II かやく御飯とかす汁
『食卓の情景』『むかしの味』『散歩のとき何か食べたくなって』など、池波正太郎さんの食を題材とした随筆が大好きだ。
若い頃これらがボロボロになるまで貪る様に読み、掲載されている店を旅の地で訪れるのが楽しみだった。
例えば上田の刀屋やべんがる、
例えば名古屋の大甚や百老亭、
残念ながら閉店して久しい松本の竹乃家は実に美味しかった。
ここ大阪では、夫婦善哉、重亭、そしてここ大黒。
初めて伺った時は、思いの外こじんまりとした店内に人が溢れていて驚いた。
2回目のこの日は、運良くスムーズに席を確保できた。
ビール(中)で喉を潤す。
つまみにはぬた
ビールを飲み終えたら御飯だ。
かやく御飯(中)
煮付けか焼き物が迷ったが、さわら焼物にする。
汁物は、かやく御飯と並ぶ名物のかす汁
大阪の料理文化はだし文化。
京料理の様な淡い出汁ではなく、しっかりきいた出汁が決め手で、はっきりした味付けが関東育ちの私でもうまいと思う。
かやく御飯もこんにゃくやお揚げが極細かく刻まれており、なはりしっかりとした出汁で炊き上げられている。
いつかこの折詰を帰りの新幹線で食べながら帰京してみたい。
ごちそうさま。
宿への帰りがてら、わなかのたこ焼きを買って帰る。
こちらも結構結構。
20191112
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