一つ前の投稿ではAMED審議会での末松理事長の発言を中心に紹介しましたが、議事録を通しで読んでみると、この日の審議会がいかに普通でなかったかが分ります。
山中さんのiPS備蓄事業打ち切り報道があった後、初めて開かれた会であり、その異常性が耳目を集めていたにもかかわらず、まるで何事もなかったかのように会が進行することに、私は心底驚き、我慢がならなくなりました。その事務局の態度自体が、健康・医療戦略室の体質をそのまま表しているのです。
最初の議題の事務局の説明を聞きながら頭の中で考えていたのは、こういう種類の審議会になぜ「ジャーナリスト」の肩書を持つ人間をわざわざ入れているのかということ。その”期待”に答えずして、どうしてここに座っていられようものかと思いました。
そこで、事務局の報告が終わるとすぐに手を挙げ、「今日、このような形で通常のお話、議題が始まるというのを正直私は思っておりませんでしたので少々驚いております」と口火を切りました。
ぜひみなさまにはこの続きに何が起きたのか、ご覧いただきたいと思います。
ただ、すでに日経バイオテクが2月4日から3日にかけて有料会員記事で連載してくれました。また業界の事情に詳しい人のブログの中で紹介されており、適切な分析が行われていますので、ぜひそちらをお読みください。(ちなみに、このブログは他の記事もとても読み応えがあります)
AMED審議会で突きつけられた「信頼」への問い