研究留学ブログ~ボストン~

留学までの準備段階、ボストン留学の記録など

あっという間の一週間 (Sep. 18~22)

2006-09-23 11:22:37 | 研究留学
もう金曜の夜ですよ。特に変わったこともなく、ひたすら論文読み。一日2~3報を読んでいる気がします。頭の中を整理しつつ、今後何をやるべきかをいろいろ書き留めてます。まだDoraとは具体的な実験の話はしていませんけど、頭の中にあるプロジェクトで大丈夫なのかどうか・・・。「結果の読める実験」というのはこじんまりとした論文にとどまることが多く、世間に影響を与える論文とは言えません。NatureやScienceは簡潔かつインパクトの高い論文が多いので、被引用回数も自然と多くなります。Cellなどは生化学、分子生物学、細胞生物学で非常に専門的ですが、非常に多くのデータを「筋を通して」かつ「論理的」に論じているので、読むのに苦労しますけど、一つの物語を読んでいる感覚に近いです。論文を読みながら思いつく全ての疑問に対して丁寧にデータとして示している感じです。逆に被引用回数が低い論文というのは、複雑すぎる解釈や因果関係がはっきりしない論文で、読んでて疲れる論文が多いです。「簡潔」「論理的」というのが一番大事なのではないでしょうか。

先週の細胞分与に関するメールで、「取りに行きます」という旨のメールを送ったところ音沙汰なし。木曜にDoraから「水曜にProject Meetingがあるから、そのときに持ってきてもらったら?」というアドバイス。大物相手に物を頼むことすら恐縮しているのに、そんなことまで頼んでいいの?という感じです。「医科研で会議があるから、そのときに本郷から白金台まで持ってきてもらったら?」と教授、助教授クラスの人に頼む感覚です。日本ではありえない!学生が付き添いの助手と共に分与をお願いするラボに顔を出して、共同実験について簡単に話をするのが常識でしたので、これにはびっくり。一応、「メールを送ったんですけど、返事がありません・・・。でも水曜に会議があるという話ですので、もし参加されるならそのときに持ってきてくれませんか?」という旨のメールを作成・送信。すぐに返事がきて、「残念ながら水曜は行かないんだよね。でもDenisかMikeが行くから、彼らに持っていってもらおう。うちのBethに連絡して、用意してもらってよ」という内容。おいおい、助教授クラスから教授クラスに格上げですか。そんなこんなで、今日はBethに連絡してやりとり。うまく伝わるか不安でしたが、何とか言いたいことを伝えて、お願いすることに成功。来週ちゃんと細胞が届くことを期待して・・・。

その勢いで健康診断の申し込み。向こうの人もネイティブの英語ではなかったので、こちらとしても聞き取りやすく簡単に終了。来週に健康診断です。問診票を持ってますか?と聞かれて、Noと返答。Orientationに出たの?の聞かれて、Noと返答。じゃあ、どうして健康診断が必要だと知ったの?という話になって、Checking Listを持っていて、そこに「要健康診断」とあったという返答。どうやらirregularな手続きを踏んでいる気がします。誰も手伝ってくれないのは慣れてますけど、本当に雇われているのか不安。給料が出なかったら帰国かな(笑)。

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