瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

【続報】2月20日(木)16時「末松誠AMED理事長・緊急講演会」/ニコニコ生放送のご案内

2020年02月17日 | お知らせ
20日のAMED理事長・緊急講演会に関するお知らせです。

2月20日(木)16時から開催予定の「末松誠AMED理事長・緊急講演会」は、おかげさまで現在までに90名以上の方に参加登録いただいております。定員の96名に達した時点で申し込みを締め切らせていただきます。

昨今の新型肺炎の状況もふまえまして、咳やくしゃみ、発熱等の風邪の症状がみられる方は参加をお控えください。
(すでに申し込みをされていて欠席に変更される場合には、件名に「【欠席AMED講演】氏名」と書いてhello@jastj.jpまでご連絡ください)

なお、今回の緊急講演会の模様をニコニコ生放送で中継いたしますので、会場にお越しになれない方は、ぜひそちらをご覧ください。

ニコニコ生放送番組タイトル:
『iPS細胞予算はなぜ「密室」で減額に? 医療ファンディングの今を考える〜末松誠AMED理事長 講演会〜生中継 主催:日本科学技術ジャーナリスト会議』
URL: https://live.nicovideo.jp/watch/lv324365142


※当日、ネットを介しての質問を取り上げさせていただく場合がありますので、Facebookをご利用の方は「日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)」のFacebookページにあります「メッセージ」まで質問をお送り下さい(ただし会場での質疑を優先させていただきます)。


 ■■ 緊急講演会のご案内 ■■
 どうなる? 「日本版NIH」の未来
 〜山中伸弥教授のiPS細胞備蓄事業報道の背景を含めて〜

講師: 末松誠氏(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 理事長)
日時: 2020年2月20日(木曜日) 午後4:00〜6:00
主催: 日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)
会費: JASTJ会員と第18期塾生は無料。その他の方は参加費1,000円をいただきます。

<開催趣旨>
 昨年の山中伸弥教授のiPS備蓄事業、そして現在は医療研究資金配分の本丸である日本医療研究開発機構(AMED)の予算や運営をめぐって、厚生労働省などの官僚の不透明な介入が大きな議論を呼ぶ事態になっています。
 そこで、末松誠AMED理事長を日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)に迎えて「緊急講演会」を開催いたします。
 末松理事長にはAMED発足からの5年間を振り返るとともに、現状と課題、医療研究開発の本質に根ざしたファンディング・エージェンシー(予算配分機関)のあり方について、お話しいただきます。


時事通信社マンスリーコラム『地球と奏でるオーケストラ』の新連載について

2019年04月04日 | お知らせ
 人類の営みが地球システムに大きな影響を与えています。
 地球が奏でるオーケストラの一員として、自然のしくみにもっと注意を向けなくてはいけないのではないか。そんな思いを込めて本年度のタイトルをつけました。

 自然科学の役割は自然の法則を明らかにすることですが、専門家でない私たちがそれを知るということは、別の意味もあるように思います。どうしても遠ざかってしまいがちな自然環境を思い起こし、慈しみの気づきを与えてくれることだとも思うのです。

 一年を通して、大気圏、海洋圏、地圏、生命圏の最先端研究やその研究に携わる人たちを紹介していきたいと思います。

 時事通信社が配信する地方紙での連載です。お見かけいただく機会があると嬉しいです。

今月の書評

2016年01月10日 | お知らせ
 信濃毎日新聞社の書評が本日掲載されました。
 今回の一冊は『大人の直観vs子どもの論理』辻本悟史著(岩波書店)。

 脳科学の話題は面白いものですが、本書はおもに「直観」をターゲットに最近の知見をわかりやすくまとめたものです。
 論理的に冷静に考え、行動する。社会生活を営む上で必要不可欠なことですが、一方、私生活では知らず知らずのうちに、直観のお世話になっていることも多いもの。何を着るか、何を食べるか、何を買うか、休日にどこに行くか・・・など、日常生活のなかで、なんとなく決めていることがいかに多いことでしょう。それでも、及第点程度にはほどほどにうまく行っているのはなぜか、本書の前半はそんな「直観」の謎にせまります。

