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葉室麟「春風伝」

2016年06月23日 | は行の作家

 

新潮文庫
2015年10月 発行
解説・島内景二
648頁

 

 

幕末日本
その存在がなければ明治維新は達成されなかったと言われる長州藩士・高杉晋作
その27年と8ヵ月の短くも濃密な人生を追います

 

 

解説の島内さんによれば、本書は、タイトルの『伝』にあるように、春風のように生きた高杉晋作についての作者・葉室麟の渾身の注釈、とのこと
高杉晋作の志は何だったのか
どのようにして、その志が芽生え、繁り、開花・結実し、行動となって迸り出たのか
その果実を食べた維新後の近代日本人は、どういう世界観を抱いたのか
現代や未来の日本人の、どのような指針となりうるのか

 

この解説を先に読めば良かった!
苦手な幕末時代
複雑な人間関係と激変する社会情勢に読み終えるのに2ヶ月以上かかってしまいました

 

でも、お堅い話ばかりでなく葉室さんの小説に必ず登場する美しく強い女性たちと晋作の諸々もあってホッとできたりして^^

 

 

「高杉様が言われるように、これから新しき世がやって参りましょう。されど、また、世の危難は訪れるのでありましょうな」
「それは、そうかもしれません」
「そのようなおり、ひとは思うのではありますまいか。また、高杉晋作というひとにこの世に戻ってきて欲しいと」

 

参議院選挙が公示されました
晋作のような人が現れて欲しいと思っている国民は多いかと…

 

 


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