私が生活している地域では毎年、正月行事のひとつとして「家内安全」「無病息災」「学業成就」を願って<どんど焼き>が催されます。
前日、朝早くから大人や子供たち100名余りが近くの竹林に入って真竹や孟宗竹など数十本を切り出す作業から始まります。住宅街の片隅に広がる原っぱに三角状に真竹を組み立て、燃焼の早い古材などを積み上げて8~9メートルほどのヤグラが完成。このなかに直径20センチほどの孟宗竹を2メートルの長さに切って5、6本を埋め込みます。
このヤグラに各家庭から集めた正月用の注連飾りやお守りなどを重ねて作業は終了。地域の公民館で大人と子供たちが一堂に集まって作業を労った食事会がはじまります。
――そして迎えた<どんど焼き>当日。
早朝、真っ暗ななかに地域の人々が集まって、小学6年生全員(といっても7~8名です)がトーチ状の長い竹の先に灯した火をヤグラ下に点火します。この点火式、6年生にとっては皆に注目される晴れの舞台なので参加できる特権を前年から楽しみにしています。――点火と同時に瞬く間に炎は激しく十数メートルに立ち昇ります。

このヤグラの炎は一気に燃え広がり、その熱気は凄まじく誰もが遠巻きにして炎を見守ります。やがてヤグラに仕込んだ孟宗竹が熱気で膨張し、ズドン!ボカン!と強烈な爆発音を発し周囲の山々に反響、余興を添え広場には嬌声があがります。

ヤグラの熱気が最高潮に達したころ夜のとばりが静かに開けて、東の空が微かに明るくなってきます。

――すると広場の片隅に張られたテントには子供をはじめ住民ら数百人の行列が並び豚汁とぜんざいの饗宴が始まります。
さて大人達は、そんなヤグラの熱気から我に返っていそいそと竹の筒の幾本かを抱えて広場の片隅で酒宴の準備に取りかかります。
真竹を1メートルほどの長さに切り先の方を竹槍状に斜めに切って、節のところを内側から1センチほどの穴を開けてカッポ酒の準備ができました。
その穴から日本酒を注いで崩れ落ちたヤグラの炎の中へ竹筒を差し込みます。やがてお燗のついた頃を見計らって竹で作った杯に注ぐのですが、そのときカッポ、カッポと音がして竹筒の放つほのかな香りの混じった酒がしたたり落ちます…。

朝から竹筒の香り混じった酒を口にすると冷えた身体が五臓六腑、一気に加熱するというものです。
ふと横をみると、そこには若いお母さん方が幾人か竹の杯をもって炎で炙ったスルメを口にほろ酔い加減です。「オイ。朝から大丈夫かね?」と私。「へへへ。いいのよ…」だって。子供たちといえば、大人達が作った長い竹をタテに半分に割って盛りあげた酒の肴に群がって騒がしいこと。
――大人も子供も一体となって、都会では味わえない正月舞台がひろがります。
前日、朝早くから大人や子供たち100名余りが近くの竹林に入って真竹や孟宗竹など数十本を切り出す作業から始まります。住宅街の片隅に広がる原っぱに三角状に真竹を組み立て、燃焼の早い古材などを積み上げて8~9メートルほどのヤグラが完成。このなかに直径20センチほどの孟宗竹を2メートルの長さに切って5、6本を埋め込みます。
このヤグラに各家庭から集めた正月用の注連飾りやお守りなどを重ねて作業は終了。地域の公民館で大人と子供たちが一堂に集まって作業を労った食事会がはじまります。
――そして迎えた<どんど焼き>当日。
早朝、真っ暗ななかに地域の人々が集まって、小学6年生全員(といっても7~8名です)がトーチ状の長い竹の先に灯した火をヤグラ下に点火します。この点火式、6年生にとっては皆に注目される晴れの舞台なので参加できる特権を前年から楽しみにしています。――点火と同時に瞬く間に炎は激しく十数メートルに立ち昇ります。

このヤグラの炎は一気に燃え広がり、その熱気は凄まじく誰もが遠巻きにして炎を見守ります。やがてヤグラに仕込んだ孟宗竹が熱気で膨張し、ズドン!ボカン!と強烈な爆発音を発し周囲の山々に反響、余興を添え広場には嬌声があがります。

ヤグラの熱気が最高潮に達したころ夜のとばりが静かに開けて、東の空が微かに明るくなってきます。

――すると広場の片隅に張られたテントには子供をはじめ住民ら数百人の行列が並び豚汁とぜんざいの饗宴が始まります。
さて大人達は、そんなヤグラの熱気から我に返っていそいそと竹の筒の幾本かを抱えて広場の片隅で酒宴の準備に取りかかります。
真竹を1メートルほどの長さに切り先の方を竹槍状に斜めに切って、節のところを内側から1センチほどの穴を開けてカッポ酒の準備ができました。
その穴から日本酒を注いで崩れ落ちたヤグラの炎の中へ竹筒を差し込みます。やがてお燗のついた頃を見計らって竹で作った杯に注ぐのですが、そのときカッポ、カッポと音がして竹筒の放つほのかな香りの混じった酒がしたたり落ちます…。

朝から竹筒の香り混じった酒を口にすると冷えた身体が五臓六腑、一気に加熱するというものです。
ふと横をみると、そこには若いお母さん方が幾人か竹の杯をもって炎で炙ったスルメを口にほろ酔い加減です。「オイ。朝から大丈夫かね?」と私。「へへへ。いいのよ…」だって。子供たちといえば、大人達が作った長い竹をタテに半分に割って盛りあげた酒の肴に群がって騒がしいこと。
――大人も子供も一体となって、都会では味わえない正月舞台がひろがります。
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