研究留学ブログ~ボストン~

留学までの準備段階、ボストン留学の記録など

プレゼン2連発 (Feb. 23)

2007-02-25 14:41:04 | 研究留学
今日はUnit Meetingで私が担当の番。

テンプレは日本時代のものを使用したので、新しく付け加えることもなく、話したく無いこと(流れとは無関係なもの)を削除するだけでOKでしたので楽。話す内容も特に用意せず、アドリブでこなすだけ。まぁ、神経が図太いというか何というか・・・。自分自身ではソツなくこなせたと思いますけど、アルツハイマーとは全く関係ない分野(癌の浸潤転移)でしたので、反応はイマイチ(笑)。質問もHenriとDooから出ただけでした。プレゼンの後には他のUnitメンバーから「良かったよ」と言われましたので、一安心です。PIの一人、Sussanneからプレゼン終了後に質問があって、そのときに「あるタンパク質」と日本で扱ってたタンパク質が相互作用する話をしようかと思いましたけど、一応保留しておきました。Sussanneが扱っている分子はAPPと相互作用する「数字の入った分子」で、日本時代に酵母two-hybridで某ラボメンバーが釣っていた分子です。・・・分かる人には分かるはず。

その後は実験の待ち時間を利用して、英語のコース用のプレゼン作成。Unit Meetingで使ったやつをさらに削除して10分程度に短縮。こっちはなるべく簡単に、視覚に訴えるように工夫。クラスメイトの中には生化学や細胞生物学が専門では無い人も含まれる(社会科学や法律系までいます)ので、できるだけ簡単な内容にすることに。

昼過ぎまでかけてやって、実験を終わらせていざ教会へ。クラスに入ると、思いのほか人数が少ない・・・。先生の一人であるLeeもいなかったし、気難しいドイツ人もいないし、中国人のHarvard Law Schoolに行ってる人もいない・・・。気楽な立場でプレゼンをして、時間通りに終了。こちらの場合はプレゼンの中身というよりは「プレゼン手法」や「発音」が大事になってますので、終わったあとにはそれらの点でアドバイスを頂きました。人数が少なかったのもありますけど、いくら私に対して話しかけやすいからとって、何も参加者全員でアドバイスをしなくても(笑)。スライド作成に関しては図の大きさが統一されておらず、スライドによって大きい写真や小さい写真があったりしているという指摘。色使いに関しては特に問題なし。スライドとスライドの間で話が途切れる傾向にあったので、スライド間をスムーズに接続させる手法を身に付けること、いろいろ頂きましたm(_ _)m

発音に関しては3点。一つは単語中のオーの発音を省略している点。例えばendocytosisやcytokinesisという単語のエン「ド」、サイ「ト」の発音ができておらず、endやsightのようにオーの発音を省略してしまっているということです。あとはl(エル)とr(アール)の発音が区別できていない点。これに関連してもう一つはregionの発音。

region, legion, lesion

この3単語、うまく発音できますか?カタカナ表記してしまうと「リージョン」で全て同じように思いますが、regionはlegionやlesionと違って最初がrの発音です。さらにregion、legionの-gio-部分はlesionの-sio-部分に比べて弱い発音になります。ましてやlesionは傷害、病変という医学系に関連した用語ですので、この発音ミスは誤解を招きます。

