研究留学ブログ~ボストン~

留学までの準備段階、ボストン留学の記録など

いろいろあった金曜日(Sep. 30)

2006-09-30 23:18:32 | 研究留学
朝はUnit Meeting。アルツハイマー病の診断で、いかに早期発見をするかという課題。今日の発表はPIだったので話がまとまっていて、流れも良かったです。アルツハイマー病の診断基準としては、認知障害、記憶障害などの兆候のほか、PETを用いた脳内血流量の測定があります。これらはいずれもアルツハイマー病になった際に現れるもので、その時点で治療を開始しても根本的な治療は望めません。しかし、目のレンズのわずかな濁りを測定することで、症状が現れるはるか前に発見してしまおうというもの。まだ実験段階だそうですが、治療薬の開発も予防薬へと重点が移るかもしれません。

午後はDoraと面談。といってもデスクにDoraが訪ねてきてくれて、最近の様子はどうかという話です。実際の実験に関する面談ではないですけど、いろいろ目をかけてもらってます。日本にいたときは教授とコミュニケーションを取るのは月に1回あれば御の字。それに比べれば、Doraが週1のペースで来るのは大きな違いです。今後は実験ベンチそばで実験の話もするようになるでしょう。

その後は健康診断。チェックリストにあった場所に行くと「2004年の9月に移動しました」との掲示。チェックリストが古いよ・・・。時間ぎりぎりに到着して、問診票に記載。英語の医学用語が分かるか不安でしたけど、辞書を引かずになんとかこなしました。受付ではスペイン語が飛び交ってましたけど、こちらの第二外国語はスペイン語なのかなぁと思ったり。ドクターの問診でしたが、分からないところはI don't knowでこなしました。予防接種・ワクチンの有無が問題で、何を受けたか覚えてないと言うと、血液採取で抗体価を調べるとのことで採血することに。Immunization Recordというのがそれにあたるのですが、日本で英語表記のものを準備するのは難しいのかなぁと思います。母子手帳の英訳を持っていけば良いという話も聞きますけど、英訳してくれるお医者さんを探すのも苦労するかと思います。採血では久しぶりにブラックアウト(笑)。小学校の時にブラックアウトして以来です。他のお医者さんも慌てて飛んできて、横になって頭に血を回すようにして楽になりました。自分でも血の気が引いていたのが感覚的に分かりました。

しばらくゆっくりした後、ラボには戻らずに付近を散策。日曜に回ったDowntown Crossingを再度散策。今回はMacy'sに入ってみましたが、こちらは百貨店の体をなしていましたが、地下1階、地上2階の構成でほとんどが服売り場でした。日本のように何でも揃う百貨店というイメージではありませんでした。何も買わずに本屋へ直行。こちらの本屋は立ち読み歓迎という場所がほとんどで、丁寧に椅子まで用意されています。「英語で書かれた日本紹介本」をいくつか読んで、その後みつけたのが、Betting on Horse Racing For DUMMIESという本。dummyというとダミーで模造品という意味ですが、俗語で「まぬけ」という意味があります。好意的に解釈すると初心者向けの解説書ということになります。このDUMMIESシリーズは本屋で必ず見かけるもので、いろんな種類が出ています。手持ちのお金が無かったので買いませんでしたけど、競馬新聞の読み方も載っていたので、買ってみたい一冊です。

まだまだやることが残っていて、英語のScientific Writingのコース。前半2/3は論文のスタイルや書き方を学ぶ時間で、後半1/3は文法。英語で英語の文法を習うという非常に困難な時間帯で、今日は動詞の話です。日本で習ったSV,SVC,SVO,SVOC,SVOOなぞに近い話です。動詞が自動詞か他動詞かとか、連結動詞かどうかとか・・・。最後の方で出てきた連結動詞を使わない書き換えのトレーニングは難しかったです。連結動詞(linking verb)とはbe動詞のように「AはBだ(A is B)」というものです。He is idiotのような簡単な英文はこれ以上変更しようが無いですけど、長い文の中にあるbe動詞は文中の語句を並べ替えて、細工してやれば意味の通る文章になります。でもこの"be動詞なるべく拒否"という書き方が必ずしも必要か疑問です。

