~朝のはじまり~
窓を開けると
「早く起きろ」と言わんばかりに
蝉がやかましく 泣いて
昨日のにわか雨が嘘のようで
ひさしぶりの青空が遠くにみえる
すじをひいて薄い雲がゆったりと流れ
眩しく照りつけるだろう陽射しを
風を呼んでも吹かない乾いた空気を
いま 感じながら
お茶を飲む ひととき
いつかの風で欅の葉が垂れ下がり
木斛が小さな葉っぱを散らして
もう紫陽花は終わって
マーガレットかわからないけど
緑葉が咲き始めている 花壇
朝の光
朝の風
朝の音
もうすぐ聴こえてくるだろう
お喋りしながら通う 子供たちの声
通勤の車や 玄関の戸が開く音
みんながそろそろ動き出す時間が 来たかな
窓から
朝のはじまりを受け止めて
今日が始まっていく
そう
いつまでも泣き止まない 蝉の声
素敵なポエムですね
蝉が泣き風が揺れている
素敵な庭の風景を想像します。
感情豊かで心も
澄んででいるんですね
ポエムを読んで
心がいやされました。