帰りはスペイン人のElisendaと一緒に。彼女もCentralに住んでいて、途中まで帰る方向が一緒、というより彼女の帰り道に私の家があるという感じでした。

早めに就寝予定のはずが、上の階でパーティーが始まったよ・・・。3時近くまで騒いでたなぁ。いっそ学生禁止にして欲しいんですけど(笑)。


余談
YouTubeで最近の日本のお笑いもチェックしています。R-1で優勝した灘義さんはスミス夫人時代から知ってますけど、ディラン・マッケイのネタは面白いものでした。バカリズムもコンビ時代から見てました。古い日記を漁ったら、2001年9月に「バカリズム不調?」ということを書いていました。そのときに「桂芸能社で頭上にデビル君が飛ぶ枡野さんが好きでした」という記述も。今は一人で「トツギーノ」ネタですが、一通り見てしまうと展開が分かってしまいます。それでも言い方で笑ってしまいますし、枡野さんの顔(真面目な顔でたまに何かに対してムカついている感じの顔をする)が面白かったりします。売れるかどうか分かりませんけど、ムーディ勝山さんもブームが来るかも(笑)。「右から左へ受け流すの歌」、聞くたびに「何が来るんだ?」と突っ込んでしまいます。まだ知らない人は是非チェックしてみてください。

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Presentation & Pronunciation (Jan. 19)

2007-01-21 10:23:45 | 研究留学
新しい英語の教室がスタートしました。といっても、この日は受付と簡単なコース説明会。前回のScientific Writingクラスと取った人は、新設されたEditingのクラスに流れたみたいで、自己紹介の時には誰も知り合いがいない状況でした。先生のJaneとは授業開始前の雑談の時に話をしたくらいで、あとは全員知らない人・・・。前のWritingのクラスの最初の時はいろんな不安感もあって、警戒心バリバリ(笑)で自己紹介をやったのですが、4ヶ月をアメリカで過ごしてみてそんなものはどこかに忘れてきたようです。帰りはHarvardのYuichiさんという方と一緒にRed Lineで帰宅。この方が今回唯一の日本人クラスメートです。昨年の4月に阪大を卒業して、現在はポスドクとしてこちらに留学中だとか。

また短い近況報告ですなぁ・・・(苦笑)。
関係各所から問い合わせが来ている新規アルツハイマー病の原因遺伝子発見のニュースに関して。SORL1 という遺伝子のSNPが老年性アルツハイマー病の因子ではないかという報告が、先週のNature Genetics の電子版に掲載されました。現在明らかになっている遺伝性のアルツハイマー病の遺伝子はAPP, PSEN1, PSEN2 の3種類のみ。これらは全て若年性アルツハイマー病の原因遺伝子です。老年性アルツハイマー病を引き起こす遺伝子はApoE の多型ですが、あくまでもリスクファクターで異常があると必ずアルツハイマー病になるわけではありません。今回のSORL1 も同じで、リスクファクターとしてのSNPです。全患者のうち10%~20%ぐらいがこの遺伝子異常に関連されていると考えられているようですが、大騒ぎするほどの発見ではないというのが正直なところです。今回関連が報告されたSNPの一部はcDNA上にあり、アミノ酸置換が生じているのですが、多くはイントロン部位にあり、果たしてその影響なのか、SNPがある場合だとSORL1の発現量が低下するそうです。SORL1の機能とAPPの関係は以前から示唆されていて、細胞表面にあるAPPをリサイクルするのにSORL1が必要で、SORL1が不足するとAPPがERに送られてβ-clevage→γ-clevageと一連の切断反応でAβを産生する方向に傾くみたいです。


面倒なので。。(~Dec. 23)

2006-12-24 07:09:20 | 研究留学
省略します(笑)。
途中で何があったか思い出しつつ・・・。

12/20
この日は関係各所へのクリスマスカード書き。といっても、この日記の読者に届くのはごく僅かかと。よく考えたら大学時代のサークルメンバーの住所とか一人として知らない可能性まで。というわけで、高校時代の同級生とか親戚とかアメリカでお世話になってる人たちに。5通がアメリカ国内で、28通を海外発送(27通日本、一枚だけドイツ(笑))。発送に3000円近くかかりました。航空便が一枚¢83だったかと思います。来年クリスマスカードが欲しい方はメールで連絡ください。