おまけ。英語でしばしば熟語がでてきますけど、なるべく短くするのが良いということ。Wordには類義語辞典が付いていて、例えばin spite of(~にも関わらず)と入力してその部分を選択、右クリックでカラムを開くと一番下に「類義語」とあるので、その候補にはdespiteがあります。これは非常に便利な機能ですけど、単語個々のイメージが微妙に違う場合があるので、注意して使う必要があるかと思います。

実験スタートしました(Sep. 27 )

2006-09-28 09:22:17 | 研究留学
朝から喉が痛いです。前日から痛かったので、寿屋でのど飴を買ってなめています。夜寝るときもバスタブと洗面台に水を張って、少しでも乾燥から喉を守るようにしつつ、風邪薬も早めに服用してます。

今日の午前中は"How to Give a Good Talk"というセミナー。要するにいかにうまくプレゼンテーションをするかというワークショップです。なるほど、改めて聞いてみると何が良くて何が悪いのかが分かります。これまでに受けた様々なプレゼンを思い出すと、印象の悪いプレゼンと印象の良かったプレゼンの原因がはっきりとします。聞き手の立場になってプレゼンを作るというのが一番大事なのでしょう。専門家が多い場合は少しぐらい難しくなっても話の内容をfollowできますけど、学会など専門分野が多岐にわたる場合には、難しい内容の話をダラダラ話すよりシンプルにまとめてゆっくり話すことが大事になってきます。会社などのプレゼンとはまた違ったスキルが必要なのでしょう。

午後は自分用の培地作製と細胞起こし。「細胞を起こす」って英語で何ていうんですかね。Wake upで通じましたけど、もっと良い表現があるのかもしれません。無事に実験を終えて、あとはコンタミしないのを祈るのみ。

夕方は近くのShaw'sで買い物。店に入る前にEugeneとMaryが車で通りかかりました。Eugeneは向かいのベンチを使っているUnitのメンバーですけど、英語がうまいところを見るとアメリカで生まれた韓国人なんでしょう。非常にNice Guyで、Unit全体でのアイスホッケー観戦の企画を立ててくれたりしています。11月はじめには私も行く予定でいます。2人ともこの近くに住んでいるらしく、他のUnitメンバーも何人か住んでいるそうです。Maryは非常にいい子で、明るい性格の持ち主です。Dooの下で実験をしている関係上、私の面倒をよく見てくれてます。Dooが忙しいときは彼女に実験の質問をしています。なかなか自分から話かけるというのは難しいですけど、そのうち世間話でもできるようになるのでしょうか。

さて、こちらのテレビ番組ではNFLやMLBに負けず劣らず、スポーツチャンネルでポーカーの試合をよく放映しています。日本でポーカーというと5枚のカードを配って、1回だけ手札の中から交換するというのが一般的かと思いますが、こちらのポーカーはTexas Hold'em(テキサス・ホールデム)というルールで行われています。詳しいルールはネット検索していただくとして、ジョーカーを除く52枚のカードで、自分の手札2枚と共通場札の組み合わせで役を作ってその優劣を競うというのが簡単なルールです。手札を2枚見た段階、3枚の場札が開示された段階、4枚目の場札が開示された段階、5枚目の場札が開示された段階でそれぞれレイズができるので、非常に駆け引きが大事になるゲームです。チップ額が多い人が大量に賭ければそのレイズに付き合えないプレイヤーが出てくるので、ルールとして最下位の人のチップ以上は賭けないようになっているのかと思います。ALL INといって自分の持ちチップ全てを賭けた場合は、それ以降のレイズは省略されて手札を開示した状態で場札が開示されていくようです。

世の中にはまだまだ知らないゲームやスポーツが多いですね。存在は知っていてもルールは全く知らないとかよく分からないものとか。ハイアライ、オージーラグビー、クリケット、スヌーカー・・・。香港に滞在中にTV中継でオージーラグビーを初めて見たときは何かよく分からんけど、激しい試合だなぁと思った記憶があります。

実験スタート? (Sep. 26)

2006-09-27 09:06:31 | 研究留学
今日から実験スタート?というのは、前日にDooから「そろそろ始めようか」という話があって、火曜の午前に相談しようということになっていたからです。

まだ自分の実験計画は練りこんでいなかったのですが、まずはDooのやっている実験に関することで、基本的な手技を学ぼうということになりました。細胞培養、Transfection、電気泳動、Western Blotを含んだ実験をやることに。

