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小川洋子「琥珀のまたたき」

2021年05月27日 | あ行の作家
講談社文庫
2018年12月 第1刷発行
2019年 6月 第3刷発行
解説・大森静佳
323頁

パパが遺した別荘で暮らし始めた三人の姉弟たち
ママに末娘を襲った魔犬の呪いから逃れるため決して家の敷地を囲む壁を越えて外に出てはいけないと厳しく言われており、様々な工夫をしながら毎日楽しく暮らしています
年月が過ぎ、ママの禁止事項がこっそり破られるたび、家族だけの隔絶された暮らしは綻びをみせはじめます
明らかに監禁、児童虐待です
しかし、ママにとっては末娘を失った衝撃が忘れられず、残った三人の子どもを守ることを固く決意しての暮らしだったのです
そのためにまず子どもたちから本当の名前を奪い、亡くなったパパが編集した図鑑のなかからオパール、琥珀、瑪瑙という新しい名前をつけたのでした

別荘での暮らしと現在のアンバー氏(琥珀の英語名)の暮らしを織り交ぜながら物語は進みます

小川さんの世界観は好き、なはずのですが本書は毒が強すぎて引いてしまいました
自分の精神状態も影響したかもしれません
いつか余裕のある時に再読しようと思います

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4 コメント

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私の感想 (todo23)
2021-05-27 15:07:32
この作品、どうしてもツルハシを思い出してしまいます。
私の感想~抜粋
小川さん、何を書いてもたいてい小川さんなのだけど(笑)、今回はより一層という気がします。(中略)
そしてツルハシを右肩に担いで出勤する母。ものすごく可笑しくて、もし三浦しをんさんが描いたのなら吹き出すのだけど、小川さんだと妙に笑えない。
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Unknown (latifa)
2021-05-27 15:31:17
こにさん、こんにちは!
そうでしたかー
>自分の精神状態も影響したかもしれません
そういう事ありますよね。
私も同じ映画なのに、最初はなんだかどうしても集中できずにいて、数年経って再見すると、なんで最初はダメだったのか?って位ハマって見れてしまったり。

私はこの作品、5つ★を付けちゃうほど、好きだったみたいです。
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Todo23さん (こに)
2021-05-27 16:45:47
ママのキャラが怖かったです~。
それでツルハシを担いでたら可笑しさより怖さが先立ちます。
幼少期のトラウマから脱することが出来ないままの年老いたアンバー氏を思い遣る女性の存在に少しホッとしました。
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latifaさん (こに)
2021-05-27 16:47:58
これは違う意味でタイトルも内容も絶対に忘れない作品になりました。
うんうん、やっぱり”読もう”と思えた時に再読して小川ワールドを堪能したいです!
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