**ももくり日記**

なんでもない日常が大切で・・・

CatCatCat

ありがとう(里親募集その後2)

2007-10-21 | ねこ
さて、既に多頭飼いの
新しい飼い主さんに、2匹一緒に・・という希望は無理なお願いでした。
それはものすごく理解できます。

私達は今日、2匹を引き取って自宅で面倒を見つつ、里親を探そうと
思いながらも、かなりのワタクシゴトで、ダルの件で、
ここたった数日の感情の起伏も激しかった上に、体力も消耗し、
そろって一気にかぜを引き、明日はもう月曜で仕事だし、
今日引き取り、ミズたちと対面、明日留守番の子猫達の事を考えると、
実は体力的にも、思考的にも今夜はかなり疲労していて情けない状況でした。

実家にいる間、末妹夫婦に飼えない?いや、一時預かりでもいいの。
なんて迫りまくってしまったし、
(彼らは猫大好きだけど、現在ペット不可住宅にて、
これは強引すぎで反省ひとしきり)
実家はダルがいなくなったばかりで、当然そんな事は頼めないし、
なんとか、保護できる環境があればと思考ばかり空回りになっていたのです。
人間ネットワークのなんと少ない私達。こんな私達が里親探しなんて
できるんだろうか・・。あまりにもお粗末じゃないだろうか。
なんて完全に弱気モード。

それでももちろん、今日2匹を引き受けるつもりで迎えには行っていたのだけれど、
キジトラ君はすぐにでも引渡しができるという事を聞き、お預かりとなり。
ダルの件も話しの流れで出てきたりで、ようやく
白ぶち子ちゃんの行く末の相談になりました。
私は私で白ぶち子ちゃんだけなら、何とか大丈夫そうと安易に考えていたし、
今にも連れていきそうだったし、
(実際、実家からまた子猫ケージを持ってきていたのでね。)
オットはオットで完治したぶち子ちゃんを元に戻す可能性とか選択肢について、
正直に相談をしていました。男の人のほうがやっぱり、こういう時に
現実的な話ができますね。先生もオットのアツクイタイ動物への愛が
わかりすぎているゆえに、あ・うんの呼吸って感じで、またつまはじきな私。(笑)

先生は考えた末に、大人しく人慣れしている非常にいい子なので、できれば
里親を探したいという結論を言ってくれて、無償であと1週間
「預かり・展示」を続けてくれると申し出てくれたのです。
なんかね、あったかいなぁと思って感動しちゃいました。
そりゃ、元になんか戻したくないもの。私達だって。

でも現実的に、私達は先住猫を第一優先に考えなくてはいけない事情もあり、
生活時間の事情もある。
ま、土日の出来事でぼろぼろ感も出ていたかも知れないけれど;
すごくこちらの事情を加味してくれた結論に、肩の力が抜けました。
あと1週間あると思ったら、本当に楽になれたし、心の準備も新たに
しっかりできたですね。



★「写真右;白ぶちこちゃん♀」(1.4キロ>増えていました)
鼻水と目やにでぐしゃぐしゃだった顔がこんなにキレイになりました。
とっても毛並みのいいきれいな子です。しっぽ。長いです。
1匹、1匹と兄弟が姿を見せなくなっても、近所のにゃんこ達の
コミュニティに入れてもらい、頑張って猛暑を乗りきっていたたくましい子です。
性格は今現在、非常に大人しいです。が、病院の待合室にわんこがいた今日は、
きょろきょろと興味を示していました。
他ウィルス、エイズともにネガティブ(陰性)です。
引渡しの前に避妊手術はいたします。
(生後6ヶ月以上、1キロ越えなので問題ありません。)

訂正・追加;猫かぜは完治いたしました。

ただ、避妊手術は私の認識違いで、まだできないそうです。
情報の誤りをおわびいたします。
引渡し前にワクチンは病院で無償でしてもらえることが決まりました。
避妊手術に関しては、まだ先の話となりましたので、然るべき時期になりましたら、
新しい飼い主さんの負担でお願いしたいと思います。

性格はキジトラ君より、人懐っこく甘えん坊ということがわかりました。
穏やかで、健康で非常に可愛いよい子です。

++++++++++++++++++++++++++
いろんな物事と人の温かさに触れられて、そして命の消えゆく瞬間、
命の強く再燃する力を感じる出来事が、短期間で次々と起こってさ、もうね、
こういう経験が出来た事に感謝しちゃう今日でありました。
決してきれい事にしたいわけじゃなくて、ちゃんとなんかできないし、
すべては私達ではなく、彼ら自身が起こしている事象であり、
ダルのいない喪失感もこれからジワジワくるだろうし、
あの時キジトラ君の手術を選択してよかったなぁと
ジワジワ思うだろうし、
私が生きている日常なんて、実にちっぽけなもんなのに、
動物によって、また動物を通じて、心が震える瞬間をもらえる機会が
あるって事に感謝しなきゃいけないなぁと。
少しでも返せる方法で、これからも還元していこうとオットと
心に誓った夜でした。