それに先立ち4℃、-20℃、-80℃、液体窒素タンクで個人スペースを確保。不思議なことに、体温計や気温は華氏表記なのにこれらは摂氏表記なんですね。今日はMaryが細胞を起こすところを観察(笑)。日本にいたときと違う点もありますけど、基本は同じなのでじきに慣れるでしょう。一番の驚きは滅菌用のアルコールがイソプロパノールだということ。日本ではエタノールでしたけど、どうやらこちらはエタノールに関するregulationが厳しいようです。逆に日本ではイソプロパノールに関しては厳しく、保管も鍵付きの棚でしたし、1週間に数回の頻度で使う場合は健康診断の際に問診が必要になるぐらいでしたので。

便利だと思ったのは、培地を温める際に鉛のおもりを瓶の口に乗せていたところです。培地が少なくなると瓶が浮力に負けて湯浴内をゆらゆらしている場面が日本では何度かありましたし。逆にフローターがぼろぼろで「使うときは気をつけて」という話でした。日本からの荷物に入れていた気もしますので、寄付しますかね。こっちでは学会で業者から粗品を配る習慣が無いのかもしれません。日本には腐るほど余っていた気がします。

夕方は習ったことを忘れずにノートに記載。日本で最初に実験をスタートしたときには何が大事な情報か分からず、言われたことを全てノートに書いてたと思いますが、今回は必要な情報だけ「英語」で記載(笑)。ノートは研究室に所属するものなので、3年後にいなくなった後もラボに残るので日本語では書けません。留学していた先輩は大事なところ(読まれたくないところ)は日本語でメモしてたという話ですけど、そこまで神経質になる必要もないかと。

日本のプロ野球が佳境のようですね。日ハムが1位でプレーオフ進出する可能性が高いということで、北海道は大変な騒ぎになるかと思います。でもやっぱり西武が日本シリーズに出たりして。西武・中日の日本シリーズが盛り上がらないのは周知の事実(笑)。日ハム・阪神の日本シリーズを希望します。新庄が甲子園でホームランを打つ、これなら盛り上がるんじゃないですかね。

日曜日 (Sep. 24)

2006-09-27 08:39:39 | ボストン観光
今日は市内に観光がてら買い物に行くことに。

まずはボストン老舗のデパートを目指して出発。Downtown Crossingという駅で降りるとFilene's(ファイリーンズ)とFilene's Basementが同じ建物に、Macy'sというデパートも通りを挟んだ場所にありました。Filene's Basementはその名の通り「地下」にあるのですが、ここでは有名ブランドの服をメインに安売りを常にやっている場所です。日ごろから有名ブランドの服に興味が無いので、どれだけ安くなっているのか分かりませんけど、地下1階は靴・紳士服、地下2階は婦人服とそれなりに賑わっていたので、安いのでしょう。

さて、このFilene'sの建物に入ってみると1階の売り場が何か変・・・。バーゲンをやってるかのように所狭しと服が並んでいました。普通なら化粧品売り場とか、宝石売り場が並んでいて、デパートの顔とでも言うべきフロアのはずです。しかも上の階に行くエスカレーターや階段が全て封鎖されていました。家に帰って調べたところ、隣のMacy'sのグループに買収されたとのこと。つまり「閉店セール」らしきものをやっているようでした。服が驚くほど安く、割引価格よりさらに60%の割引という値段。Tシャツ2枚を$10、長袖のシャツを$8で購入。

さて、「地球の歩き方」を片手に近くにあるはずの本屋を探すと見当たらず・・・。Freedom Trailに沿って歩くことに。Freedom Trailとはボストンの史跡を巡るコースで、ボストン市内の歩道に赤いライン(もしくはレンガ)でコースが記されています。全部を踏破するのには時間がないので、まだ歩いたことの無いコースを歩いてみました。さて、本屋ですが一つは既に閉店、もう一つは地図とは全然違う場所にありました。移転したというわけでもないので、誤植でしょう。本屋の中にはCDやDVDコーナーも併設されています。CDコーナーではCDケースに入っているバーコードを専用の機械に読ませると試聴ができます。これは非常に便利だと思いました。

