先日4泊5日の外出を書き残して行きましたが、
手術をしてきました。
病名は漿膜下子宮筋腫 (しょうまくかしきゅうきんしゅ)。
子宮の外側を覆う漿膜下にできる筋腫です。
先日来、ところどころで、「血を抜いた」などの発言があったのは
手術の準備の為でした。
ちなみに、血を抜いたのは、手術時自分への輸血の為
前もって「自己血」を採ったということです。
本来は400ml程度でいいそうですが、私の筋腫は大きかった為、2回に渡り800ml自己血を採りました。
はじめに筋腫があることが発覚したのが、去年末。
人間ドックに入り、オプションでつけた婦人科検診。
先生に「力入れてる?」と聞かれましたが、別に力を入れているわけでもなかったので
「入れてませんよ」と言ったところ
「ん~もしかすると筋腫があるかもねぇ・・・」とのことでした。
新しい仕事が年始から決まっていた為、
年末の最終診察日に神奈川県内ではトップの術数を誇る先生を紹介していただき
(偶然にも、前の会社の人でその先生に手術をしてもらていた)
診察をしてもらったところ
「ん~もしかすると。なんてもんじゃなくて、デッカイのがありますねぇ。」
とのこと。
当然、デッカイので、手術は避けられないところだったわけです。
正直、子宮筋腫についての知識なんて「コブみたいなもの?」程度しかなかったので
先生の口から「子宮を温存しますか?」と言われたときには
「え?」って感じでしたよ。ドラマの中のセリフかと思ってましたからね。その言葉。
もちろん、温存をお願いして、そこから仕事の関係もあり、土曜日はほぼ2週間おきに診察。
治療(増血剤など)も行ないながら、手術の準備をしてきました。
途中、ホルモン剤の注射などもしましたが、筋腫は残念ながら小さくなってくれませんでした(苦笑)
(ホルモン剤の注射をすることで、教科書的には40%くらい小さくなる人もいるそうです)
術日が決まると、逆算して始まるホルモン剤注射。
その値段の高さったら、たまげるほど(笑)この細い注射1本だけなのに・・・
ありがたいことに(?)
食事規制や、やってはいけないこと。
っていうのが、ほとんどなく、ふつーに生活してきました。
(先生いわく、もう何年もかけて大きくなったのに、今更注意してもねぇ?だって。)
ただし、若干太り気味だと、腹腔鏡手術の際、電子メスの動きが鈍くなるかも?
的なことがあるようです。
あとは、術日まで風邪をひかないこと。
さて。
いよいよ入院の日ですが、なんか旅行カバン一つもってどこへ?
っていう装いで(笑)
入院してしまえば、看護師さんたちが持ってくる薬を飲み、点滴を打ち、
放送で検温をし、食事を呼ばれ・・・なので、やることがない(笑)
<1日目>
初日の昼と夜は、翌日の手術日に備え、流動食↓
なんとなく伝わってくれるかしら?
この米粒のなさ(号泣)
おもゆってんじゃなくて、おもゆの上澄みだけですよホント。
箸も必要ないくらいで、食事時間2分(涙)
お腹空いて寝られないんじゃないかと思ったけど、意外と寝られたりして(笑)
点滴もなく、お風呂にも入れるので、流動食以外は全然普通の生活。
<2日目>
術日になりました。
当初、12時半からの手術予定で、2番目の予定が、入院当日に1番目に変更になったと。
前日夜に偶然廊下で先生に会ったので、理由を聞いてみたところ
「明日の手術の中で一番大変な手術だからだと思いますよ」
あぁ・・・やっぱりそうですか。そうですよねぇ。
難しい手術の順番にやる話は聞いてたんですけどね。
実は、私の筋腫は多発性筋腫で、CTとMRIで確認したところ5つの筋腫があり、
そのうちの一番大きなものは、10cmを超えるものでした。
1番目だと、朝が忙しい(苦笑)
6時起床で、6時半から浣腸です(笑)←初体験
その後、術服に着替え、血栓予防のストッキングも履き、
7時からは2本の点滴開始。
2本目の途中で呼ばれたので、徒歩で手術室へ。
手術室ってーところに入ったのも初めてだったけど、
やっぱりなんか怖い(汗)
手術台にあがると、背中側にまず硬膜外麻酔(こうまくがいますい)
という麻酔を打ちます。
局所麻酔の一つだそうです。
最初にチクっとしただけで、あとは3つ数える前に意識がなくなりました(笑)
あとは、目覚めたら手術終了。
(実は、硬膜外麻酔のあとに全身麻酔をされてるんですけどね。)
筋腫が大きいのと、場所がよくない(かなり下の方にある)とのことで
