テレビドラマ（日本）・先生のおとりよせ／正直不動産／今度生まれたら

「先生のおとりよせ」

2022年

テレビ東京　ドラマ25

全12話

【テレビ愛知】

原作　榎田ユウリ（小説）・中村明日美子(漫画)

ドSで不愛想な官能小説家・榎村遥華（向井理）とドMで明るくフェミニンな漫画家（北村有起哉）

正反対のキャラを持つ二人が担当編集長（橋本マナミ）の発案で共同作品を作ることになります

出会う前から互いの作品のファンでしたが、実際に顔を合わせると想像とは違うルックス、性格にショックを受ける2人

偶然にも同じマンションの隣同士に住んでいたことがわかり、唯一「おとりよせ」の趣味が合うという共通点から互いの部屋を行き来し、おとりよせを一緒に食し、食レポで盛り上がり、幾度かの衝突を乗り越え、徐々に心を開いていき…「花魁ヴァンパイアKYOKO」という素晴らしい作品を作り上げるのでした

おじさん2人の作品と美味しいものへの探求心に笑ったりホロリときたり、楽しかったです

おとりよせのうち、実際に食したことがあるのは、クラブハリエのバウムクーヘンと飛騨高山・寺田農園のトマトジュースのみ

毎回、観終わる度に注文したくなる罪なドラマでした

「ソロ活女子のすすめ」の江口のりこさんと向井理さんが互いのドラマに役そのままで出演

心憎いコラボでした♪

「正直不動産」

2022年

NHK ドラマ10

全10話

【NHK総合】

原作　大谷アキラ（漫画）、夏原武（原案）、水野光博(脚本)

登坂不動産の営業マン・永瀬財也（山下智久）は、陰でライアーナガセと呼ばれ、嘘もいとわないセールストークで成績No.1を維持し続けています

ある日、アパートの建設予定地にあった祠を壊したことから、祟りで嘘がつけない体になってしまいます

言わなくてもいいことまでベラベラ喋る永瀬に客は激怒、契約寸前の案件まで次々と台無しに…

さらにライバル会社・ミネルヴァ不動産の猛攻により登坂不動産の売り上げも激減してしまいます

果たして、正直すぎる不動産屋、永瀬は生き残れるのでしょうか

正直者はいつか報われると信じたいけれど、嘘や誤魔化しで生き残る者がいるのも事実

不動産を介して繋がった人と人の縁は大切にしていくべきですね

永瀬と恋に落ちるのか？

登坂不動産のメインバンクの融資担当者役の榎本美波さんの御国訛り「へば！」が気に入りました

最終回の翌週放送された感謝祭で様々なエピソードや視聴者の声が紹介されました

不動産の知識をわかりやすく伝えるのが大変だったとのこと

私も、今のマンション購入時を思い出すに、ボンヤリ理解は出来ても実際は分譲会社さん任せな感じでした

あの担当者さんの言葉にも嘘が散りばめられていたのかなぁ

シーズン２、ありそうですね♪

「今度生まれたら」

2022年

NHK　プレミアムドラマ

全7話

【BSプレミアム】

原作　内館牧子

専業主婦の佐川夏江（松坂慶子）、70歳

一流企業に勤めていた時にエリート社員の和幸（風間杜夫）と結婚し、2人の息子を育て上げました

町内に移転予定の児童養護施設建設反対運動が起こり、本人の意図せぬところで反対派の中心人物に祭り上げられそうになっています

順風満帆に出世コースを歩いていた和幸でしたが、ある事件を起こし早期退職

翻訳のアルバイトをしながら細々と暮らしています

和幸の寝顔を見ながら「今度生まれたら、この人とは結婚しない」と呟く夏江でした

夏江の生き方には全く共感できませんでした

大学進学できる力があったにも関わらず、大卒は嫁の貰い手がないと考え、短大へ

華のOL時代には自分に思いを寄せてくれる男性を袖にし、和幸を選びます

全て打算、他力本願、今の自分が幸せを感じられないのは夫が悪いと言い募ります

姉夫婦の熟年離婚、長男夫婦の別居、孫たちとの価値観の違い、夫が仮想通貨詐欺に遭い老後の資金を失う

次から次へと周囲で起きる騒動も夏江の本質には影響が少ないようです

最終話、児童養護施設建設説明会で夏江がぶった演説も今一つ納得がいきませんでした

で、今度生まれたら、自分の行きたい大学へ行って、学びたいことを学んで、それを生かした仕事に就いて、心から愛する男性と結婚して、主体性のある人生を送りたい、のかしら？

風吹ジュンさん演じるところのシングルで娘を育て上げ、今や講演会などでも引っ張りだこの弁護士との“対決”をもっと観たかったです

夏江役が松坂慶子さんだったので何とか観られた感じ

同じく内館さん原作の「すぐ死ぬんだから」（2020年）は結構面白く観たので残念でした