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高田郁「小夜しぐれ みをつくし料理帖」

2020年12月26日 | た行の作家


ハルキ文庫
2011年3月 第1刷発行
2019年8月 第25刷発行
283頁

みをつくし料理帖シリーズ第5弾

迷い蟹 ―― 浅蜊の御神酒蒸し
夢宵桜 ―― 菜の花尽くし
小夜しぐれ ―― 寿ぎ膳
嘉祥 ―― ひとくち宝珠

睦月、七草も過ぎたある日、つる家店主・種市の元妻が突然つる家にやってきたことで明らかになる亡き娘・つるの過去
それは壮絶なものであり、これまで澪たちに見せることのなかった種市の陰の部分が描かれます
辛い過去をぶちまけた種市が落ち着いたころ吉原・翁屋の楼主に花見の宴の料理を出して欲しいという話が澪に持ち込まれます
一旦は受けますが考えても考えても献立が浮かびません
ある日、翁屋の料理人・又次に言われた言葉から「あさひ太夫=野江ちゃんに食べてもらう料理を」と献立を決め、あさひ太夫の機転もあって宴は大成功に終わります
この時にも澪の想い人・小松原が以前澪に語った言葉が澪の背中を後押ししてくれるのでした
そして季節が春から夏に移ろうとするある日、伊勢屋の一人娘、美緒が父が進める番頭との縁談話を嫌い家出してしまいます
しかし、想い人である医師・源斎と澪が語らう様子を見た美緒は源斎を諦め縁談を受け入れることにし、澪に婚礼の日の膳を頼みます
皐月も二十日を過ぎた頃、御膳奉行、小野寺数馬は公方様より菓子を賜る「嘉祥」という儀式に出す菓子を考案する役目を仰せつかってしまいます
悩む数馬ですが、ふと澪が煎り豆が好きだと言ったことを思い出し、新しい菓子のヒントを思いつきます
数馬と菓子の試作をしながら妹・早帆は兄が知らず知らず見せる澪への思いを知り自らの婚姻を後押ししてくれた兄のため一肌脱ごうと密かに決心します

本巻の4編はいずれも次への繋ぎのような内容で澪へは「宿題」が残されています
一番気になるのは澪と小松原の恋の行方
前巻で小松原の正体を知った澪ですが変わらず思い続けているのが切なすぎました
小松原と結ばれることは決して無いと分かっていてこのままつる家の料理人でい続けるのでしょうか
小松原は澪をどう扱うのでしょう
あ~、もうっ!
早く次巻を読みたい!





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2 コメント

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小夜しぐれ (narkejp)
2020-12-26 17:10:02
いよいよ佳境に入って来ましたね。
>あ~、もうっ!
>早く次巻を読みたい!
うふふ。その心境、よくわかります。次巻は面白いですよ〜!急展開しますです(^o^)/
でも、内緒ナイショ(^o^)/
trackbackがわりに、第5巻『小夜しぐれ』のURLを貼り付けておきます。
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/ed6be837dcf7e70b5b2995d9bffaa156
返信する
narkejpさん (こに)
2020-12-27 15:44:49
急展開ですか!
楽しみ過ぎます~~~!(^^)!
返信する

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