途中で腹腔鏡手術から開腹手術に切り替わる可能性もいわれていましたが
先生ががんばってくださいました(感謝)
あとから聞いた話ですが、(当たり前)
中で砕いて取り出した筋腫の量は670gだったそうです。
(ちなみに、今年の先生の患者の中では一番大きかったとか)
手術時間も、2時間半~3時間といわれていましたが、4時間ほどかかりました。
元々、腰痛があるのと、腹腔鏡手術では、炭酸ガスをお腹の中に入れながらの手術ということで
術後は肩や、胸あたりが痛くなるんですけど、
私の場合は、それと同時に腰痛もありで寝返り打つのが大変で(汗)
痛みがひどくて苦しかったのは、手術の日だけでしたかね。
傷口というよりも、そのほかの部位が(笑)
2日目は禁食なので食事はありません。
この日は、ナースステーションのすぐ横の部屋で一夜です。(集中管理の為)
*この日の点滴:術前→500ml×2、100ml×1、術後→500ml×4、100ml×1
<3日目>
朝から血液検査(貧血等)があり、尿の管を取り除き・・・
もう歩けるんです(笑)
すごいですよねー医学の進歩って。(オマエはいつの時代の人間だよ)
お腹をバッサリきらなかったとしても、
小さく4箇所は切れてるんですよ。それでも、
看護師さんと一緒に自分の部屋に戻っていけるんです。自分の足で。
点滴の管や、背中に入ったカテーテル(痛み防止の為)はそのままですけどね。
幸い、一箇所の傷口からの出血が少し止まりづらかったのを除いて
その他は順調で他からの出血や、高熱等もなく、済みました。
朝は飲水だけ可。
昼は5分粥(と聞いていたのにうどんが出ました)
夜は全粥(超まずかった(涙))
*この日の点滴:500ml×2、100ml×2
<4日目>
さて、この日は特にやることはなかったわけですが、
朝、先生が回診に来てくださったんですが、若干貧血気味であることから
事前に採った自己血を自分に戻すことになりました。
特にやる作業はなかったんだけど、
朝から背中のカテーテルを取り除く作業と、
お腹の一部のガーゼの取替え作業と、点滴と・・・。
それから、一番やらなくちゃいけないことは運動。
動かないで居ると、腸閉塞を起こしやすくなるんだそうです。
短い廊下ですが、何往復かしてみました。
それから、この日は一日通常食に戻りましたが、
どぉしてもおいしくないので、夜にはお菓子バッグの出番でした(笑)
やっぱり味が薄すぎたので(ってか、味ナイ)半分くらい食べたあと
手持ちのお菓子バッグから先日いただいた「はっさくゼリー」の登場です(笑)
下界の食品の美味いことったら・・・
夕食後にも、一応運動してみましたよ。
ただ歩くだけですけどね。
ここで感じることは、トイレに行って用を足す時と、階段を下りるときっていうのは
相当下腹部に力がかかってるんだなぁ。ということ。
この日は、傷口のガーゼ部に防水シールを貼って、シャワーのみ可。
*この日の点滴:300ml×1、100ml×2、自己血400ml
<最終日>
この日はただただ帰るだけだったので、
運動もせず、朝ごはんを食べて、帰る支度を済ませてぼ~っとしてました。
↓最後の病院食
11時ごろ家族が迎えに来たので、病院を後にしました。
ということで、4泊5日の入院・手術でした。
私が今回、手術のことを書こうと思ったのは、
同年代の方々にもっと検査を受けていただきたいからです。
私も「自分は大丈夫。」だと思っていた一人です。
検査は近々受けなくちゃ。と思いつつ、長引かせていたのも事実です。
筋腫があるとわかってから、何人かの人にはお話しましたが、
話してみると、わたしもー!わたしもー!という人が多いこと。
少し前の時代だと3~4人に一人といわれていたかと思いますが
このごろはもしかすると、ほど100%に近い人が大なり小なり持っているかもしれません。
ミリ単位であれば手術を行なわなくても、体調に影響はありませんが
定期的な検査だけは行ってほしいなぁと思います。
「健康」といわれるだけにお金をかけるのも変な話ですが
健康ほど大事なものはないと切に感じた次第です。
子宮全摘出をしなかった以上、再発の可能性は高いと思われます。
私もコレを期に、しっかり管理していこうと思います。
でも、酒も飲むし美味いモノも食べに行くぞ~!!
またこの場をおかりしまして、
お見舞いをくださった皆様、体調を気遣ってくださった皆様に御礼を申し上げます。
ありがとうございました。