先日見たテレビの画面には、
一人の泣いている女性が映し出されていました。
『おっぱいが2つある人には分からないのよ・・・。』
彼女はそう言って、大粒の涙を流しました。
元宝塚の劇団員で、43才で独身。
数年前に乳がんで片側乳房を失った女性です。
その喪失感から、自分らしさを無くし、
不安定な心に押しつぶされそうな彼女を、
『気にする必要は無い。
あなたなあなたで何も変わらないでしょ。』
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ここのところ手術を受けた側の腕がだるく、
お箸を持つのや歯を磨くのも辛い毎日が続いている。
脇の下のリンパ節を手術で切除した乳がん患者には、
【リンパ浮腫】と言って、腕が浮腫んで生活に支障を来たす
後遺症に悩まされる可能性がある。
10年後にでも出る人は出るし、術後間もなくても出る人は出る。
ひどい人はパンパンに腫れて、象のような手になってしまう。
一度かかると一生付き合っていかないといけない。
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4ヶ月ほど前に私が【美しさについて】書いた文章があります。美容クリニックが【本当の美しさ】についてどのように考えるかを公募したものなのですが、今日はその陽の目を浴びなかった投稿文を、掲載させて頂こうと思います。
ちょっと長いのですが、よろしくお付き合いの程お願い致します。
【美しさは心の輝き】
一年程前から、私は【女らしさ・美しさ】を意識するようになりました。
それは30代最後の年に、乳がんの . . . 本文を読む
初夏を思わせる陽気の今日、久しぶりに【小江戸】と呼ばれる、
古い蔵のある街、佐原へ行ってきました。
と言っても通院なのです。
主治医殿が遠い大学病院を離れ、最初に出逢った県立佐原病院に、
4月から移動になった為、必然的に私も元の病院に戻り、
今日が1年2ヶ月ぶりの佐原通院となったのです。
大学病院は、車、電車、バスを乗り継ぎ、
2時間ちょっとかけて通院していましたが、
佐原は車で30分、隣の千 . . . 本文を読む
乳がんの患者は主治医に対し、独特の依頼心があるように思います。
【胸を開く】という行為で、すっかりと安心し頼ってしまうような所があるのです。
それが受け止めてもらえないと悲しい思いをする。そう言う人はたくさんいると思います。
私は本来、人に依存するタイプでは無かったのですが、
傷の洗浄をする為に毎日の様に主治医と顔を合わし、
醜い傷を主治医と共有する事ですっかりと依存するようになってしまったのです . . . 本文を読む
とっつき悪くて、無愛想。気休め一つ言わないで、冷たい言葉がぴたりと決まる。
何よりも挨拶をしない人。
もう一つ思い切って言っちゃいますが、とっても偉そうなんです。
(てっきり私と同じくらいの年かと思ったら、6つも年下。偉そうだから絶対そうは見えないの)
これは誰の事だと思いますか?
実は最初の頃の【My.主治医殿】です。
断っておきますが、その印象はほとんどの病院仲間(プラスその家族も)が感じてい . . . 本文を読む
今日はちょっと手を抜かせて頂いて、先月発売された医療雑誌に私が病気の体験談を書かせて頂きましたので、皆さんに紹介します。
細かくて長くて読みにくいと思いますが、私の病歴がわかっていただけると思います。
【 月刊ホスピタウン 3月号 体験記 】
私の人生の中に【がん】という二文字が入り込んできたのは、4年前36才になったばかりの時でした。
乳がんと告知された私は、ほとんどの方が感じるよ . . . 本文を読む