12/21
クリスマスモードで人が少ない気がします。うちのラボは全員来てますけど、隣のAndrewとEugeneはクリスマス休暇なのか、みかけません。まぁ、培養室が空いていると実験がやりやすいんですけど。この日は以前にラボにいたChrisが顔を見せにきました。会えない可能性が一番高い彼だったんですけど、これで昨年の面接の際に話をした全員に会えました。実験の進捗具合ですが、あまり芳しくありません。まぁ、4ヶ月(実質3ヶ月)も実験していれば壁にぶち当たることもありますよ。と楽観しつつ、Doraが帰ってくる年明けまでには今の実験のデータをきっちり仕上げないといけません。

12/22
クリスマス前の最後の平日。Doo、Henri、Mary、Camilaからクリスマスカードをもらいました。Coryからはチョコレート・・・。え、職場でクリスマスカード交換?こっちは何も準備してません(汗)。日本にいた頃はそんな習慣は無かったし、年賀状も出さない人でしたので。あ、ちなみに喪中ですので実家にも年賀状は送らないでくださいね。といっても私の実家の住所を知ってる人もいないと思いますけど。

12/23
強引に今日の日付に(笑)。今のところは家で引きこもり中。外に出る予定も特に無し。JRAのホームページを見ながら有馬記念の予想。ディープが勝つかどうかですけど、まぁ勝つんじゃないですか。昨年の有馬記念でのハーツクライのように前でレースをする馬を交わせない可能性もなきにしもあらずですけど、ダイワメジャー、ドリームパスポートといった人気どころしか浮かんでこないですから・・・。サイン読みだと松坂「大」輔が「メジャー」リーグ、海外挑戦の夢ということで「ドリーム」「パスポート」なんかも鍵かもしれません。毎回サインで決まってたら苦労しないですけどね。シンプルに「サヨナラ」で3-4-7ってのはどうでしょう。3連単か3連複かはあえて宣言しません。こっちの時間では発走は夜中の1時半頃でしょうか、明日の午前にでもJRAのページからレース映像を見たいと思います。

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研究室忘年会? (Dec. 13)

2006-12-20 12:20:48 | 研究留学
今日はラボ全員で昼食会。金曜にはDoraが休暇に出かけるので、その前に一年の締めくくり(日本でいえば忘年会?)をば。実は昨年にも同じような会に参加させてもらっていて、そのときはギリシャ料理の店でした。

今日の場所はCopley Square近くのアジア料理の店。メニューは英語(アルファベット)で統一されていますけど、寿司の欄には「Kappa roll」とか「Uni」とか日本語のメニューも。他に韓国料理、タイ料理も含まれて、いろんなジャンルが楽しめそうです。私はあえて石焼ビビンパをチョイス。「Nabeyaki Udon」とかもあったんですけど、ハズした時のダメージがハンパ無いと思ったので、日本料理系は除外。Doraはベジタリアンなんですけど、味噌汁を注文してましたねぇ・・・。前から疑問だったんですけど、ベジタリアンってどこまで食べる範囲が許されるのでしょうか?肉、魚そのものは確実にダメだとしても、たとえば卵ってどうなんでしょう?それから牛乳や乳製品(バター、クリーム、チーズ)の類はどうなるのでしょう。そして最も疑問なのがスープを取る際に使う肉・骨はOKなのでしょうか?厳密な精進料理の場合、昆布しか使わずに出汁をとるみたいですけど、日本料理のほとんどは鰹節、昆布からの出汁ですからねぇ・・・。日本旅行の際には注意してもらわないと。

昼食後、ラボに帰ると3時過ぎ。それからも黙々と実験。今はいろんな可能性を探れる段階ですから、いろいろ試してテーマを広げることも大事。「これは!」と思えるものが出てくれば、そこに集中するのみです。それでも土台をいくつか持っていたほうが、一つのテーマが行き詰った際の保険にもなりますし。どっちも一緒に進めると二兎追う者何とやらですので、確実に一つ一つ仕留めていければと。

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クリスマス・パーティー (Dec. 8)

2006-12-13 12:55:49 | 研究留学
先週から全く更新できず・・・。忙しいわけではないですけど、家でダラダラ他のことをしていると更新するまでには至らないという日々です。

