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映画『猿の惑星 キングダム』

2024年06月13日 | 映画鑑賞記
今日は先月鑑賞した、『猿の惑星 キングダム』の感想を。

『猿の惑星』シリーズ。
ジェネシス、ライジング、グレート・ウォーに続く新作です。

ずっと映画館で追いかけて来たので、この新作も楽しみにしていました。

今作は、グレート・ウォーから300年後。
地球上の支配者は猿となり、人間は野生化してしまった世界。


まず思ったのは、学問は視野を広げ常識と思い込んでたことを覆してくれるということ。
それは、人類も猿も同じ。
もちろん、今を生きる私達にとっても同じことだなぁと。

猿の歴史になって300年…猿達は、人間の歴史と同じような過ちを繰り返しています。
その猿達の姿に、人間も猿も結局、似てるんだと痛感です。

ただ、冷酷な独裁者プロキシマス・シーザーが、私の思っていた独裁者とは少し違ってて。
確かに残酷で酷いヤツで、その最期は哀れとすら思ったけど意外と憎めなかったのです。

というのも、彼は他の猿と違い、視野が広く、真実の歴史を知ってて、学ぶ意欲の高い猿だったからかな。

猿たちが皆、「人間は知能のない生物」と思っている中、彼だけは、「かつて人間は、山を削って平地を作っていた、鳥のように空を飛んでいた、海の向こうの存在と交流していた、つまりは地球の支配者たる技術と知性を持っていた」って知っていたのですよね。そして、その技術や知性に追いつこうと必死だった。

人間の私としては、やっぱり、人間は昔から知能がなく猿に保護されてきた生物だ〜と思われるのは、ちょっぴり心外( ;´Д`)

主人公のノアも、とても頭の良い猿なのですが、やはり、猿達がこの300年で築いてきた歴史を信じ切ってて。
人間は動物だと思い込んでるのですよね。
学者のようなタカ(オラウータン)ですら。

そんな中、唯一、人間と猿の歴史の真実を知っていたのがプロキシマス・シーザーで。

わたし的には好感度( ´ ▽ ` )
悪い独裁者だけどね。

彼のやり方は間違ってたけど、時と場合と使い方によっては良き人材(猿材?)になってた可能性もあった…かと思えてしまって。 

 
なんだか、これまでの人間の過ち、驕りを見せつけられるような考えさせられるテーマの作品でした。

そしてそして、野生化した存在と思われている人間にも反撃の予兆が見られ。。。

次作への期待が膨らみます。


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