河出文庫
2015年11月 初版発行
268頁
池井戸花しす、28歳、独身
職業はアダルトビデオへのモザイクがけ
趣味はICレコーダーでの隠し録り
「いつだってオチでいたい」と望み、過去を愛おしみ、誰の感情も害さないことにひっそりと全力を注ぐ毎日でした
そんな彼女に訪れた変化とは―――
途中まではよく分らないまま読み進み、花しすの母が姑の介護をする辺りからはこの不思議な小説世界にどっぷり浸かりながら一気読み
花しすの人生に別の人物として繰り返し登場する『新田人生』なる人物についても、序盤は余計なことばかり考えて却って読みづらくしていたようです
西さんによる「あとがき」より
私は「いのち」のことを書きたかったのだなと思った
全部であり、全部の一部に過ぎない「いのち」を「いのち」の予感を孕んだ女性器と寄り添わせて書きたかったのだと
私は「いのち」に圧倒されている
だから「ふる」という作品は、私が「いのち」のほうへ手を伸ばしている、その格闘の軌跡だ
西さんしか書けない物語です
また描きたいなぁ、とも書いてらっしゃいます
また読みたいです
今年もあとわずかになってしまいましたね。
これ、結構忘れていたのですが、良いお話だったなあ・・・と思い出しました。
西さんの女性への優しいまなざしみたのを感じました。
デビューからずっと読み続けてきて良かったと思いました。
今晩からかなり寒くなりそうですね。
体調に気を付けて年末の家事やら何やら、頑張っていきましょう!