金曜日。この日は以前からUnitのX'masパーティーがあるということでしたが、あらかじめ「英語のクラスがあるから」と幹事の人にだけメールを返信していました。他のメンバーには内緒で、こっそりラボから抜け出してしまおうと画策していたのですが・・・。シャトルバスが出るまでの間、ラボのオフィスで論文読みをしていたらLarsがやってきて"Stop your work right NOW! Come to my office and enjoy pre-X'mas party!"と脅されました(笑)。Larsのオフィスはたまに秘密のパーティーが開催されているのですが、今回は初めて呼ばれました。HenriとMaryとCamilaも既にいて、だいぶ出来上がっていました。そこで今日のパーティーに行かない旨をみんなに伝えると、総スカン!・・・ということで強制連行されました(爆)。

パーティーはフェンウェイパーク横にある店の一画を借り切ってのパーティー。多くのUnit Memberがいる中、奥さんや旦那さんを連れてきている人もいました。食事をしながら、他のメンバーと会話。といってもこちらから話かけるのではなく、むこうが興味を持ってくれて話しかけてくれるのを待つばかりなのですが(汗)。クリスマス・パーティーといえばプレゼント(←そうなのか?)、一番盛り上がったのがプレゼント交換会でした。プレゼント交換の方法なのですが、テーブルの上にみんなからのプレゼントを並べ、クジを引いて出た番号順に自分の好きなものを選ぶという方法でした。ただ、後から引いた人は自分のプレゼントが気に入らなければ、それより前に出たプレゼントと交換できるというルール。私は最初にスターバックスのギフトカードを引いたんですけど、モネの画集と交換されてしまいました。

え?急遽参加を決めたのに、どうしてプレゼントを持ってたかって?それはMaryたちが急いで「作って」くれたからです。Rudy(部門長のDr. Tanzi)が昔ミュージシャンだったので、その無料コンサートチケットを1~2分で作成して、「これ持っていけば大爆笑だから!」と渡されました。あとは何とかしてこれをRudyに押し付けるかが鍵でしたけど、Camilaが封筒に"The Best Present EVER!"と書いたのが功を奏してRudy自らその封筒をチョイス、中身を知ってる一部の人は既にこの段階から笑いをこらえるのに必死でした。開けてみて中身を確認、周りは大爆笑。ちょっとジョークの度が過ぎましたかね?でも私は悪くないですから(笑)

帰りはBryceと一緒にGreen LineとRed LineでCentralまで。英語のクラスも大事でしたけど、今回のパーティーに参加したことでみんなと顔見知りになれたのが一番大きかったです。

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一週間まとめ (Dec. 1)

2006-12-03 03:31:16 | 研究留学
今週も忙しかったです。特に水曜日。

水曜は某社のキットを使って細胞の実験。初めての実験でしたので、どれくらい培養室を予約して良いか分からず、とりあえず2時間の予約。やっていくうちに2時間では終わらない気がしたので、隣のベンチに移動して継続。結局3時間かかりました。その日のうちに結果が出せる状態でしたので、最後までやりとげましたけど微妙な結果が出てしまいました・・・。ネガコンがうまく働いていないようで、実験条件の最適化が必要な状態かと思われます。

木曜は前日の疲れが抜けず、遅めの出勤。データを整理しつつ、細胞をちょこっと触って終了。今週はもう実験したくない気分(笑)。

金曜。今日のUnit MeetingはDooの当番でした。実はポスドク同士で何をやっているか、未だにつかめないのですが、今日のセミナーでDooが何をやっているかがはっきりしました。いろいろデータを見ていると今のラボで何ができるのかも分かりましたし、これをふまえて自分の実験もいろいろ追加できそうです。細胞は週明けまで触らなくて良さそうなので、電気泳動をしかけてWesternの準備。これも週明けの予定。

