みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

新作、第1稿完成

2007-08-23 | 小説執筆

 無事終章を書き終え、新作が完成した。今回は300枚以下に抑えたので、応募先の選択肢はひろがる。ジャンル的に自分の書くものは応募先が制限されてしまうようなので、枚数では制限されたくなかった。700枚近くを使った前作に比べると、舞台も展開もかなり限られていて、弾け具合も小さい。限られた枚数でも、物語世界をもっとひろげられて、スケールを大きくできればいいのだが。今後の課題だ。続編は可能な形で終わっているので、世界をひろげるのは続編でということにしたいが、これがどこにも受け入れられなければ、そういう話にもならない。新人賞応募を考えるとシリーズ物が書けないというのが、アマチュアのつらいところだ。物語世界を十分にひろげられないまま、毎回毎回新シリーズの第1巻を書き続けなくてはならなくなってしまう。
 1稿が完成したといっても、まだまだ達成感や開放感などは感じられない。重要なのは推敲だ。自分はプロットづくりから執筆まですべてパソコン上でやるが、推敲は紙に印刷して赤ペンでやる。原稿がかなり赤くなるまでやるので、300枚の作品でも1か月はかかる。構想や執筆と違って、推敲はおもしろくない。まさに仕事という感じの、つらくて退屈な作業だ。それでも作品が生きるのも死ぬのも推敲次第なので、疎かにはせずに淡々と進めていかなくはいけない。唯一救いなのは、執筆と違って詰まることがないことだ。集中して時間さえかけて、作業は進んでいく。
 とはいえ、推敲だけでは気は晴れないし、執筆感覚も鈍ってしまう。並行して次の作品の構想を練ったり、できればプロットや執筆まで取りかかりたいと思う。