 後半は、最新の脳科学の知見からいくつか興味深い成果が解説されていました。
 とくに印象に残ったのは、運動能力だけでなく、思考や言語に関しても遺伝的影響が強いこと(定着度に遺伝的な影響があるらしい)と、しかし同時に、経験によって発現する遺伝子が変化すること(つまり遺伝以外に本人の努力がものをいうということ)。さらに、それが新たな遺伝子として親から子に伝わる可能性があるということです(これは本当にびっくり。本当??)。まだ十分に検証されているとはいえませんが、このような視点での研究が行われているということを知ることができます。

 それにしても「カエルの子はカエル」であり「鳶が鷹を生む」のであり、「好きこそモノの上手なれ」ということなら、むかしの人の直観はやはり冴えてましたね。


 

書評記事の掲載について

2015年11月22日 | お知らせ
本日、今月の私の書評記事が信濃毎日新聞に掲載されました。
『医者と患者のコミュニケーション論』里美清一著(新潮新書)について書きました。

 著者は癌の化学療法の臨床医で、研修医に向けた「患者とのコミュニケーション論」という設定で書かれています。軽い語り口ですぐに読めますが、著者がマキャベリの『君主論』を意識して書いたというもので、解釈は難しかったです。
 たとえば、
 「大学病院で電子カルテが最初に導入された時、医者がずっと患者の反対側にあるモニターばかり眺めているものだから、患者が「こっちを向け」と後ろから殴りかかった、という話がある」というエピソードに対して、「向こうは素人である。反論するより、そう思わせないようにするのが肝腎なのだ」
など、方便としてのコミュニケーション「術」、つまり患者から苦情が来ないようなノウハウを伝授する目的で書いているのかと思わせる箇所が随所に見られます。

 私事ですが、数年前に義父を癌で亡くしました。転移が見つかったとたんに医師が冷たい態度(と感じて)家族で憤り、担当医を交代してもらった経験がありますので、このようなノウハウでしか、コミュニケーションの円滑化が計れないのかと思うと暗澹とした気持ちになりました。
 病気になって気弱になりがちな患者にとって医師は全面的に頼りたい存在なのに、お医者「様」ではなく、同じ人間だという、いわば「病院リテラシー」を身につけさせようという意図なのか、あるいは当たり前のことを教訓めいて書くのが嫌だったから、敢えて露悪的に書いているのか。読後、時間がたつにつれ、なぜか後者なのだろうなという思いが強くなってきました。日々重篤な患者が押し寄せる医療現場ゆえの医師の苦悩を垣間見ることのできる貴重な一冊・・・・かもしれません。

ファンタジー小説の解説を書かせていただきました

2015年10月23日 | お知らせ
 「秋の夕暮れの斜めの日ざしが、ステンドグラスの窓を通して部屋中に不思議な模様を描き出していました。」
 このような書き出しではじまり、宇宙や自然の不思議な世界に迷い込むファンタジー小説、『ハミル、時空を飛ぶ』(菊池紗緒著)がこのたび世界文化社から刊行されました。
 光栄なことに、この本の解説ページを書かせていただきました。
 
 宇宙や物理、身の回りの小動物が次々とモチーフとして登場するファンタジーで、作者の菊池さんが「親子で読むことを想定して書いた」とおっしゃるように、大人が読んでもシャガールのような幻想的な絵画の世界を夢のなかで旅するような気分になります。奇妙奇天烈な世界に、疲れた頭がほぐれるような気がしてきます。こんな夢を見たら、夢の中で「朝がこないで欲しい」と思っちゃうだろうなぁ。

「私たちの分野はすぐに何かの役に立つというのではなく、人類の知の地平線を拡大する研究です」と、梶田隆章先生がノーベル物理学賞受賞の記者会見の際におっしゃっておられましたが、宇宙の真理探究への心の芽生えをテーマにしているファンタジーでもあります。本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。