そういえば昼食時にWarrenと一緒になったときに、新島襄に話題が及びました。何でも、Warrenの通う教会に新島襄がいたそうで、「日本語のパワーポイントファイルがあるんだけど、翻訳してくれないかい?」と頼まれました。もちろん快諾・・・。でも新島襄って何をした人?歴史で習った記憶がありますけど、曖昧な記憶です。(追記:同志社大学の方、卒業生の方すいません。設立者ですね。新渡戸稲造とごっちゃになっていて、あやうく「武士道」を書いた人ですといいそうになってしまいました)

Scientific Writingの前にちょっとBordersで買い物。以前に述べたClive CusslerのOregon Fileシリーズで、Golden Buddhaを読み終えたのでシリーズ第2作目にあたるSacred Stoneを購入。横にはDirk PitシリーズのTreasure of Kahnがハードカバーで置いてあったのですが、現況では2冊も読めるはずもなく断念。ちょっとだけプロローグを読んでみたところ、最初のシーンは元寇のようでした。Sacred Stoneを読み終えた時点でペーパーバック版が出ていたらそちらも読んでみましょう。

今日のScientific WritingではGrantの書き方。といってもまだGrantを書けるようなデータも無いわけで、まぁ参考にといった感じ。興味深いサイトでCRISPというのを紹介してもらいました。Computer Retrival of Information on Scientific Projectsの略なんですけど、こちらのサイトでは過去・現在進行中のGrantに関してのデータが掲載されています。検索機能もあって、自分の興味がある分野の単語やタンパク質の名前を入力すれば、それらに関するGrantが表示されます。これって実は留学先探し・職探しにも役立つのではないかという気がします。例えば留学を考えているボスの名前を入力して、現在どのようなプロジェクトに関してGrantを取得しているのかが分かりますし、興味のある分野を調べればおのずとコンタクトをとるべき人物も分かります。また、Grantがいつまで続くのかも分かるので、自分が留学したい期間(少なくとも最初の1~2年)がGrantでカバーされていれば、給料をそのGrantから出してもらえる可能性もあります。逆に考えればPubMedで論文だけを見ていては分からないこともあります。論文を出すまでにはギャップがありますので、必ずしもそのラボにおける「最新」の研究ではない可能性があります。筆頭著者が独立してしまったため、既にそのラボでは扱ってない研究内容の論文をもとにCVを送っても良い返事は得られないでしょう。と、今後の留学を考えている方に向けたメッセージ(笑)

CRISP-Quary Form

おまけ。Scienceの論文
PI(3,4,5)P3 and PI(4,5)P2 Lipids Target Proteins with Polybasic Clusters to the Plasma Membrane
いまだにLipidに未練がある私(笑)。もちろんArp2/3関連の話題もフォローしてますよ。この論文は何が秀逸かというとSupplemental Informationの量。調べた全ての低分子量Gタンパク質の細胞内局在を詳細に検討しています。この図だけでも価値があります。

さらにおまけ。
http://www.youtube.com/watch?v=MUaSxZf35O8
http://www.youtube.com/watch?v=iQCbgjbrA_M&NR

何でこんな動画にいきついたのか不思議?でも笑えます。息抜きにどうぞ。

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休み明け (Nov. 27)

2006-11-28 10:28:44 | 研究留学
たまっていた分を更新。

金曜。一応ラボに出勤。暦の上では平日ですから、バスも普段どおりに運行。ちょっと実験をしかけて、あとは月曜のミーティングに向けたデータ整理。ラボメンバーには会わずでした。夜はジャパンCダートの検討と購入。といってもこのメンバー構成だと何が来ても不思議は無いという予想で、不真面目な馬券購入。コンセプトは1)石坂厩舎バンザイ・2)森厩舎バンザイ・3)外人騎手バンザイ・4)地方競馬騎手バンザイの軸2頭で3連複数点流しとワイド。結果から一番近かったのは1)の石坂厩舎バンザイ(1着4着)でした。外してもあまり悔しくないレースでした(だったら最初から買うなという話(笑))

