原題 MILLION DOLLAR BABY
2004年 アメリカ
ボクシングジムの経営者・フランキー(クリント・イーストウッド)
多くの優秀なボクサーを育ててきましたが、過去の経験からボクサーたちの安全を慮るあまり慎重な試合しかさせないため上昇志向の強いボクサーたちに逃げられ続けています
おまけに、その不器用さから実の娘とも音信不通になっています
最近まで手塩にかけて育ててきた選手に逃げられたばかりで意気消沈しているフランキーのジムを訪れたのは一人の若い女性・マギー(ヒラリー・スワンク)
彼女は父親以外の家族から愛されたことがなく自分の存在価値の証明と、極貧生活からの脱却のためプロボクサーを目指していました
素質を見抜き、毎日コーチを続けるフランキーとマギーの間に生まれる実の親子より強い絆
マギーは試合に勝ち続け、ついにはイギリスチャンピオンとのタイトルマッチにまで辿り着くのですが…
単純なボクシングの物語ではありません
ボクシングというスポーツの奥深さと精神性を借りて描かれたのは『安楽死』でした
おそらくは、人が自らを救うために作りだした『神』
その絶対的な存在が人を悩ませ苦しませる現実
簡単に答えの出せる問題ではありませんね
難しい問題も、文字より映画などの視覚を通すと理解し易いものです
こんなところも映画が愛され続ける理由のひとつでしょう
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