ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

コアでマニアックな洋楽に坂道シリーズにアニメと声優が好きな
マイノリティによるブログタイトル通りのカオスなブログですw

ロックは死んで過去の音楽になったのか?

2024-09-19 16:51:40 | 洋楽ネタ
日本では今でもロックは人気があるジャンルの音楽だと思いますが、
世界的には「ロックは死んだ」とか「過去の音楽」だと言われています。


その大きな理由は、
海外のメインストリームの音楽チャートから
ロックソングが消えてしまったことからも分かりますが、
ここ10年くらい世界的に人気になったロックソングは無くて、
世界的に若いロックスターと呼べる存在も出てきていないように、
ロック自体がもうやり尽くされた感があって
クラシック化していて刺激や新鮮さにも欠けるのもあり、
ロックというジャンル自体の人気が無くなっていますし、
ここ数年でロック系で世界的に大きな話題になった事と言えば、
「The Beatles」の最後の新曲や「The Rolling Stones」の新作に
「OASIS」の復活などなど昔のバンドの話題ばかりで、
関心を示したのは若者より圧倒的に中年以上が多かったように、
昔のようにロックは若者が好んで聞く&カッコイイ音楽では無くなって、
おじさんと一部のマニアしか好んで聞かない音楽になってしまったからのようです。


特にアメリカではそれが顕著で、
ロックメインのフェスだと若者が来ないとか、
コーチェラのメインステージに出た
イギリスが誇る国民的ロックバンドの「Blur」への
若者からの地蔵的な反応なんかはその象徴かと。



昔は「ロック」は大人や社会への反抗や
自分の気持ちや内面を表現する音楽としては最適であり、
大人からは不良が聞く音楽だと理解されずに忌み嫌われていたように
「ロック=若者の音楽」でしたが、
ロックが市民権を得て大衆的なものになってしまった結果、
ロックは商品化されて消化しつくされてしまい
カッコイイ物でも危険で悪い物でも無くなって
「ロック=大人が喜んで(子供と仲良く)聞く音楽」になってしまった。


そもそも自分の若い時を振り返れば分かるように、
大人がカッコイイと思って喜んで聞いている音楽を
若者はあまりクールとかカッコイイとは思わないもんですからね…



そして「ロック」の代わりに
若者が行き場のない感情を表現するのに適していてクールな音楽として
アメリカ中心に世界的に台頭してきたのが「ヒップホップ」です。


【和訳】エミネム / Eminem - Lose Yourself (Sub. JP)【8 Mile】




特に白人ラッパーである「Eminem」の成功はかなり大きく、
元々は黒人の音楽であったヒップホップが
いろんな人種に開かれた感&裾野が広がった感があって、
日本でも「Eminem」は流行りましたし、
ヒップホップがアメリカ中心に世界を席巻して
いろんなスターがヒップホップ界から出てきましたし、
少し前に息も出来ないほどに「Drake」をこてんぱんにした
今ヒップホップ界でトップクラスに評価されているであろう
「Kendrick Lamar」に至っては、
ヒップホップとして初めてピューリッツァー賞まで獲り、
警察による黒人暴行事件の時には
大衆が彼の音楽(Alrigh)を歌いながらデモをしていたように、
以前はロックを聞いていたような層の人や、
今のジェンダー問題や人権問題や差別問題について特に関心が強い
Z世代以降の若者には受ける要素しかないですから。




【和訳】Kendrick Lamar - Alright (Lyric Video)







あと
そもそも今の何でもスマホとネットさえあれば出来る時代に、
ロックバンドをやるにはコスパもタイパもスぺパも悪過ぎるのも大きいようです。


ロックをやるにはギター筆頭に楽器が必要で
弾けるようになるには練習しないといけなくて
バンドをやるには人を集めないとですし、
練習するにはスタジオを借りないといけないように、
結構な費用と時間と労力と人が必要なのに対して、
ヒップホップ(ラップ)はお金が無くても
ワンルームとスマホさえあれば一人でも出来るし
ビートやトラック(曲)は
ネットにフリー音源が沢山あるし、
スマホのアプリでも簡単に作れるように、
お金と時間と労力と人と場所が必要ない。


今の「コスパ」も「タイパ」も「スぺパ」も重要視される中で、
ロックのような大人や社会への反抗としてや
自分の気持ちや内面を表現する音楽としての側面持っていて、
大人にはあまり理解されていなくて
悪くて危険な要素があって手軽に出来てカッコイイなら、
若者がどっちを選択するかと言えば「ラップ」になるよねーw



日本でもかなりラップ&ヒップホップが流行ってきていますし、
願わくば「Kendrick Lamar」的な存在が日本にも出てきて欲しいものです。





なおイギリスや日本では
今でも毎年いろんなロックバンドが出て来て
話題にもなっているように、
まだロック人気が高いと思われますし、
音楽メディアの年間ベストなどでも
ロック作品も上位にあったりするように、
個人的にはロックは死んだと思ってませんし、
ギターやバンドでしか表現出来ないものは多くあるだけに、
先日復活が発表された「OASIS」がきっかけで
またロックがカッコイイ物になるといいなとか、
若くて新しいロックスターが出てくるといいなとか思ってます。


Acquiesce–Oasis (和訳 日本語)

またライブでギャラガー兄弟がこれ歌うの見たらエモ過ぎる…







PS
アメリカで若者に支持されているけど
大人にはまだ十分に理解されていない音楽として
「ヒップホップ」に加えて「EDM」や「K-POP」も台頭してきましたが、
(世界的にK-POPを支持している多くは若い世代です)
日本では上記の音楽ジャンルに加えて
「ホカロ」や「可愛いに特化したアイドル」なども台頭してきましたが、
いずれも大人に理解されない(嫌悪されている感じすらある)のが良いよね~
女性アイドルに関しては女性ファンの方が多いグループもあるように、
(とき宣、FRUITS ZIPPER、イコラブなどなど)
明らかに昔とは大きく違いますし、
結婚の有無やジェンダー問題や差別問題などの多様性に付いての問題は
若者の方が関心が強いように、
時代によって価値観は書き換えられるべきだと思うだけに、
この傾向は嫌味とかでは無くて凄く「健全」で良いと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  エレクトロニック/テクノメ... | トップ | 邦楽は洋楽より下なのか? »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

洋楽ネタ」カテゴリの最新記事