土曜。一日家で休日を堪能。Suffolkdownsに行っても場外馬券しか売ってないですし、無理に郊外まで行く必要も無いかと。街は買い物客でごったがえしていたそうですけど、そんな喧騒に揉まれることもなく。夜は当然のようにジャパンCの検討と購入。こちらはちょっと真面目に予想して、ディープ1着付けの3連単流しを200円。個人的にはハーツクライが人気というのがどうしても理解できず、思い切って消しの選択。喉鳴り云々に関しては気にしませんでしたけど、前走の負け方も微妙でしたし・・・。2着3着には3歳馬(サムソンとドリパ)とデットーリの3頭をチョイス。フサイチパンドラとかも気になったので、こちらはディープ軸の3連複流しの1点に追加。あとは「万が一」に備えてサムソン・ドリパの馬連も購入。結果はディープ→ドリパ→ウィジャで38倍。久々にG1を的中できた気がします。

日曜。ラボで仕事。月曜のミーティングまでに出しておきたい結果があったので、休日返上で仕事。ところが金曜の実験でボーンヘッドをやらかしてしまったようで、計画通りに進まず。こればっかりは取り返しがつかなかったので、急遽翌日に実験できるように細胞を調整。そうこうしているうちにDooとEugeneがラボに現れて実験をしていました。私は一足先に退散。

今日(月曜)。とりあえず午前中に一つ実験を仕掛けて、ミーティングに向けた資料整理と論文読みも少々。夕方4時からという時間でしたけど、今回は事前に言いたいことを整理していましたし、今後の方向性に関しても聞きたいことが聞けたので、満足のいくミーティングでした。まぁ、このミーティングで午前中に仕掛けた実験(再確認のための実験)は必要無いだろうということで、今日は終了。

最近はYouTubeで日本の音楽を聴いています。まぁ著作権云々という問題もありますけど、数多くのPVがアップされています。メジャーなバンドや歌手のPVを一通り見終わって、ふと気になったYellow Generation(笑)。知らない人のために説明しておくと、放送作家のおちまさと氏がパーソナリティをつとめていた「ロストジェネレーション」というラジオ番組で詩の朗読を担当していたメンバーが、2002年にユニットを結成して「Lost Generation」という曲でデビューしました。当時の私は「おちまさと信者」でしたので、ファーストアルバムを購入して聴いていました。このユニットの特徴的な点は「詩ありき」で曲を作る(というか提供してもらう)ところで、印象的なフレーズがいくつもあります。またPVも全て「おちまさとプロデュース」でしたから完成度が非常に高かったです。Wikipediaで最近の活動をチェックしたら何と2006年11月15日、ブログで解散を発表。だとか・・・。気になって某巨大掲示板を見たところ、デビュー初期のおちまさとプロデュース時代と比べて、その後の活動がパッとしなかったからだろうという書き込みがありました。確かに私がYellow Generationの活動を知っているのは初期だけです。ちょうど3rdシングルのCarpe Diemを発売して、直後のアルバム発売まで。これってテレビ版「ロストジェネレーション」が終わった頃なんですよ。
過去の日記検索「イエジェネ」
過去の日記検索「Yellow Generation」
今改めて曲を聴き返すとやっぱり良い詩です(・・・としみじみ)。日本に帰ったらイエジェネのアルバム持ってきます。

サンクスギビング前日 (Nov. 22)

2006-11-24 03:11:04 | 研究留学
今日はサンクスギビング前日ということで、休日に向けての追い込みをする人もいれば、既に休日モードで出発まで時間つぶしという感じの人も。誰が誰とは言わないですけど(笑)。Dooも早めに帰宅。おそらく、明日のパーティーに向けての買出しに行くのでしょう。サンクスギビングは日本の正月に近い雰囲気かもしれません。多くの店が休業しますし、食事は伝統料理(サンクスギビング=七面鳥、正月=おせち料理)を用意して家族が集まるという点では同じです。翌日は大売出しがあるという点でも一緒。日本では「初売り」で福袋を買うことになりますけど、こっちではブラック・フライデーと呼ばれてあちこちで大売出しが行われるそうです。サンクスギビングは11月第4週木曜日と制定されていて、その翌日はもちろん金曜日です。なぜ「ブラック」なのかというと、この日の売り上げで黒字に転じる店が多いことからブラック・フライデーと呼ばれるそうです。この話を聞いて、一日の売り上げだけで黒字に転じたとある競馬場を思い出してしまいました。

