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おうち映画(海外)を5本

2020年12月28日 | 映画(海外)
「マイ・ガール」
原題 MY GIRL
1991年 アメリカ
【Netflix】

1972年、ペンシルヴェニア州アディソン
葬儀屋を営む父ハリー(ダン・エイクロイド)、少し痴呆気味の祖母と暮らす11才の少女ベータ(アンナ・クライムスキー)
遺体に死化粧を施すため雇われた美容師のシェリー(ジェイミー・リー・カーティス)と父が次第に接近していくのが気になって仕方ありません
幼馴染のトーマス(マコーレー・カルキン)と父の恋の邪魔をするベータでしたが効果は全くなく、やがてベータとトーマスの間にも恋心が芽生えます

ベータとトーマスの初恋物語、という単純な内容ではなく、テーマは、家族、絆、生きている人を大切にすべき、そんな諸々で、驚くほど悲しい出来事も…
ラストにベータの成長がみられたのは彼女を温かく見守る大人たちと共に自分も嬉しかったです
素敵な映画でした
  




「なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間」
原題 IT’S KIND OF A FUNNY STORY
2010年 アメリカ
【Netflix】

原作 ネッド・ヴィジーニ

うつ病の治療を受けている16才の少年クレイグ(ギーア・ギルクリスト)は自殺願望が強くなったことに焦りを感じて精神科に駆け込みます
5日間の入院を言い渡されたクレイグは様々な患者たちとの交流を通して人生の意義を見出していきます

自ら精神科へ駆け込むという時点でクレイグには救いが見えます
クレイグから逃げている父親はいただけないけれど彼もクレイグを愛しているのは分かったし、病室までやってきた友人の恋人の誘惑を蹴飛ばしたのは爽快でした

暗くなりがちなテーマを明るく爽やかにユーモアを交えて描いており後味の良い作品でした
  




「心のカルテ」
原題 TO THE BONE
2017年 アメリカ
【Netflix】

これもメンタル系の病を描いた作品です

複雑な家庭環境で育った摂食障害を抱える20才のエレン(リリー・コリンズ)
継母の勧めでベッカム医師(キアヌ・リーブス)が運営するグループホームで暮らすことになります
ホームの風変わりな規則に戸惑い、反発しながらも同じく摂食障害を抱える同年代の入所者たちと共に自分を見つめ直していきます

なかなか摂食障害を克服できず、むしろ逆方向に進むエレンの痩せ具合がすごくて目を逸らしたくなるほどでした
CG加工でしょうか
本当にあそこまで痩せたのなら役作りとはいえリリー・コリンズが凄すぎます
原題を思い出しました

入所者たちの日々に、このような病の克服は本当に難しいものだと思い知らされました
「なんだかおかしな物語」のようなハッピーエンドとは少し違う終わり方
現実はこのようなものなのでしょう

キアヌ・リーブスが型破りな医師を好演していました
  




「真実」
原題 LA VERITE
2019年 フランス、日本
【日本映画専門チャンネル】

監督が是枝裕和さんということで随分話題になりましたね

フランスの国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本「真実」を出版
お祝いにアメリカで暮らす脚本家の娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)が夫でテレビ俳優のハンク(イーサン・ホーク)や娘シャルロットを連れて母の元を訪れます
母の自伝を読んだリュミールはありもしないエピソードに憤慨し母を問いただしますが全く意に介しません
やがて母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていきます

作中作でファビエンヌの共演女優役にリュディビーヌ・サニエなど実力派キャストが顔をそろえています

場所がフランスであっても、フランス人家庭の問題であっても是枝監督の描く“人間”に変わりはありませんでした
カトリーヌ・ドヌーヴあっての映画ですね
さすが、本物の大女優です
イーサン・ホークが若造に見えました(笑)
エンドロールでファビエンヌが犬を散歩させているシーンが流れます
本編で使われたのはこの中の1/5ほどでしょうか
映画作りって大変なのですね





「おとぎ話を忘れたくて」
原題 NAPPILY EVER AFTER
2018年 アメリカ
【Netflix】

一人の黒人女性がステレオタイプの美しさを求めて完璧な女性を演じるあまり自分を見失い、仕事も恋人も失ってしまいます
しかし、少しずつ自然体の自分がどうしたいのかに気づいて本当の愛を見つけるというお話
上手くいきすぎの感はありますがスカッと気持ちの良い作品でした

黒人女性の髪の悩みを100%理解することは出来ませんが、白人女性のウェーブのかかった美しいブロンドヘアに憧れる気持ちはわかります
かといって、そこまでする?でしたけどねぇ

たまたま、今日美容院で先生に「欧米人の髪は扱いやすいけれど日本人や中国人は難しい、だから欧米人の美容師が日本で活躍するのはごく稀、逆に手先の器用な日本人美容師は欧米で認められる」という話を聞いたところで、髪質が違うのを無理しても所詮高望みに過ぎないと思ったのでした

映画の話に戻って
主人公の父親は毒をまき散らす妻に降参して家を出ていますが、一途に妻を思っていますし人生に迷う娘を受け止める度量を持つ素敵な人でした

ハッピーエンド&スッキリする良作でした
  



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2 コメント

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真実 (小米花)
2021-04-17 21:12:35
確かにカトリーヌ・ドヌーヴあっての映画でしたね。
フランスでの家族を描くという映画、普通の人を描いても面白かったように思いましが大女優ってことが大事だったのかしら。
イーサン・ホーク、大女優さんの前でのおどおどした感じ、本当に若造でした~(笑)。
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小米花さん (こに)
2021-04-19 15:17:06
イーサン・ホークが出ているとは知らずにいて、最後には何か大きな働きをするのかと期待したのですが…男性陣はからっきしでしたネ。
返信する

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