はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

日本語爆発

2011-04-15 17:17:20 | 杭州で子育て
日本にいるたった10日の間に
ユキは日本語が爆発的にわかる&話せるようになった。

日本に行く前、日本語と接する機会はDVDや私との会話(一日2時間くらい)、隔週で参加させてもらっている子供たちの日本語サークルしかなく、
こちらの話していることはだいたいわかっているようでも、話す言葉は単語だけで、
中国語のように文章で話すことはなかったのに。

初日、ユキはおばあちゃんに「タマゴがほしい」と言おうとして、中国語で何度か「タマゴ」と言ってみたが、通じないとわかるとしばらく考えた後、日本語で「タマゴ」と言った。
きっと通じないとわかって、頭をフル回転して記憶の中から「タマゴ」という日本語を見つけ出したのだと思う。
最初のうちは中国語のわからないおじいちゃん、おばあちゃんに向かって中国語で話すこともあって、私が通訳したりしていたのだが、
日がたつにつれ、おじいちゃんおばあちゃんには日本語でしか話さなくなった。
しかも私たちが日本語で話しているのを聞くと、すぐ単語や動詞を真似して、しばらく経つともう使っているのだ。

私や相方は「せっかく日本に帰っても、日本のおじいちゃんおばあちゃんとは通訳なしでは話ができないだろう」と思っていたので、もうびっくり。

「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみ」など、中国語では概念すらない挨拶の言葉も使えるようになった。
「ごはん食べる」「お風呂入る」「(お外に)行く」「(お茶が)熱い」「(お水が)冷たい」などの言葉がスラスラ出てくる。
最後の数日では、電話が鳴るとダッシュで受話器を取り、「もしもし●●です~」と言うまでになった。

子供の吸収力はすごいとは聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった。
ちょうど2歳過ぎの今の時期が、言葉の習得に適しているというのもあると思うが。
10日間でこの勢いなら、1ヶ月、数ヶ月滞在したらもうペラペラかも、と思うともっと日本に滞在したかったが、そうできたら今度は中国語の方を全部忘れてしまうかもしれない。

ユキの日本語の習得については悩むことも多いのだが、最近はそんなに悩まなくてもどうにかなるのでは、と思い始めている。

そう思わせてくれるのは、会社の同僚達。
皆大学から日本語学習を始め、日本に行った事がないなんて信じられないくらい、日本語が堪能なのだ。
もちろん仕事上で日本語を勉強する必要に迫られているから、というのもあるだろうが、日本のアニメだったりゲームだったり、ジャニーズアイドルだったり、何か一つでも日本語学習のモチベーションを高めてくれるものがあるという人が多い。
うちの仕事は通訳ではなく翻訳なので話す方はともかく、日本語の文章力や語彙力の多さには日々感嘆させられる。

面白いことに文章力や語彙力に関しては、必ずしも小さい時から学習を始める必要はないらしいことがわかってきた。
会社には家庭の都合で小さい頃日本で育った後中国に帰国した、ほぼバイリンガルの人がいて、話す方は全く日本語ネイティブのようなレベルなのだが、その人の書いた日本語の文章を見て「あれっ?」と思ったことがあった。

文章では正直、大学から学習を始めた中国人の同僚たち、または結婚後旦那様の留学について日本に行き、某有名大学の国文科を卒業した人の方が格段に上手いし、語彙も多いのだ。このことは母語である中国語がしっかりしていることと、非常に関係があると思う。

今回は日本語を爆発的に覚え&話せるようになったユキも、中国に帰ればまた日本語を忘れてしまうだろう。
でも中国で育っても、何かしら日本に対するつながりと言うか、興味を持てるものがあれば、大人になってからでもそれが語学を学習するモチベーションにつながっていくと思う。

毎回限られた一時帰国ではあるけれど、できるだけ色んな体験を日本でさせてやりたいなと思っています。



親戚の家で、お雛様と。



これも親戚の家で。初めて本物のピアノに触ってみた。



友人がはるばる名古屋から子供を連れて遊びに来てくれました。実家の庭で一緒に土いじり。



一緒に遊んでます(それなりに…)

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