夏休み親子科学工作教室

2012年08月13日 | お知らせ
 夏休みに親子で工作をして、遊びながら学習しよう!
 ということで、今年も玉川高島屋さんで工作教室を開きます。

 今回挑戦するのは、「ソーラークッカー」。
 太陽光をパラボラアンテナのような放物面を使って熱源にする簡易調理器具。
 電気もガスも使わずに、この時期ギラギラな太陽光を使って調理するって、ちょっといいかも。

 前半はガスレンジシートとダンボールを使ってソーラークッカーを作り、後半は実際に調理にチャレンジします。

 実際に試してみたところ、ピザは、チーズがトロリ、クラストがパリパリでおいしくできました。




 ゆで卵は、半分温泉卵、半分ふつうのゆでたまご。
 今日のような晴れたり曇ったりのお天気では、温度が上がらず
 ギラギラの太陽よ、もっと照りつけよ~!
 と、真夏の暑さもすっかり忘れて、夢中になる楽しさです。

 開催は
 玉川高島屋の屋上、玉川テラス
 8月19日 10:30~12:00

 です。
 参加してみたい親子(小学生+保護者)の方がいらっしゃいましたら、16日までに下記をご参照の上、お申し込みください。
http://www.tamagawa-sc.com/terrace/?id=76
 

最新刊『アストロバイオロジーとはなにか』が刊行されました

2012年04月21日 | お知らせ
 ソフトバンクのサイエンス・アイ新書から、私の最新刊が16日に発売されましたのでお知らせいたします。

『アストロバイオロジーとはなにか
宇宙に、生命の起源と、地球外生命体を求める』
サイエンス・アイ新書(ソフトバンククリエイティブ)
ISBN 978-4-7973-5525-3
本体952円+税


 1995年に太陽系外に惑星が発見されてから、現在までに、700個以上の惑星が確認されています。それまでの常識に反して、宇宙には惑星系が無数にあることが明らかになったのです。それならば、そこには生命が存在するのでは?という期待を抱くのは自然なことでしょう。

 その思いは専門家も同じです。ここ数年、宇宙生命のことを真面目に考える「アストロバイオロジー」という新しい学問が活発になっています。この本ではアストロバイオロジーとして、現在、どんな科学研究が行われているのかを、私なりに理解し紹介しました。

 21世紀は、宇宙が単に私たちの棲む「入れ物」であるというこれまでの認識から、生命を普遍的に「生み出すもの」という認識へと変わっていく世紀です。私たちは、いったいどんな存在なのでしょうか?
 その答えを得るべく、実証的な研究によって、断片的なモチーフが組み合わされ、完全なストーリーに向かって組み上げられていく過程を、私たちはひとつひとつ目にすることができる時代に生きているのです。

 そんな思いから、ここ数年、国内の研究者に取材をしてきました。この分野の今の空気を感じていただき、ワクワク感を共有できれば嬉しいです。

出版社による概要紹介はこちら

8/21,28に玉川高島屋で夏休み科学工作教室を開催します

2011年07月25日 | お知らせ
8月に玉川高島屋さんで親子科学工作教室を開催します。
ふだんは会員さんだけのサロンとしてお話だけをしておりますが、夏休み特別企画ということで工作教室を開催いたします。申し込みにあたっては、無料のWEB会員登録をお願いいたします。
大人の方だけの参加もOKですが、親子参加を歓迎します(お子様の参加には保護者の同伴が必要です)

第1回目は「ソーラー行灯」の制作
8/21 14:00~16:00 (参加費:1家族3000円+材料費1500円)
※材料費は制作する行灯一個の実費です

第2回目は「カメラオブスキュラ」の制作
8/28 14:00~16:00 (参加費:1家族3000円+材料費500円)
※材料費は制作するオブスキュラ一個の実費です

詳しい説明とお申し込みは
http://www.tamagawa-sc.com/kids/event4.html

までどうぞ。
皆様のご参加をお待ちしています!