そこから最寄の駅まで行くのもなんですし、歩いてRed Lineの駅、といってもいつも使うCharles/MGHまで30分ぐらい徒歩。

家に帰ってPatriotsのゲーム観戦でしたが、これがストレスの溜まる内容・・・。スタッツとしては悪い内容では無いのですが、なかなかタッチダウンにならず17-7で今期初黒星。Branch放出が痛かったのでしょうか・・・。

おまけ。こっちに来て困るのが飲み物。まず「甘くない」飲み物といえば水かコーヒーぐらいです。炭酸飲料はすべからく甘いですし、スポーツ飲料らしきものも過剰に甘いです。極めつけはお茶で、「低糖緑茶」とご丁寧に漢字で書かれた飲料。確かに"Sugar 0g"の表示なのですが、他に含まれたものを見ると"Honey"・・・。失敗したと思って飲んでみると日本の午後の紅茶・ストレートよりもさらに甘いお茶。というか、蜂蜜の味しかしません。生活がひと段落したら自分でお茶を作るべきでしょう。

競馬 (Sep. 23)

2006-09-25 09:51:54 | ボストン観光
2度目のSuffolk Downs競馬場。

午前中に洗濯を済ませて、昼から競馬。12:45開始というスケジュールで10レースやるわけですから、レース間隔は非常に短いです。結果は・・・。また敗退ですorz。

いくつか学習したことを(笑)。
今日はどちらかというと差しが届く馬場状態で、必ずしも逃げ馬が有利ではないという感じでした。インコースも比較的有利で、直線で内を突くと伸びるというレースが多かったです。ところが、日本の場合「分かっている騎手」を判断することはできますけど、こちらは「何も考えずに乗っている」という印象ですので誰が巧いか分かりません。レープロを持っていると"Who is Thompson?"と聞かれましたので、このレースには乗ってないみたいですよ、と答えておきました。日本でいうと、"内田博幸は誰だい?"というイメージでしょうか。確かにThompsonはリーディングジョッキーで、ハナ差の叩き合いを制したり、最終レースでも人気薄の馬を3着に持ってきたりと、「巧い」ジョッキーなんでしょう。

こちらでの単勝オッズ表示に関して。日本の場合は1.4とか3.5とか単純に倍率を表示しています。したがって100円買えば140円や350円になるということが簡単に分かります。ところが、こちらは違っていて1/10とか5/2とか分数表記が出てきます。場内テレビのオッズ表示も1-10とか5-2という表示。これは何かというと、「$1買った場合にいくら『儲かる』か」というオッズ表示になります。1/10の場合、「$1買えば$1/10儲かる」=「¢10儲かる」=「1.1倍」です。5/2だと「$1買えば$5/2儲かる」=「$2.5儲かる」=「」=「3.5倍」です。人気薄の馬だと15という表示で実際は16倍ですから違和感はありません。

自動発券機の利用方法(笑)。窓口の人とコミュニケーションを取らなくて済むので、便利ですよ。お金を入れて、まずは競馬場選択「Suffolkdowns」、金額の選択「$1」、賭式の選択「EXA」で馬番を選びます。この時に"BOX"を押すと文字通り箱買いができます。フォーメーションにしたい場合は1着指定数頭を選んだ後に"WITH/"を押すと2着馬指定ができます。TRIFECTA、SUPERFECTAも同様にフォーメーションが買えます。重勝式投票(DOUBLE、PICK-3、PICK-4)も同様に"WITH/"で買って行きます。"WHEEL"というのもありますが、これはどうやら「流し」のようです。

お得じゃない馬券(笑)。これは失敗した例なんですけど、後半2RでLATE DAILY DOUBLE(2重勝)が発売していました。9Rで4頭、10Rで4頭の馬を選んで両方のレースで指定した馬が勝てば的中という馬券なんですが、見ての通り4×4で16通りの馬券。しかも$2単位からの発売で$32の投資です。両レースで人気馬が勝ったため、払い戻しは$18ちょい・・・。赤字です。これは最初のレースで4頭も選んでしまったのが失敗だったと思います。前半絞って、後半を広くした方が良かったかもしれません。

とにかくこっちの競馬では「勝つ馬」を選ぶことが重要ですので、その目を養っていきたいと思います。

Scientific Writing(Sep. 22)

