竜巻と台風

　台風１８号が猛威をふるい、各地に爪痕を残しました。１６日夕方までの情報によれば死者２名、行方不明者４名、重軽傷４０名。京都、福井、滋賀では河川が氾濫し、埼玉と群馬では突風が発生しました。今年は台風が東京に来ないなあと思っていたら、大型台風の猛威に改めて天災の怖さを感じました。

　今月の時事通信社の連載のテーマは「竜巻」でした。竜巻を選んだのは、９月に入って相次いで竜巻の被害が発生していたからです。発達した積乱雲のなかで回転した上昇気流が生じる（スーパーセル）と竜巻へと転じることが多いようですが、詳しいメカニズムが完全に分かっているわけではありません。竜巻が発生しそうな気象条件はできるので、そのような観測がされた場合には、竜巻注意報が出されます。竜巻を発生させる気象条件の一つに台風があります。今回も突風による被害が発生しましたが、これは台風に付随した竜巻だった可能性があります。