時代小説文庫(ハルキ文庫)
2021年8月 第一刷発行
305頁
「あきない世傳 金と銀」シリーズ第11巻
湯上りの身拭いにすぎなかった湯帷子を、夕涼みや寛ぎ着の浴衣に
そんな思いから売り出した五鈴屋の藍染め浴衣地は江戸中の支持を集めます
店主の幸は、一時の流行りで終わらせないためにはどうするべきかと考え続けます
折しも宝暦10年、宝暦の大火と冷夏による綿の不作により困難を極める中で「買うての幸い、売っての幸い」を貫くため五鈴屋江戸本店の主従はどうするのか
毎年、五鈴屋江戸本店開店記念日だけに現れる夫婦の正体が分かり、その縁が商売に繋がります
ついに飛躍への手がかりを掴んだ五鈴屋江戸本店
惣次の協力を得て商いが動き出した菊栄
比べて結の日本橋音羽屋はあまり評判がよろしくないようで…どうしてそこまで歪んでしまったのでしょう
経営者として成長を続ける幸にゴールはないのです
江戸時代の商売や文化などの勉強もさせてもらいつつ、五鈴屋本店の未来から目が離せません
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