たなくて持ち歩くにも便利だ」。まるで誰かに話し掛けるように私は口にしていた。
そして思わず笑っていた。
そして銃の一丁づつに油紙で包んでビニール袋に入れた。そして数千発の弾丸も一箱づつ油紙に包んで袋に入れた。
そしてジュラルミンケースを分解して地下室の棚の中にしまった。すると、携帯が鳴った。時計を見ると十二時を回っていた。
「ごめん美保、山小屋で寝ちゃったよ。今直ぐに帰るから」。
「え、山小屋ってなあに」?
「うん、小さなロクハウスがあるんだ。久し振りに来て掃除したりしていたら疲れちゃってさ。横になったら寝てしまった」。
「え~っ、私も見たい」
「いいよ、だったらタクシーでおいで。ついでに弁当と飲み物を買って来てくれると有り難いな」。
「うん、じゃあそうする。お父さんに場所聞いて行くからね」。
そして携帯を切った。私は急いで掃除をした。そして三十分もすると奇麗になり一服していると父の車が登って来た。NO-13-27


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