2006-09-23 11:58:23 | 研究留学
金曜。↓が長くなりそうだったので分割。

午前中はUnit Meeting。しかしながら今日のポスドクは炎上してました・・・。発表時間も短かったし、自分のデータもそれほど出さずに終了。他のPIから質問の嵐で、ボスからの手助けもあって何とか無事に終了した感じです。来年の2月に私の発表機会が巡ってきますが、ちょっと安心しました。日本で最初に発表した時は4年生の末で、夏休み明けから半年で形になる発表ができたので、今回も何とか形にできるでしょう。深刻なホームシックにでもならなければ・・・。昼間は↓の電話交渉。夕方に不動産業者の人と会って本契約書にサインしました。世話焼きの大家さんで、鍵も自分で渡したがる人だから日曜の引越しが微妙かもという話に。まぁ、最悪月曜でも構わないんですけどね。

10分程度でサインが終わったので、Park Street駅まで。科学系の人を対象としたWritingとPresentationの英語講座があるので、それに参加するためです。それまでに時間があったので散策。Boston Commonという公園を抜けて、Public Gardenも通過、Boylston通りを抜けて、ジョン・ハンコック・タワー、公共図書館、プルデンシャルセンターまで。帰りはNewbury通りで戻って、英語講座のあるPark Street Churchまで。Newbury通りは昔の表参道のイメージでしょうか。古い建物(だいたい3~4階建て)の1階と地下(厳密には中2階と半地下)に店が入っていて、上は住居になっている模様。まさに同仁会アパートが建っていた頃の表参道でした。レストランも多く、今日は金曜ということもあって賑わってました。

英語講座はWritingとPresentationの両方をカバーしているわけではなく、どちらかのコースを選ぶことに。特に希望もなく、Presentationを受けたい人が多かったので日本人らしく(笑)譲ってWritingコースへ。時間はたっぷりあるし、Presentationの講座は次の機会にします。教室には12人のアジア人(苦笑)。みんな顔が同じですよ・・・。国籍は中国・チベット・韓国・日本。おぉ、日本人の方がいらっしゃいました!分野も様々、栄養学や化学、私と同じ生化学分野は隣の中国人だけでした。簡単な自己紹介で、英語論文を書いた経験があるかという話を聞くと、みなさんそれほどでも無い感じでした。これはひょっとして楽かも。

今日は簡単なガイダンスにとどまりましたが、簡単な宿題が出されました。自分の分野の論文を調べて、科学論文で一般的に使わない表現があるか調べてきてくださいという内容。いくつか挙げられていた禁止事項(命令形、直接的質問表現、And, Butで始まる文章etc.)が書かれた論文なんて見た記憶がありません。絶対にゼロですよ。あとは論文を選ぶセンスですかね。

帰りは唯一の日本人の方と仲良くRed Lineで。Red Lineの終点、Alewifeに住んでいる36歳の方で、奥様と3歳になる子供さんがいるそうです。銀行からMITに派遣されて、1年ぐらい経つそうです。夏の英会話コースを取っていたそうで、そのときは非常に簡単なコースだったそうですが、今回のコースはどうやら専門的すぎて失敗したかなぁという話でした。論文の書き方、CVや推薦状など就職関連の文章、研究費申請の書き方といった必須の内容ばかりですので、個人的には正解だったかなぁと思っています。最初は文法を徹底的に叩き込みます!と講師の方がおっしゃってましたので、その点だけが不安です(笑)。

明日は競馬に行きます。誰がなんと言っても競馬です!

あっという間の一週間 (Sep. 18~22)

2006-09-23 11:22:37 | 研究留学
もう金曜の夜ですよ。特に変わったこともなく、ひたすら論文読み。一日2~3報を読んでいる気がします。頭の中を整理しつつ、今後何をやるべきかをいろいろ書き留めてます。まだDoraとは具体的な実験の話はしていませんけど、頭の中にあるプロジェクトで大丈夫なのかどうか・・・。「結果の読める実験」というのはこじんまりとした論文にとどまることが多く、世間に影響を与える論文とは言えません。NatureやScienceは簡潔かつインパクトの高い論文が多いので、被引用回数も自然と多くなります。Cellなどは生化学、分子生物学、細胞生物学で非常に専門的ですが、非常に多くのデータを「筋を通して」かつ「論理的」に論じているので、読むのに苦労しますけど、一つの物語を読んでいる感覚に近いです。論文を読みながら思いつく全ての疑問に対して丁寧にデータとして示している感じです。逆に被引用回数が低い論文というのは、複雑すぎる解釈や因果関係がはっきりしない論文で、読んでて疲れる論文が多いです。「簡潔」「論理的」というのが一番大事なのではないでしょうか。