昼食はHenriと一緒に149で食べて、そのときにHenriの予定も聞きだしました。Henriは家族と一緒にドライブに出かけて週末を過ごすそうです。サンクスギビングの週末は民族大移動ということで空港も混むし、高速も混むそうです。これも日本の正月と似ているかも。他に日本とフィンランドの教育システムについての話も。フィンランド語は全世界で500万人が使用していて、そのうち95%がフィンランド国内ということで日本語と似た環境です。フィンランドは教育レベルが高い国の一つですけど、大学では授業が英語で行われることがほとんどで、そういった点では日本語で講義を行う日本とは大きく異なります。

研究室に戻って、実験はそこそこに論文読み、実験計画とそれに付随する情報収集。煙草を吸うたびに新しい課題を頭に描いて、それに基づいてさらに情報収集。気がついたら夜でした。

帰りはCentral駅前の酒屋で明日のための仕込み。といってもワインに詳しいわけでは無いので、ラベルに馬の絵が貼ってあった赤ワインをフィーリングでチョイス。日本のお酒も置いてありましたけど、日本酒は好みの差があるのでちょっとひねって梅酒をチョイス。甘すぎるかもしれませんけど、日本人の方も見えるそうなので、懐かしんでもらえれば。というか、自分が飲みたいというのもあるんですけど(笑)。さすがにサンクスギビング前日ということでレジは長蛇の列。店員さんにID(パスポート)を提示したところ、「アリガトウゴザイマス」と日本語で対応されました(^^)

明日はゆっくりと過ごして、パーティーに向けて体力を養います。

休日出勤 (Nov. 19)

2006-11-21 10:15:37 | 研究留学
今日は休日出勤でした。さすがに2日連続で家に籠っているとカビが生えそうだったので、時間を見計らって職場へ。この場合の「時間を見計らって」はバスの時間です。土日は30分に一本なので、中途半端な時間にMGHに着くと20分ぐらい待ちますので。無料シャトルにこだわらずに普通のバスでいいだろという話もありますけど・・・。

ラボに到着するといつもと違って人がウロウロしていました。EugeneとCamilaもいて、他の実験デスクにも何人かチラホラ。まぁ、木曜日にはサンクスギビングということで日曜出勤はそのための貯金といったところでしょうか。実験自体は薬剤処理をしてひたすら待つだけでしたので、待ち時間の間に論文数報チェックして、現在進行中のプロジェクトの概要と具体的な実験計画を策定。どこまで大きい絵が描けるか分かりませんけど、いろいろ書いてるうちにまた論文を引かなきゃだめだったり、調べていくと枝葉が細かくなって幹を見失いそうになります。根幹(テーマ)をしっかりとさせて、枝葉(データ)は幹に栄養を充分に送るだけ必要。かといって過剰の枝葉は幹を隠してしまいますし、他の枝葉も光が当たらなくなり、結果として木全体(論文)の見栄えを損なってしまいます。急いで接ぎ木をしなくても幹から自然の流れで枝葉が伸びるというのが一番良いでしょう。時には考えながら枝葉の方向を変えて、良い木を育てるのが望ましいかと。これを「研究は盆栽だ」理論と名づけます(笑)。

最終バスに間に合うように帰宅。家ではネットサーフィンと相変わらず。体調が芳しくないので早めに切り上げて就寝。不眠ってわけではないですけど、朝起きても疲れが抜けてないことがしばしばあるので。精神的なものから来てたら嫌ですねぇ・・・。まぁ木曜にはパーティーがあるし、その翌々週には先輩がボストンに来るし、その週末はBobとMohegansunだし、そうこうしているとクリスマスだし。楽しいことが目白押しと考えて乗り切ります。

