**ももくり日記**

なんでもない日常が大切で・・・

2007-08-05 | おもふこと
あついのでぇす・・・。のびちゃいまぁす・・。ぐぴー・・。

8月に入ると、戦争モノのドラマが目白押し。
土曜のドラマメイキングドキュメントでも、はだしのゲンや、ゾウのはな子、など
やっていて、さわりの部分だけでも号泣の今日この頃。
はなこの話を読んだのは、小学生くらいだろうか。
たぶん、図書館で借りたような気がする。「かわいそうなぞう」
人間の都合で、殺されていく動物の話は幼心にかなりきつかった。
はなこの最後は耐え難し。
毒殺できずに餓死処分とされた象。
ご飯欲しさに最後まで芸を見せたというくだり。
他の猛獣毒殺の現実は、想像以上に長引く苦しみ。
オットとともに号泣なんてもんじゃない。
大人になった今だからこそ、飼育員さんの気持ちがより一層わかる。
もちろん実際に経験した方の気持ちになど、到底及ぶはずもないが、
死にたくなるほど辛いだろうと思う。
いっそのこと自分が死んでしまいたいと。

でもよく考えて。同じ事をこの国はまだやっているのだよ。
毎日毎日、人の都合で犬や猫が毒殺されていく。
愛したペットを捨てる人がいる。処分に手渡す人がいる。

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はだしのゲンは、つい数年前、急に読み返してみたくなり、
マンガを大人借りして読み漁ったけれど、このお話も代々継がれていって
欲しいとそう思う。
今の戦争を知らない親達は、子供に戦争を語れない。
えぐい描写はきついけれど、この凄惨な事実の認識をきちんと次世代に
継ぐのも親の責任かと思われる。

それと同時に、もうこのような家族愛って存在しないのではないか。と
思ったり、必死に生きるという、ただ生きるという事に心打たれるのである。
家族の絆の強さ、子供は完全に精神的にも絶対的に守られるべきもの。
体当たりで、本気で叱られる事。
そういう基本にあふれている。親に愛されているという実感は物質的なものでは
絶対に満たせない。

モノにあふれた豊かな生活は確かに飢えるより幸せだが、
その代償として、私達は確実に何かを失ったなという実感が心にせまる。
愛に飢え、自分の存在価値を見出せず放浪する心の飢餓難民ばかりが
目立つ現代社会。
本当に自分の心を満たすのは、そしてどんな困難にも立ち向かえるタフさと
いうものの根本は、愛であって欲しいな。と。

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ゲンは作者の中沢さんの実体験に基づく話である。
あの戦争では命を失った人のほうが圧倒的に多い中、奇跡的に助かった、
生き延びた人にもまた多くの使命を背負わせた。
伝えていく。その大きな責務を負って生きている人を見ると、
本当に切ない。戦争はやっぱりまだ終っていない。

夏が来るたびに、あの夏に思いをよせるそういう使命は私達にも
あるんだろう。日本人として。

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