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おうち映画(日本)・千夜、一夜

2024年01月05日 | 映画(国内)
「千夜、一夜」
2022年
【日本映画専門チャンネル】

日本全国で年間約8万人にも及ぶという「失踪者リスト」に着想を得て、愛する人の帰りを待つ女性たちに待ち受ける運命を描くヒューマンドラマ

北の離島にある港町で30年前に突然姿を消した夫の帰りを待ち続けている登美子(田中裕子)
漁師の春男(ダンカン)は彼女に思いを寄せていますが、登美子がその気持ちに応えることはありません
そんな登美子の前に、2年前に失踪したという夫・洋治(安藤政信)を捜している奈美(尾野真千子)が相談に現れます
事情を知ったうえで求婚してくれる男性(山中崇)と暮らすことを決意した矢先、登美子が偶然見かけた洋治を連れてきて…

30年もの長い年月、生死はもちろん、失踪の理由も分からない状況で行方不明の夫を捜し続ける妻
感情を押し殺して生きる登美子の存在感は田中裕子さんだから出せるものです
一方、諦めようとしていた夫が突然現れて混乱し怒り泣き喚く奈美は尾野真千子さんの独断場です
そんな奈美をオロオロと見守るだけの山中崇さん
役者さんたちの演技が作品のレベルを上げています

自分には置き換えにくい状況ですが、
ただ待つだけの登美子と、前に進もうとする奈美の対比に色々なことを考えさせられました

エンドロールで田島令子さんの名前を見てどこに出ていたのか思い出せず調べたところ、イカの加工会社で働く登美子の同僚でした
美しいけれど庶民的な空気も纏っていて、こんな役も演じられるのだと少々驚き
宮沢りえさんの20年後は田島さんみたいかも、と思いました

脚本は2005年公開、田中裕子さん主演の「いつか読書する日」と同じ青木研次さん
好みです

    


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