おうち映画（海外）・グランドジャーニー／ホワイトナイツ 白夜／ペイフォワード

「グランド・ジャーニー」

原題　DONNE MOI DES AILES

2019年　フランス、ノルウェー

【Amazon Prime Video】

鳥類研究家で気象学者のクリスチャン・ムレクが息子とともに実際に挑んだ超軽量飛行機でのノルウェーからフランスまでの旅を映画化

雁の研究をしているクリスチャン（ジャン＝ポール・ループ）は超軽量飛行機を使って絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるというプロジェクトに夢中になっていました

別れた妻・パオラ（メラニー・ドゥーテ）と、パオラのボーイフレンドと暮らしている一人息子のトマ（ルイ・バスケス）を夏休み中預かることになります

Wi-Fiも使えない大自然の中で過ごすことに興味はなく、早く家に戻りたいトマ

しかし、クリスチャンの研究室で鳥の雛がかえったところに出くわし「お前がこの子の母親だ」と言われたことから父親の無謀なプロジェクトに協力することになります

ダイナミックな映像はほぼCGなしとのこと

空を飛ぶトマは必死ですが、こちらには渡り鳥を引き連れた北欧から南仏までの旅でその雄大な景色を空から眺められて贅沢な思いをさせてもらいました

本作で描かれるのはクリスチャンのプロジェクトの成功に加え、家族の絆、再生、少年の成長です

単独で飛び立ったトマが心配でボーイフレンドに「これは家族の問題なの！」と叫ぶパオラ

家の鍵を置いて立ち去るボーフレンドが気の毒でした

彼だって心配はしていたのですけど、第三者の目線でしたかねぇ

燃料を分けてもらうために立ち寄った湖で名前を聞かれ「ニルス」と答えたトマの笑顔が素敵でした♪

　　　　　

「ホワイトナイツ　白夜」

原題　WHITE NIGHT

1985年　アメリカ

【BSプレミアム】

芸術の自由を求めて祖国を捨てたソ連のバレエダンサー・ニコライ（ミハエル・バリシニコフ）と自国の政策に抵抗してソ連に亡命したアメリカ人でタップダンサーの黒人青年・レイモンド（グレゴリー・ハインズ）の友情を描きます

公演のためにイギリスから日本に向かっていた飛行機が不具合でソ連領域に緊急着陸

乗客の中にかつてソ連で天才バレエダンサーとして活躍していたニコライを見つけたKGBは彼を幽閉

レイモンドにニコライの世話をさせます

ソ連で伴侶を得てこのまま安穏と生きていければ良いと考えていたレイモンドですがアメリカに戻りたいニコライの脱走に協力する決意を固めます

身体を張ってKGBを攪乱させたレイモンドのお陰で無事アメリカ領事館に逃げ込むことができたニコライとレイモンドの妻

これで終わりだとしたらレイモンドのその後はどうなるのでしょう

深夜、車に乗せられどこかへ連れていかれます

ひっそりと処刑されてしまうのかと思いきや…意外な展開が待っていました

ヒント（ほぼネタバレ）：トム・ハンクス「ブリッジ・オブ・スパイ」

ニコライとレイモンドのバレエとタップダンスを融合させたダンスシーンはもっと長く観ていたかったくらい見応えがありました

本作、ヘレン・ミレンの名前があったので録画しました

なかなか出てこず、見間違いだったかと思い始めたところでようやく登場

ニコライのソ連時代の恋人役でした

ここ10年ほどの作品しか観ていなかったので、驚くほどお綺麗でスタイルも良くてビックリでした<m(__)m>

　　　　　　

「ペイ・フォワード 可能の王国」

原題　PAY IT FORWARD

2000年　アメリカ

【Netflix】

社会科の教師から与えられた課題

「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか」

アルコール中毒の治療中の母親と2人暮らし、近所のホームレスを気遣うトレバー（ハーレイ・ジョエル・オスメント）は、受けた好意を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動を思いつきます

しかし、彼が渡した好意は思ったようには受け止めてもらえないでいます

トレバーの決して楽しくはない日常の様子に挟まれる遠く離れた場所で暮らす大人たちの日々

これはどういうことなのだろう？

物語が進むにつれ人間関係と時制が分かってきます

ラスト、そういう終わり方でなければならなかったのか

多くの方がレビューで書いておられ自分も同感だったのですが、時間が経って、あのラストでトレバーの好意がここまで広がったという事実をアメリカ国民に知らしめることが出来たのだろう、と考え直しました

トレバー役がハーレイ君でなかったら別のラストがあったかもしれません…

少し前に観た「善きサムからの贈り物」を思い出しました