先週の細胞分与に関するメールで、「取りに行きます」という旨のメールを送ったところ音沙汰なし。木曜にDoraから「水曜にProject Meetingがあるから、そのときに持ってきてもらったら?」というアドバイス。大物相手に物を頼むことすら恐縮しているのに、そんなことまで頼んでいいの?という感じです。「医科研で会議があるから、そのときに本郷から白金台まで持ってきてもらったら?」と教授、助教授クラスの人に頼む感覚です。日本ではありえない!学生が付き添いの助手と共に分与をお願いするラボに顔を出して、共同実験について簡単に話をするのが常識でしたので、これにはびっくり。一応、「メールを送ったんですけど、返事がありません・・・。でも水曜に会議があるという話ですので、もし参加されるならそのときに持ってきてくれませんか?」という旨のメールを作成・送信。すぐに返事がきて、「残念ながら水曜は行かないんだよね。でもDenisかMikeが行くから、彼らに持っていってもらおう。うちのBethに連絡して、用意してもらってよ」という内容。おいおい、助教授クラスから教授クラスに格上げですか。そんなこんなで、今日はBethに連絡してやりとり。うまく伝わるか不安でしたが、何とか言いたいことを伝えて、お願いすることに成功。来週ちゃんと細胞が届くことを期待して・・・。

その勢いで健康診断の申し込み。向こうの人もネイティブの英語ではなかったので、こちらとしても聞き取りやすく簡単に終了。来週に健康診断です。問診票を持ってますか?と聞かれて、Noと返答。Orientationに出たの?の聞かれて、Noと返答。じゃあ、どうして健康診断が必要だと知ったの?という話になって、Checking Listを持っていて、そこに「要健康診断」とあったという返答。どうやらirregularな手続きを踏んでいる気がします。誰も手伝ってくれないのは慣れてますけど、本当に雇われているのか不安。給料が出なかったら帰国かな(笑)。

日曜日(Sep. 17)

2006-09-20 08:24:13 | ボストン観光
日曜日。昨日の疲れで、昼前まで寝たり起きたり。掃除をしようと一念発起するものの¢25硬貨(quarter)が足りず、洗濯できず。掃除機(備え付け)も充電式のもので、動かすと急に吸引力が低下してまともに吸わず。

そうこうしているうちにPhiladelphia EaglesとNY Giantsの試合が開始。EaglesのQB、McNabbはすごいなぁという試合。セットからQBにパスが渡ると凄い勢いで後ろに走ってパスコースを探してパスを成功させることの繰り返し。24-7と一方的な試合運びで楽勝かと思っていたら、第4QにGiantsが猛攻を仕掛けて残り7秒でフィールドゴールを決めて遂に同点。延長で先に点を取って逆転勝ち。サッカーは何が起こるか分からないという話はよく聞きますが、アメフトでもそんなことがあるんですね。

延長に入ってるうちにMLBも試合開始。2日連続ダブルヘッダーのRed SoxとYankeesの試合。松井が復帰してるかと思ったら、夜の試合は先発出場無し。昼間の試合は先発出場したみたいですけど、代打での登場を待つばかり。待っててもつまらないので、アメフトへ。週明けからWRのBlanch放出ニュースが取り上げられていたPatriotsですが、この日も危なげなく勝利。とはいえ攻撃時に左の防御が甘く、QBのBradyの死角からラッシュを受けて開幕戦に続いてハンブル。対戦するチームはここを重点的に攻めてくるでしょう。

と、スポーツを見ながらもチャングムの誓いが気になるので、むしろそちらをメインに。ついに日本の放送スケジュールを追い越してしまいました。今日はチェ一族が崩壊して、チャングムとミン・ジョンホが駆け落ちして、そうこうしている間にチャングムが中宗の医務官に指名されて、女性でありながらそれを受けるという場面まで。来週の土曜に最終5話の放送で終了です。

