~彼岸花~
2017-10-10 | 詩
隠れるように咲いても
賑わいながら咲いても
いつものように いつもの場所で
鮮やかな秋色で咲いてみせる 彼岸花
何処で咲いても 真っ赤な花びらが映え
何よりも目立つ
繊細な花びらは ケシャで素朴だけど
燃える炎のようでもあり 優しさと
危うさが同居して
葉もつけず 香りもない花は 何故だか
不思議さも秘めているようで....
何か声かけてみたら 答えが
返って来そうだけど ただ黙って
「どうぞお好きなように」と
言っているようにも見える
何処から来て 何処へ行くのか
誰にもわからない きっと
背いっぱいに咲いて 限られた時間の中で
季節を伝えてくれる野花は 風の行方を
気にしながら 秋風と戯れて
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