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長く感じた一週間でした・・・(Nov. 18)

2006-11-19 13:37:27 | 研究留学
今日は土曜ですが、どこにもでかけないで一日中家でネット。軽く引きこもりの状態でした。いや、ここ数日が非常に忙しくてラボ内でDooとdiscussionをしない日は無いという状況。つまり、何かしら英語でコミュニケーションを取る必要があるわけで、週末ぐらいは一人でボンヤリと過ごしたい気持ちでした。

今週やったことといえばインフルエンザの予防接種。こちらでは"Flu-shot"と呼ばれています。MGHだから特殊というわけではなく、MITの人に聞いても受ける機会があるそうなので、アメリカでは一般的なのかもしれません。注意書きの中には日本語で書かれたものも置いてあり、MGH内には意外に日本人が多いのかなぁと思いました。

金曜のScientific Writingのコースでは全出席をしているのは私一人だけだと思います。何人かと仲良くなって、シャトルバスで会っても会話をするようになりました。他にも「149ビルでよく見かけるんだけど何階で働いているの?」という目撃情報が寄せられていまして、149ビルでは迂闊な行動は出来ないなと(笑)。昼食をとるのとバス待ちぐらいしか用事は無いんですけどね。今週はCV・レジュメ(履歴書)、推薦書の書き方の講義で、他人の推薦書を書く機会はまだ無いと思いますけど、自分で自分の推薦書のdraftを書く場合には非常に有効。文法ではIndependent Clause(独立節)とDependent Clause(従属節)についての勉強。従属節に関しては緩いルールの一方、独立節同士を結びつける場合には明確なルールがあります。これに関しては気をつけなければならないところです。クラスの最後では前回の宿題を全員で議論しながら文章校正。ピリオドが多い課題文をいかに流れるようにつなげて、ピリオドを減らし、どのように文章間の関係を明確にするかが課題。WordのReadabilityという機能についても言及。詳しくはWordを立ち上げて、Helpメニューから「読みやすさ」で検索してもらえれば設定方法が分かると思います。英文の場合、一番下に出てくる3つの項目が読みやすさの指針で、passiveは英文中に使われている受動態の割合、reading easeは読みやすさで100点が最高で、数値が高いほど易しい文章を示し、grade levelというのが学年換算で何年生が理解できるレベルであるかを示してくれます。ちなみに学術論文のほとんどが12年生(最大値)を示していて、いままで自分が書いた文章がこれ以下ではないかと不安に思ったり(笑)。この日の授業は30分延長して9時半までかかりました。

松坂関連。
予想していた通り、金曜のmetro紙のToday's debateのコーナーで松坂関連の質問がありました。
Do you think the Red Sox spent too much money trying to communicate with Japanese pitcher Daisuke Matsuzaka?

一人目
Yes. In some ways I think the wanted to outplay the Yankees, which is always going to hurt them.
松坂投手への金額はあくまでもYankeesに取られたくない、負けたくないという一心から出たものだという評価。なかなか冷静。

二人目
Anything that hurts the Red Sox is good for me. I'm a Yankee fan.
Red Soxが苦しむことなら何でもOKですって。理由はYankeesのファンだから(笑)。巨人が清原を取った時も同じようなことを阪神ファンが言ってたような・・・。

三人目
Absolutely not. More than likely it's working as long as we get good pitching and the Yankees are behind us.
とYankeesを試合で負かし、Red Soxが優位に立てると思えば高いという金額ではないという評価。

まぁ、二人目は特殊な例ですけど(笑)ボストン市民は半信半疑の状況だと思います。っていうかまだ交渉権獲得だけですから。1ヶ月以内に契約交渉がまとまらないと悲しくなりますよ・・・。来シーズンはみんなでFenwayに行こうとラボ内で盛り上がっているんですから。

D-Mat
新聞を飾った松坂の写真。右の新聞は早くもRed Soxのユニフォームを合成済み


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