何もない
何か出来る
何もない
何かするね
ひとり呟きながら
まるで はじめての
粘土作りのように
あれこれ 戸惑って
丸めて 伸ばして 千切って
ねじって またひっつける
粘土遊びは 不思議な手品で
毀れても元通り どうにでもなり
下手でも面白くて 味が出る
子供の頃 砂場で遊んだ土いじりと同じ
泥んこになって 何か形のあるものに挑戦できる
人形 お花 雑貨 動物 お城など何でも
何を作っても 夢が広がり無心になれて
絵画のように絵具で塗っても
色粘土を合わせても いいから
好きなように表現できる
「ほら、ピエロのお口
まっ赤な口紅が似合うかな」何て言いながら
何もない
何か出来る だから粘土で遊ぶ
んなものを生み出すって楽しいね。
だんだん形が出来てきて、自分の
思い描いたようになったら、もっと
たのしいでしょうね。
無限の世界を見ぜてくれます
何の変哲もない粘土だけれども。