「森は海の恋人緊急支援の会」ご寄付は29日からお願いします

2011年03月28日 | お知らせ
 先日このブログで「森は海の恋人緊急支援の会」へのご寄付をお願いさせていただきましたが、現在はまだ該当口座がありませんということで入金できないことが分かりました。

 これは郵便局の口座開設が遅れているためで、29日以降は大丈夫ということです。
 恐れ入りますが、趣旨ご賛同いただける方は、29日以降にどうぞよろしくお願いいたします。

 「森は海の恋人」の代表であり、エッセイストでもある畠山重篤さんの近況が下記サイトにつづられていますので、あわせてご紹介します。

 畠山重篤エッセイブログ「リアスの海辺から」
 http://d.hatena.ne.jp/mizuyama-oyster-farm/

「森は海の恋人 緊急支援の会」への募金のお願い(振込みは24日から)

2011年03月18日 | お知らせ
「森は海の恋人」という言葉をお聞きになったことがある方も多いと思います。気仙沼の牡蠣養殖で、森の環境を整備することによって、海が豊かになるということを実証した地域運動で、小学校の教科書でも広く紹介されています。

 ところが今回の大地震で、気仙沼ではカキやホタテガイの養殖筏や陸上施設が壊滅状態であるうえ、ご家族にはまだ安否が不明な方もいらっしゃいます。

 これまでこの運動を学術面から支えてこられた、水産学者で京都大学名誉教授の田中克(まさる)先生から、何か現地の方々に支援をという思いで、自ら発起人となって「森は海の恋人 緊急支援の会」を立ち上げたというご連絡をいただきました。

 田中先生は、海と一体化した共同体社会=里海の大切さを提唱し、各地の海で地域の人々と共にこれを実践してこられた方です。現在、文部科学省の科学技術学術審議会に設置されている海洋生物委員会の委員長も務められております。

 本趣旨に賛同してくださる方の暖かいご支援を、何卒よろしくお願いいたします。

 ご本人の承諾を得ましたので、詳細について以下に掲載させていただきます。

 

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皆様

森は海の恋人運動ならびに畠山重篤さんへの緊急支援のお願い

東北は史上空前の言いようのない深刻な事態に至りました。皆様方の中にはご親族やお知り合い等身近な方が東北太平洋沿岸域にお住まいになっている方もおられ、大変心を痛めておられるのではないかと思います。
 森は海の恋人運動を1989年以来、気仙沼大川流域を中心に進めて来られた畠山重篤さんご一家も大津波の直撃を受け、未だお母さんの安否が不明であり、カキやホタテガイの養殖筏や陸上の施設も壊滅状態と伺っています。幸いにもご自宅は高台にあり、浸水を免れ、3月15日には自宅にも戻られて復旧への第1歩をスタートされました。
 森は海の恋人運動は今では小学校5年生の全ての社会の教科書に掲載されるほど全国に広まり、森と海にこの上なく恵まれた日本がこれから進む道を見定める上でも“国民的財産”と言えるほど重要な存在となっています。これまで私たちはこの森は海の恋人運動に多くのことを学び、大いに励まされてきました。この運動とこれを支えて来られた牡蠣の森を慕う会の皆さんが大変厳しい現実に直面されています。私たち個々にできることは限られますが、今こそ人と人のつながりがこうした難局を克服する上で不可欠と思われます。多くの皆さんから何か支援したいとの申し出をいただいており、本日緊急に「森は海の恋人緊急支援の会」を立ち上げ、募金を始めることに致しました。
 かつて気仙沼流域の環境と人の心を大きく動かして地域と日本全体に元気を与えた森は海の恋人運動がふたたび不死鳥のように蘇り、気仙沼から東北、そして日本を元気にする希望の星になるようできる限りの支援をできればと願っています。

 この趣旨に賛同いただけるようでしたら、下記の郵便振替口座により募金いただければ大変ありがたく存じます。なお、口座の正式の開設は来週前半になりますので、振り込みは24日以後にお願い致します。
口座記号番号 00930-6-282171
加入者名   森は海の恋人緊急支援の会

 皆様方の周りにかかる趣旨に御賛同いただける方がおられましたら、このメールを転送いただきますよう、お願い申し上げます。

平成23年3月15日  森は海の恋人緊急支援の会代表 田中 克
         
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