夫の体調記録~がんばろっ!~

お気楽夫婦だったのに・・・悪性リンパ腫と闘った夫、妻の日記

人それぞれ

2006-02-06 17:35:00 | ”家族・夫婦”を想う
リンパ腫というのは本来診断が難しく、
将来はさらに種類が増えるものとの説も聞いています。

なので、100人いたら100通り、
治療方法も、予後も寛解も、それぞれ。
なので、他人の情報に左右され過ぎないように、
と聞いていました。

担当医にそのように言われ、私たちはだいぶ救われました。
正直言うと、WEB上でいろいろ調べたり情報を探したりしましたが、
確かに人それぞれ、その症状や病状の進行具合など
必ずしも自分の旦那さんと一致する例は見当たりません。
どちらかというと、自分の気持ちが暗くなっていくばかり、、、

でも! 何を信じるって、それは患者本人の体を信じるしかありません。
患者のデータがその患者のすべてですものね。

よそを見てはいけません。
私たちは私たちの内部をしっかり見て認識しないと
良くなることはありませんものね。

そう思えたので、だいぶ精神的に楽になりましたね。
そうすると明るくなれて、
それがまた患者の体にも良く現れたようでした。

アカオさんの場合、
担当の先生が、早期に治療を行いたかったということで、
治療前に行う検査を治療と平行して行ってくれていました。

本人が体に異変を感じるようになってから
約2ヶ月くらいしてから病院に行ったわけですが、
実際はいつから発症していたのかは解りません。
けれども、だいぶ進行していたような(?)、、、
ちょうど年末年始に検査が重なりましたが、
それでも早めに治療が開始されていたんでしょうね。
ありがたいことです。

あのままもたもたしていたら、、、と思うと、怖いです。

有名な病院に紹介されて行く予定でしたが、
あの時、1、2日待って、別の病院の勤務医である
知っている血液内科の専門医を頼って、良かったです。
信頼できるドクターに出会えて幸運でした。

この「精神的な安心感」というのは、
患者さんにとって、患者の家族にとって、治療以上に左右するかもしれません。
わかりませんが。

特にリンパ腫という免疫系の病気ですから、
メンタルな部分はかなり影響すると思うのです、、、。


人それぞれだと思うのですが、
私たちの場合に限って言えば、
アカオさんは「入院しなくて良かった」と言っています。
私もそう思っています。

アカオさんの性格からいくと、きっと入院したら
滅入っていて治りもどうなっていたか、、、と思います。
メンタルな部分で、ですね。

確かに日常生活をしていると、怪我や感染など不安要素は多いです。
でもアカオさんは言うのです
「病院の方が、感染率高いかも。病人ばっかり来てるし(笑)、
 それにそういう人ばかりを見るようになるし、気分が滅入りそうだ」

もちろんそれは人それぞれです。
その人の生い立ちからの環境、そこから作られる性格とかを
考えると、
うちのアカオさんは、絶対病院には向きませんね。

何せ、料理人という、いわば職人ですからね。
ある意味わがままです。
自由奔放、それでいて感性が大切! 職業柄ね。

自宅でゆっくり休み、予約状況で店で仕事をし、
空き時間には、趣味をする。
趣味の仲間と時々会うことも、病気になってから再開しました。
それがまた良かったようです。
生き生きしてきました。


人それぞれだと思いますけど、
アカオさんの場合、入院しなくて良かった。
趣味があって良かった。