パチリズム!

下手の横好き将棋指しの、将棋関連ブログです。

将棋にもホームを!

2012-07-20 23:59:56 | 将棋

 マンチェスターユナイテッドに移籍という快挙を成し遂げた香川選手を筆頭に、サッカー日本代表の注目度はどんどん高くなっています。しかし一方で、Jリーグは観客動員数も減り、好景気だったJリーグ発足時と比べれば海外からスター選手がくることも少なくなるなど、衰退の一途を辿っています。実際、代表戦だけでJリーグを見ないサッカーファンも増えているのだとか(それってサッカーファン? という疑問はさておき)。

 

 しかし、スタジアムに足を運んでみれば、確かに観客動員は減っているのかもしれませんが、それでも数多くの熱心なサポーターによる応援を目にすることが出来ます。

 

 なにもJリーグだけではありません。Jリーグというのは、国内トップリーグであるJ1とその一つ下のカテゴリーであるJ2を指すのですが、さらにその下のJFL、そのまた下の地方リーグに所属しているチームにだって、結構ファンはついているのです。テレビ中継なんてローカルケーブルテレビ局でしかないような状況なのに、です。

 

 一体、何故そんなメジャーとは程遠いチームにまでファンがつくのか。

 

 それが地元のチームだからです。

 

 スポーツ観戦をされる方には実感があるのではないかと思いますが、自分が属しているグループのチームを応援するときの熱の入りようというのはなかなか凄まじいものがあります。夏の甲子園などはその顕著な例でしょう。

 

 その熱を将棋にも取り入れてはどうかと思うのです。清水先生が「倉敷は私のホームなので……」というようなことを主に倉敷藤花戦で口にされることがありますが、正にあんな感じで。

 

 具体的には日本を20くらいのグループに分け、全ての棋士をいずれかのグループに所属させてしまうのです。例えば、羽生二冠-九州北部グループ、渡辺二冠-南関西グループ、というように。出身地で分けてしまうと当然偏りが出ますので、完全にランダムで分けてしまってかまいません。そしてそのグループ同士で団体(例えば社団戦のように5vs5とか)のトーナメント戦を行うのです(一般棋戦の合間にです)。

 

 もちろん、グループ分けするだけでは面白くありませんので、各棋士には定期的に自分の所属するグループ(地方)に指導に行ったり、イベントを開いたりすることを義務付けます。トーナメントで優勝した暁にはもちろん、その地方で祝勝会を行います。一般棋戦でタイトル戦に出ることになったときも、一局は必ず対局者の所属地方で開催することにするのです。そのようにして、棋士にホーム感を持ってもらうのです。

 

 出張費を考えれば非現実的な案なのですが、地元チームを応援するときのワクワク感を、ぜひ将棋でも味わいたいのですよね。なんとか実現させる方法はないかなぁ。