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おうち映画(海外)を5本

2021年06月13日 | 映画(海外)
「マダムのおかしな晩餐会」
原題 MADAME
2016年 フランス
【Amazon Prime Video】

パリに引っ越してきた裕福なアメリカ人夫婦アン(トニ・コレット)とボブ(ハーベイ・カイテル)はセレブな友人を豪華ディナーに招待します
しかし、手違いで出席者が不吉な数字とされる13人になっていたことから急遽スペイン人メイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)が14人目の出席者として参加することになり「ミステリアスなレディ」に仕立て上げられたマリアは緊張のあまりワインを飲み過ぎて下品なジョークを連発
しかし、場違いなはずのジョークが逆にウケてしまい英国紳士から求愛される羽目に陥ります

ずっとメイドとして働き続け、故郷の娘に仕送りをしてきたマリアが束の間体験した夢のようなセレブな生活
しかし、女主人のアンの洋服や香水を勝手に借用して紳士に会っていたことがバレてしまい厳しく叱責されたうえ、紳士に素性をバラされてしまい、短い夢の時間は終わりを告げます

屋敷を去るマリアの晴れ晴れとしたような表情が心に残ります
身体は太目なのですが、良く締まった足首も素敵でした
お金はあっても心が貧しいアンと、追い出されても前向きなマリア、どっちが幸せなのでしょうね

人はハッピーエンドが好きなのです♪
                  



「セカンドベスト/父を探す旅」
原題 SECOND BEST
1994年 アメリカ
【Amazon Prime Video】

原作 ディヴィッド・クック

養子縁組を結んだ少年・ジェームス(クリス・クレアリー・マイルス)と中年の独身男性・ホルト(ウィリアム・ハート)が、互いの不幸な過去を克服していく姿を描きます

映画は、ジェームスが学校から拉致されるシーンから始まります
拉致したのは実の父親で、犯罪歴があることからジェームスとは別々に暮らしていたようです
直に警察に逮捕され父親は刑務所行き、ジェームスは施設に預けられ、そこで養子を探していたホルトと出会います

問題のある父親でもジェームスにとっては大事な父親であり、他人の養子になるつもりなど全く無かったのですが、施設にいては将来が無いと判断、何度かホルトと会ううちに少しずつ打ち解けていきます
でも、やはり2人がそれぞれ抱えるトラウマが壁になってスムースには進みません
特にホルトと両親、特に父親との関係が悲劇的です
ぶつかり合いながらも諦めず互いを信頼できるようになり始めた矢先、ジェームスの父親が出所、HIVで先が短く最期の日々を息子と一緒に暮らしたいとホルトの家にやってきてから最後の大波乱が巻き起こります

ホルトとジェームスは真に父と息子になっていけるのだろうと思わせるラストにホッとしました
ずっと暗いし地味な作品ですが良作と思います

クリス・クレアリー・マイルス君、レア・セドウに似たハンサム少年ですが、本作以外映画の出演は無いようです
引退してしまったのかしらん
          



「VIVA! 公務員」
原題 QUO VADO?
2015年 イタリア
【Amazon Prime Video】

祖父も父も自分も公務員
終身雇用のはずが政府の方針で公務員が削減されることになりリストラの対象になってしまったケッコ(ケッコ・ザローネ)
それでも公務員の職にしがみつこうとするケッコをどうにか退職に追い込みたいリストラ担当者のシローニ女史(ソニア・ベルガマスコ)は僻地への異動を命じ続け、ついには北極圏へと左遷します

どんな環境に追いやられても『公務員』にしがみつこうとするケッコ
楽天的でマイペースなイタリア人気質にはウンザリするところもありましたが、とにかく明るく最後まで楽しかったです

人助けは素敵ですね
情けは人の為ならず、でした
          



「運命の逆転」
原題 REVERSAL OF FORTUNE
1990年 アメリカ
【WOWOWプラス】

原作 アラン・ダーショウィッツ

妻を植物人間にした罪で訴えられた貴族
1980年、アメリカで実際に起きた事件『クラウス・フォン・ビューロー事件』を裁判に関わった法学者の手記を基にして映画化した心理サスペンスです

資産家の女性サニー(グレン・ローズ)が自宅でインスリンの過剰摂取で倒れます
再婚相手のクラウス(ジェレミー・アイアンズ)がサニーの連れ子らから彼女の殺害を図ったとして訴えられます
クラウス犯人説が有力で、懲役30年の有罪判決を受けます
そこで、クラウスの控訴を担当することになったハーバード大学のダーショウィッツ教授(ロン・シルヴァー)が再調査を始めると次々と意外な事実が明らかになってくるのでした

控訴にあたり、クラウスを弁護する必要があるのかないのか、ダーショウィッツ教授と調査を手伝う学生たちとの討議が面白かったです
気持ちのうえで肩入れするしないを決めてはいけませんね
あくまで証拠を集め、徹底的に検証し、結論を導き出す必要があるのです

再審の結果、クラウスには無罪が言い渡され
昏睡状態だったサニーは2008年ニューヨークの病院で亡くなったそうです

常に冷静なクラウス=ジェレミー・アイアンズが素敵だったので自分としてはシロと思いたいのですが
どうなんでしょうね~
分からないですね~
ご本人は2019年に亡くなっているので真実は闇の中です
          


「希望のかなた」
原題 TOIVON TUOLLA PUOLEN
英題 THE OTHER SIDE OF HOPE
2017年 フィンランド
【Amazon Prime Video】

シリア人の青年カリード(シェルワン・ハジ)は内戦が激化する祖国を追われ、生き別れた妹を捜すうちにヘルシンキに流れ着きます
無情にも難民申請を却下され、いわれのない差別や暴力にさらされるカリードでしたが、レストランを営むヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)に助けられ彼の店で働くことになります
ヴィクストロムもまた家族を捨て、行き詰まった過去を捨てて人生をやり直そうとしていたのでした
小さな善意が集まって、無事妹と再会できたカリードだったのですが…

アキ・カウリスマキ監督による難民をテーマに描いた作品です
前作「ル・アーヴルの靴みがき」より、難民事情はさらに悲惨で難しい状況に陥っているのがわかります

集客を狙ってレストランを寿司店に改造するシーンには笑いました
それ、違うでしょう?ですがシビアな映画の中のほんのひと時の息抜きになっていたと思います
どんな過酷な状況でも笑いと人情があれば、何とかやっていけるのかもしれませんね
          


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