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高田郁「夏天の虹 みをつくし料理帖」

2021年04月05日 | た行の作家


ハルキ文庫
2012年 3月 第1刷発行
2018年10月 第21刷発行
306頁

みをつくし料理帖シリーズ第七弾

冬の雲雀 ―― 地味重湯
忘れ貝 ―― 牡蠣の宝船
一陽来復 ―― 鯛の福探し
夏天の虹 ―― 哀し柚べし

想い人・小松原に嫁ぐことが決まった澪
周囲がお祝い気分で浮き立つ中、料理が生きる縁であり、それを手放すことは出来ない、命のある限り、ひとりの料理人として存分に料理の道を全うしたい、と心を決めた澪は雪の降る化け物稲荷で小松原に思いを告げます
「その道を選ぶのだな、あとのことは何も案ずるな、もはや迷うな」と静かな声で立ち去る小松原
高熱に数日寝こんでしまった澪が恢復して数日、小野寺家用人がつる家を訪ねてきて嫁入り話を取り止めたいと告げます
怒り心頭の店主・種市ですが澪にはその筋書きが全部わかっていました

再びつる家の料理人として働くようになった澪ですが眠れず食事も喉を通らない毎日、さらに料理番付表からつる家の名前が消えてしまい身体と心が悲鳴をあげて、とうとう寝込んでしまいます
医師の源斎とご寮さんのお陰で何とか布団から出ることはできたものの、今度は嗅覚を失ってしまうという料理人にとっては致命的なトラブルに陥ります
それも又次をはじめ周囲の人々の協力を得て自分に出来る範囲のことをしながら過ごしていたのですが…

本巻では小松原との破談に打ちのめされている澪をさらなる苦難が襲います
辛くとも、前を向き這い上がろうとする澪
今回もりうばあさんの言葉が澪を支えます
源斎先生もポイントポイントで登場して澪を励ますのですが彼の思いは澪には届かないままなのでしょうか?
気になります


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2 コメント

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いよいよ佳境に (narkejp)
2021-04-05 13:02:29
次々に「事件」の連続、作者はよくまあこういうストーリーを考え出したものです。おもしろいです。
>源斎先生もポイントポイントで登場して澪を励ますのですが
>彼の思いは澪には届かないままなのでしょうか?
うふふ。思わず言いたくなりますが、「それを言っちゃあおしめえよ!」じれったさも作者の作劇術のうちですよ〜(^o^)/
返信する
narkejpさん (こに)
2021-04-05 16:14:58
ほ~、そっかぁ~。
早く次を、と急いで物語が終わってしまうのが惜しい。けれど読みたい。ハリネズミのジレンマですねぇ。
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