爽やかな秋、都会の公園の木々も色づき始めています。
雑木林に一歩入ると、甘い香りが漂っています。
足元には個性あふれる落ち葉たち。
緑の回廊にこぼれおちる日の光。
野鳥のにぎやかなさえずりと、ほおをなでる冷たい風。
都会のなかにいることを忘れるほどです。
あれ?
それにしても、とってもきれいな地面ですね。
そうなんです。
早朝からおじさんたち(区から業務委託されている会社から派遣されてきている公園清掃の方々)が、落ち葉掃きをしてくれているから、
こんなにきれいなんです。
集めた落ち葉はこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/57/acb837f6d0b8c0fdd246ab4eafa4a64c.jpg)
ビニール袋のなかに顔を突っ込んで匂いをかいでみると、
とってもいい香り!
雑木林に入ったときに感じたあの独特の甘い香りの源はこれだったんです。
この葉っぱ、このあと腐葉土にしてどこかで売っていたりするのでしょうか?
私も自宅の小さなテラスで植物を育てているので、もし腐葉土を安く分けてくれる
ところがあったら嬉しいなと思って、おじさんに聞いてみました。
「この葉っぱ、腐葉土にしたりするんですか?」
「いや、そうすればいいんだけどね、焼却炉で焼いてしまうんだよ」
「えー!? もったいない! だって、腐葉土にすれば、きっと欲しい人、たくさんいますよ」
「昔は農家でもそういう人が多かったけどね。いまは引き取り手がいないんだよ」
ということでした。落ち葉も腐葉土にすれば資源になるのになあ。。。
とても信じられないので、帰ってから、区の公園担当に問い合わせをしてみると、焼却しているというのは事実でした。
ただし、これにはいろいろ訳があるということを教えてくれました。
(区民の素朴な疑問に答えてくれたNさん、ありがとうございました)
簡単にまとめると、
1.過去にはたい肥化を事業としてやっていたが、ペイしなかった。
2.都会のなかではたい肥を作る用地の確保が難しい
3.針葉樹の葉っぱを含む落ち葉の腐葉土化には3年程度かかる
4.腐葉土を作るときに甲虫の巣になることがあり、近隣から苦情を招く恐れがある
ということで、自宅で使いたいのであれば、公園から分けてもらって、庭にコンポストを置いて自家用に使われてみてはどうか、ということでした。
そうしたいのはやまやまですが、そのスペースがないのです。
大量に出るこの公園の落ち葉のすべてを利用するのは無理にしても、
一部でも住民主導であの資源をうまく生かせたらいいのに。
腐葉土が欲しいガーデナー、集まれ!
落ち葉掃きをしますよ~
協力してくれた方には出来上がった腐葉土を無料で
お分けします。
っていうぐあいです。
近隣にお住まいの方で賛同してくださる方、または広く一般に情報をお持ちの方、
ご意見や情報をぜひお願いいたします。