諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

いつも気をつけてね

2011年08月16日 13時23分14秒 | つぶやき

新しい知り合いが出来ると、電話番号の交換をする。それはコミュニケーションを再度取り合うことを意味する。突然TXT(SMS)を貰い、誰だか分からない場合もあるが・・・。

女性の知り合いだと特にそうなのだが、やり取りの中で最後には必ず『ingat ka lagi』という言葉が入るが、差し詰め和訳すれば『いつも気をつけてね』と言うところだろう。

我々日本人は果たしていつも気をつけてなんて言葉を使うだろうか・・・。このいつも気をつけてという意味が最近であるがようやく分かってきた。これはフィリピンと言う土地柄もあるのである。

連日のようにニュースで流れる事件の報道、それもフィリピン全域ではほんの一部の出来事に過ぎない。日本人の絡む事件を中心に我々は考えがちだが、フィリピンというく国は現地の人間のトラブルの方がもちろん多いことになる。

そうした暮らしの中でいつ何時トラブルに巻き込まれるか分からない、日々の暮らし、したがって『いつも気をつけてね』と言う言葉が自然と出るのではなかろうか。

人は日々の生活の中で自分の行動において、その場でものを考える。しかし他人は自分に対してどう考えているのかなんて考えて行動している人はどれだけいるだろう。

外に出かける、そこには常に他人の目がある。最近知人がマニラの行きつけの某両替商に行った際に『スナッチャー』と呼ばれる引ったくりに現金を取られた。

相当の金額を持っていたらしいが、バッグを引っ手繰られ逃走するスナッチャーを走って追いかけた。そのスナッチャーに追いつく寸前にその犯人はその現金を路上にばら撒いた。

幸い残りの現金とは取り戻したとのことらしいが、一部の現金を失った。しかしその知人はフィリピンに住み10年いやそれ以上住んでいるだろう、所謂その場所は熟知しているし、過去に数十回いや百回以上にも及ぶ回数かもしれないほどそこで両替をしている。

そんな彼でさえそうしたトラブルに巻き込まれるフィリピンという国、仰々しく護衛を連れて両替に行く日本人観光客もいるが、満更それが正解なのかもしれない。

 

※フィリピンのリサイクル屋で見つけた日本の小皿

そうした、引ったくりはまだ体に被害が無いが、運が悪いと刃物を出されたり、銃を出される場面もある。逆に引ったくりが逆切れして襲ってくる場合もある。そうしたケースでマニラ新聞の一面を記事で賑わす事件になる場合も少なくない。

ジプニーに乗れば乗ったでホールドアップ事件、人気の無い場所での歩行中のホールドアップ、女性との間のトラブルによるセットアップ、数えればキリが無いほど危険な国なのある。

 

※カメラを向けたら手を振ってアピールする近所の住人

そうした暗い話ばかりでは無いが、この写真のように底抜けに明るい国ではあるが、そうしたちょっとの油断でいつ何時トラブルに巻き込まれるか分からないというのも現実である。

しかし『laging ingato ka』という言葉、ただの知人には使わないようである。この言葉を使う場合はかなり親密になった関係の場合が多いようである。

もっとも飲みに行ったカラオケ屋のGRO嬢もお客さんに対してこの言葉をよく使う場面もあるが・・・(笑)この言葉はそうした意味でもフィリピンで生まれフィリピンで育った人だからこそ自然と口に出る言葉なのだと、今更ながら納得している次第である。

 

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