おまけ。アメリカの硬貨は¢25硬貨(quarter)の他に、¢10、¢5、¢1があります。稀に¢50、$1硬貨があるそうですが、店ではまず出回ってません。これらの呼び方ですが、¢10はdime(ダイム)、¢5はnickel(ニッケル)、¢1はpenny(ペニー)です。¢25硬貨の裏には通常は鷲が刻印されているのですが、数年前から各州の刻印された記念硬貨的なものも出回っています(50 State Quarters Program)。確率としては10枚に1枚ぐらいの割合でお釣りとして渡されます。今のところ8枚を確保。Pennsylvania, Maryland, South Carolina, Kentucky, Louisiana, Alabama, Illinois, Californiaです。Kentuckyはさすがに馬産地だけあってデザインが馬です。年に5州ずつ、1999年からスタートして今年で8年目ですので今年中に40枚が発行されたことになります。残り10枚はつまり2007年と2008年、私の留学期間中に全て発行されるということでどこまで集められるか(あえてお釣りの中から発掘するポリシーで)楽しみです。

アパート探し (Sep. 16)

2006-09-17 23:14:50 | 生活
今日は本格的に住む予定のアパート探し。いくつかの場所を候補に挙げてもらっていたので、それらを回ることに。

1件目。まずはHarvardに近い場所のStudio。日本でいうワンルームのサイズになります。中は家具なし、レンジと冷蔵庫のみという場所で広さはそこそこで月額$1050。これは相場からいうとかなりお得なお値段だとか。駅から少し離れていて静かな環境なのですが、生活のイメージができないので保留。買い物場所も少し遠かったです。

2件目。Centralに近い場所の家具付きワンルーム。中にはまだ人が住んでいて、どこからどこまで家具が残るのか分かりません。ほとんどの家具は備え付けだそうで、テレビが無いぐらい。外から見ると一軒家で、その一番奥の部屋ということになります。他の住人が出入りしていたのを見ると女性が多い(・∀・)イイ!
ただ月額$1450、交通量の多い交差点そば、近くの建物には落書きが・・・。隣の建物(同じ大家さん)には日本人夫婦が住んでいて、同じ仲介人の紹介で入ったそうです。たまたまその日本人夫婦がいたので少し会話。生活には困らないそうですし、日本人が住んでいるから安全面も問題ないのでしょう。

3件目。予定には無かったのですが、大家さんがどうしても見せたいという物件があるので同じCentralに近い場所でMassachusetts Avenueを超えた反対側の場所に。こちらも一軒家に見えて、各部屋がそれぞれ貸し出されています。改装工事中で、内装はまだまだですが家具付きの部屋。2件目と違って$975という値段。値段がなぜこんなに違うのかというと、バス・トイレが共同。シャワーに関しては問題ないですが、トイレが微妙だなぁ・・・。それでも破格の値段、家具揃いということを考えれば非常に好条件の物件です。

4件目。今度はチャールズ川を渡って対岸へ。Boston Universityに近いワンベッドルーム。家具なしで広いリビング・キッチンとベッドルームが一つ。3階と4階の部屋を見せてもらいましたが間取りは同じで、階層で違うだけ。3階$1200、4階$1100。Fenway Parkにも近く、どんなに雨で試合開始が遅れても延長で試合が延びようとも大丈夫(笑)。難点は日当たりが悪いこと、空港から市内へのバイパス横ということで一日中車が通っていることです。ランドリーも外に出なければならず、不便です。こちらは地下鉄Green Line沿いでした。

5件目。MGHそばのビーコンヒル。ここら辺は古い高級住宅街で、とにかく道路が複雑。一方通行が多いので、車を持っている人はつらいでしょう。通勤に使っているCharles/MGHの南側、坂道を登ったところにありました。ここからだとちょっと坂を下ればすぐにMGHですし、バス乗り場までの徒歩で済みます。広さはあまりなく、家賃が月$1200。交通費が全くかからないという利点はありますが、定期が$44で、地下鉄(ほぼ)全線乗り放題ということを考えると無理にでも地下鉄を使う方が出歩くには便利になります。

全てを見終わって3件目の物件に決定。家具を揃えなくて済むという利点と、駅からの距離、部屋の広さを考えて、バス・トイレ共同には我慢するということに。

1ヶ月分の家賃、Last Month Pay、敷金と仲介手数料で$975×4の$3900が必要に・・・って破産ですよ。初任給もまだですし、銀行残高は$1500。お金が無いと10月から宿無しになるので、親に海外送金の依頼。初任給がちゃんと入れば・・・。