ありがとう(里親募集その後1)

2007-10-21 | ねこ
人間生きてりゃ日々勉強だけど、今週末は私達の人生にとっても、
意味多く濃い出来事が続きました。

土曜の夜、ダルが「虹の橋」に旅立ちました。
朝、今日も実家へいこか?と言ってたけれど、用事が済んでからにするかと思い、
ふたりで出掛けていた時でした。用事が長引いてしまった出先で連絡をもらい、
取り乱して実家へかけつけたけれど、
もがいたり、苦しんだりすることなく、いつものように治療で病院へ
両親がつれて行く途中、車中、母の腕の中で事切れたということです。
安らかな本当に眠っているようないい顔でした。
本当によかったと心からそう思いました。
咳から始まり、ちょうど1年ほど。そしてここ1ヶ月は本当によく頑張りましたよ。
ここ数日は流動食でしたが、最後の日は、珍しく大好物をいろいろ口にして、
お腹も満たしてゆきました。粗相などもせず、本当にダルっぽい最後
だったと思います。

そして、みんなが集まる事が可能だった日曜日の今日、完璧な快晴秋空のもと、
家族全員で見送ってきました。みんなで揃って送れた事で、
もちろん悲しいけれど、私達も前を向いていける。いかなきゃね。と言える、
そういう引き際で、完璧としか言いようがなかったです。
これが週始めの平日の出来事であったら、家族みんなが揃う事は無理でした。

ダルは、5年前に脱走し、10日ほど放浪を続け、
無事に帰ってこれた日も運よく週末でした。兄弟みんなで見つけました。
出来事が起きるたびに、家族の結束が固まっていく。そんな感じです。
みんなが集まりいてくれたから「できた」いう、
そういう大事な意味を与えてくれた子でした。
10数年前、どこからやってきたのか・・我が家の唯一のわんことなり、
良い思い出をいっぱいもらって、
最後に呼んでもらってありがとうと感謝しています。
本当に可愛いいい子でした。

今はまだうまく書けないので、このへんで・・
10/20享年15年(推定)でした。
ご心配いただいた方、本当にありがとうございました。

++++++++++++++++++++++
そして、もうひとつ報告!
手術をしたキジトラ君に、新しい飼い主が見つかりました。
先生が、張り紙募集ではなく、診察室展示募集にしてくれたのです。
これがどういうことかわかりますか?
大前提に「病院に通っているヒト」しかあの子達を見る事ができないということ。
また先生から見て、身元も猫に対する飼い方の姿勢や治療への取り組みが、
丸わかりの方法なのです。

ネット募集や張り紙、待合室募集だと里親詐欺を見分けるのが非常に
難しいということでした。
先生のネットワークだと、
残念な事にこの近所にも、そういう件が出ているそうです。
今は業者さんが素人さんを雇って、張り紙などを見てぜひ飼いたい!と
仕向けてくる巧妙な手口が出回っています。
私もネット募集をかけたけれど、そこでも里親詐欺に関する
注意事項、前条件のアドバイスがわんさか載っていました。

もちろん、一番は家族や知り合いに頼めるのが一番でしょう。
そして次に確実なのは、先生の患者の飼い主さん、またはその知り合いまで。
ということですよね。先生はよく知っている方に引き渡したいという
信念があるそうです。もちろんそうは思っていても、早く里親をと
焦る私達が、考えに及ばなかった部分をしっかりフォローしてくれた
気持ちがとてもありがたかったです。

そしてぜひ飼いたいと申し出てくれた方は、キジトラ君と同じ柄の
エイズキャリアの子を最近看取った方で申し分ありませんでした。
経験の長い多頭飼いさんのため、先住猫との相性という部分はもちろん心配も
あるけれど、きっとうまくいくと信じています。
横隔膜は今現在全く問題がないけれども、
その後、成長につれて体が大きくなった場合、縫い足し手術が必要になるかも
知れない可能性があるということも、
その方は了承してのぜひの申し出だったということでした。
(私の募集にもその記述が足りていませんでした。もっと詳細が
わかってから、きちんと書くべき事でもありました。
このへんが焦ってるだけの、ド素人ぶり#)

そして、キジトラ君のその後やまた何かあった場合などは
先生を通じて報告をもらえる。
信頼している先生だからこそ、私達はお任せしてきました。
もちろん、いろいろ言い出したらキリがないけれど、
(例えば、月に1回くらい写真くれませんか?とか、うっとおしいお願い;笑)
完全室内飼いで、ご飯をくれて、猫が大好きで、必要に応じて
確かなケアをしてくれる方であれば、それ以上は望めません。

運の強い子ですし、先生が結んでくれた縁なので、でしゃばらず
新しい飼い主さんの元で幸せになれると信じています。
キジトラ君が選んだと思います。
>つづく