IDカード取得 (Sep. 15)

2006-09-15 22:24:52 | 研究留学
前日にアポイントを取った事務所へID申請。今日はUnit Meetingということを忘れていたので、早めにメインキャンパスへ行って申請。前日にもらったメールではI-9フォームを作成することとあったのでそれを書いていきました。申請したところでは何も言われず、メールのログインIDとパスワードをもらうのみ。IDカードのための情報も何も言われず、ただ受け取っただけ。こちらの事務は非常に縦割りで、他に関する情報は一切出てきません。たらい回しにされるのとどっちが嫌か微妙なラインですけど・・・。

仕方なくIDカード申請の場所を自分で探して、写真入りIDカードを発行してもらおうとしたのですが、8:30~と書いてあった場所に行くと金曜は10:30~という掲示。これもこちら独特で、月曜~木曜、金曜、土曜、日曜と4つぐらいのパターンになっています。日本だと平日は何時から、土日祝は何時から(もしくは休業)ぐらいですので、いちいちチェックするのが面倒です。

まだ時間に余裕があったので、前回は「システムに君の名前が入っていない」と言われた職場近くのIDカード申請場所へ。担当の人も僕の顔を覚えてくれていて、前回に無かったID番号を告げると今回はOKでした。やっとの思いでIDカードを取得。これが無いとビル内の移動も困難ですし、別ビルのカフェテリアで昼食を取ることもできません(ビルに入るのにIDカード提示が必要)。

何とか10時前に手続きを済ませてラボに到着すると、Unit Meetingが開催される気配がどこにもありません・・・。どうやらキャンセルになったようで、さらに部屋内でのmeetingも中止になっていたようです。また、Dooの奥さんの体調が悪いということでDooも今日はラボに来ないという話。"You are the only post-doc here today!"とラボの人に言われました。

Doraも到着して、office内で簡単に会話。科学者のための英語教室の案内状をもらったのと、細胞分与を依頼した人からの返事について相談。同じボストン地域ということで「取りにくれば?」という話でしたが、こちらでは公共交通機関を使ってドライアイス入りの箱を運ぶことはできない(当たり前といえばそうなのですが・・・)し、車もないのでちょっとこちらは保留。

メールを送ったDr.Selkoe、返事をくれた部下のDr.Xia、どれくらいすごいかというと利根川進の論文の共著者になっているくらいすごい人物です。そんな偉い先生たちと交流してるなんて驚きです。これが「当たり前」なのがアメリカが科学大国たる所以なのかもしれません。

不動産仲介業者の方と電話連絡。オフィスに電話があるのですが、外線への接続方法が分からず断念して公衆電話からの通話。明日の昼ぐらいから次に住む場所の下見ということに。明日は競馬に行く予定だったのになぁ・・・。平日は確実に無理で、Suffolkdowns開催日で行けるのは土曜だけなのに・・・。

ポスドクが他にいないし、緊張感なく午後を過ごして早めに帰路。以前に申し込んでおいたShaw's Card とCVS Cardが届いたので今日はCVSで買い物。煙草も切れたので、CVSで購入。通常$5の煙草ですが、キャンペーン期間中ということで2つ買えば1つおまけ。税込みで合計$12弱でしたので、400円程度でしょうか。日本食マーケットではJTの煙草を売っていますが、こちらは$5.60ぐらいなので、日本の煙草の倍近い値段。毎回年齢証明を求められるのはしんどいですが、これくらいして当たり前でしょう。そもそも自販機が大量にあるのが間違いなんですけどね。

おまけ。こちらでは自販機は非常にコストがかかるようです。店頭で買うより2~3割増しぐらいの値段になってます。地下鉄駅構内のペットボトル飲料(500ml)が$1.75ということを考えればそのコストが想像できます。なるべく店頭でまとめ買いした方が「お得」です。

楽しみにしていたBoston Red Sox vs NY Yankeesの試合は雨で延期。日曜にダブルヘッダーで開催されることに。明日もダブルヘッダーだし、日曜もダブルヘッダーになると2日で4試合の強行軍。復帰した松井の打席、早く見たいですなぁ。